前田本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/03 08:46 UTC 版)
前田本(まえだぼん)、または前田家本(まえだけぼん)・尊経閣文庫本(そんけいかくぶんこぼん)とは、日本の旧侯爵家・前田家に伝わる古典籍の写本。通常は、尊経閣文庫(東京都目黒区)の所蔵本を指す。
- 源氏物語 - 青表紙本系統の祖本にあたる藤原定家自筆本や言経本など複数の写本がある。前田本源氏物語を参照。
- 源氏釈 - 『源氏物語』の注釈書。伝二条為定筆の鎌倉時代の写本。
- 枕草子 - 前田本 (枕草子)を参照。最古の写本で、他に同系統の写本は存在しない。
- 写本の系統としての前田本とは別に、尊経閣文庫には三巻本系統に属する写本(尊経閣文庫本)も所蔵されている。
- 色葉字類抄 - 三巻本系統の古写本(鎌倉時代写)がある。なお二巻本系統の写本も尊経閣文庫に所蔵されている。
- 承久記の写本。
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前田本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:57 UTC 版)
詳細は「前田本 (枕草子)」を参照 類纂形態の伝本で四巻。第一巻に107段、第二巻に89段、第三巻に102段、第四巻に32段を収めるが、さらに第五巻があって紛失したものとみられる。上記の三巻本、能因本、堺本にはない章段を含み、同じ類纂形態の堺本とは章段の順序が異なっている。この系統の伝本は加賀前田家伝来本(前田育徳会蔵)があるのみである。金蒔絵の箱に入っており、その蓋には金象嵌で「清少納言枕草子」とある。鎌倉時代中期の書写で『枕草子』の伝本の中では最古のものとされ、重要文化財に指定されている。寛永6年(1629年)4月に徳川秀忠が江戸の前田邸を訪れた折、この前田本『枕草子』を蒔絵の箱とともに床の間脇の棚に飾ったとの記録があり、これ以前に前田家に入っていたと見られる。本文は『前田家本枕冊子新註』に翻刻がある。
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