尊者とは? わかりやすく解説

そん‐ざ【尊者】

読み方:そんざ

そんじゃ(尊者)」の直音表記

阿難—ぞおはしける」〈梁塵秘抄・二〉


そん‐じゃ【尊者】

読み方:そんじゃ

目上の人。身分尊い人。

君主一人無上の—として之を仰ぎ」〈福沢福翁百話

《(梵)āyumatまたはāryaの訳。前者長寿後者高貴の意》仏弟子阿羅漢などの尊称。のちに祖師先徳にも用いる。「日蓮—」

大臣などの大饗(たいきょう)のとき、正客として上座に座る人。親王または位の高い人を選ぶ

小野宮の大臣の大饗行ひ給ひけるに、九条大臣は—にてなむ参り給へりける」〈今昔・二四・三

裳着(もぎ)の式のとき、腰のひもを結ぶ役。腰結い

「—の大臣御引出物など、かの院よりぞ奉らせ給ひける」〈源・若菜上


尊者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 04:40 UTC 版)

カトリック教会における列聖の段階
  神の僕   →   尊者   →   福者   →   聖人  

尊者(そんしゃ、ラテン語: Venerabile、 Ven.)とは、カトリック教会において、列聖を最終的な目的とする調査の開始を宣言された後、様々な調査によって、その人物の生涯が英雄的、福音的な生き方であったことを公認した時につける敬称[1]正教会克肖者に相当する[2]

列聖のための調査業務は、ローマ教皇庁の組織である列聖省が取り扱う[1]。まず、同省がある人物の列聖調査の開始を宣言すると、その人は「神の僕」(かみのしもべ)と呼ばれ、調査の結果、尊者としての要件を満たすと公認されると尊者と宣言される[1]

尊者についてさらに調査が行われ、「徳ある行為あるいは殉教によりその生涯が聖性に特徴づけられたもの」であると証されたときには、所定の手続を経て、福者の列に加えられる(列福[1]。列福の後、さらに厳密な調査が行われ、所定の手続を経て「生存中にキリストの模範に忠実に従い、その教えを完全に実行した人」と公認されると、聖人の列に加えられる(列聖)[1]

出典

  1. ^ a b c d e カトリック中央協議会. “尊者・福者・聖人”. ひとくちメモ. http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/memo/sonsha.htm 2014年6月29日閲覧。 
  2. ^ 正教会にはカトリック教会における尊者・福者にあたる概念はないが、英語のVenerableをカトリック教会では「尊者」、正教会では「克肖者」と訳す。

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