総論 伊田広行の思想的スタンス・全般とは? わかりやすく解説

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総論 伊田広行の思想的スタンス・全般

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:14 UTC 版)

伊田広行」の記事における「総論 伊田広行の思想的スタンス・全般」の解説

伊田スタンスを最も凝縮して示すものは、主流秩序論(脱主流秩序社会目ざす多様性社会スタンス)である。その前提としてスピリチュアル・シングル主義論、個人単位型社民主義論を唱えるスタンスがある。左翼フェミニスト環境保護スロー系反戦争、反原発などのスタンスもっている(この総論記述根拠出所は、以下の各論説明で示す)。 その背景には、以下の様々な思想考え交差複合体として伊田スタンス形成されているという実態がある。 人間には闇の部分悪意差別妬みなどの部分があることを認めつつも、きれいな心があること、それに基づいて生きている人がいることも重視する。したがってきれいな心や理想正義民主主義・平和・非暴力・平等・人権」などを信じられない人が、「建前だ」「きれいごとだ」と言って思考停止して、主流秩序従属している様(さま)に反対する。 マルクス主義社会主義論を学びその影響を受ける。小野義彦信成、向坂逸郎などのマルクス経済学哲学・思想などの影響もうける。講座派より労農派のほうに理を見る。自己増殖する価値である資本主体となって人間軽視される社会反対価値増殖するシステム歯車になっていく人々ありよう根本から考え直しなおしていく大きな思考枠組みは、最近新しマルクス研究人新世議論含めて今でも有用な面がある考える。 大学では障害者解放研究会社会科学研究会所属大阪の青いメンバー介護に入る。それもあって優生思想反対高齢者障がい者などが生きやすい社会になるのがいいという考え。「社会貢献しない者は存在しない方がいい」という考え反対。その観点から、税などの負担でも、負担を皆が受け入れて高福社会にして支え合うこと(連帯)に賛成。「市場任せることを基本として、小さな政府論、個人自己責任論福祉縮小よしとするような系統考え方」に反対右翼左翼では大枠左翼」である。ここでいう右翼」とは、古い社会からの強者国王天皇貴族金持ち資本家階級主流秩序の上位者など)の特権擁護する勢力、「左翼」は、そうした身分制権力の上下に反対し、国民全員権利の平等を目指す勢力というような意味である。もちろん左翼にも右翼にも様々な質があるので、尊敬できる右翼思想家もいれば左翼思想運動活動家賛成できないところもある。しかし左翼ダメといって立場を示すことから逃げているような形で主流秩序自分ピッタリ従属しているような人の生き方を嫌う。 保守革新では革新側(改革系)であるが、群衆熱狂危険性などを意識するし、何でも改革すればいいではなく過去から続いてきたものの中にはいいものもあるので、保守主義良質的な部分には賛成観念論批判する唯物論的立場。非科学よりも科学的合理的なことを重視するスタンス。 しかし近代合理主義限界認識するので、近代合理主義超えて直感感性感情・自然を重視し自己拡張意識地球レベル歴史レベル大きくする傾向賛成する点などでスピリチュアリティ重視するスタンス。「モノ所有が多い方が豊か」ととらえるような物質主義批判する近代医学尊重とともにその限界意識し東洋医学スピリチュアル・ケア重視する宗教に対しては、大きく特定宗教信仰しない無神論者立場。だが宗教現実的な世界個人へのよい貢献認めるし、それを尊重する。またガンジーキング牧師ダライラマティクナットハンなど優れた宗教者姿勢考え尊重する友人知人でも特定宗教信仰している人で素晴らし人がい経験多く持っている。しかし、他方多く宗教教団宗教者堕落権力主流秩序への加担性、非合理主義、ひどい政治での宗教利用主義などをみて、それらを批判する。したがって伊田自身無神論者特定宗教信仰していないが、宗教良質部分自己拡張意識としてのスピリチュアリティ感覚尊重する立場カウンセリングにおいても、個人意識だけのにとどまるかかわり事実上社会構造適応するような方向への誘導)には限界があると考えて批判的ロジャース的な有効なケースもあるが、多く個人苦しみには社会構造具体的な他者加害性などもかかわっている場合が多いので、狭い心理学精神治療カウンセリング論を超えて積極的に現実社会問題からの苦しみに対して唯物論的な対応を含め社会構造心理総合的にとらえる立場そのうえでかかわり方として広義相談対話オープンダイアローグ感覚)を重視関連:「精神科医森川すいめいさんの話を聞いて」 ) 。寄り添いホットラインのような、「気持ち傾聴加えて具体的な社会資源へのつなぎ、実際的支援重視する相談スタイル」に賛成男性相談でも、狭義傾聴のみ心理主義批判し現実社会サポート資源利用できる能力高めること、たとえば労働関係なら個人加盟ユニオンなどの資源を使う方法重要性分かったうえでの相談が大事と考える。労働運動労働組合視点ジェンダー視点フェミニズムLGBTQ+の運動、クイアスタディーズ、DV加害者プログラムなどを踏まえて総合的な具体支援がともなう相談であることが有効という立場近代主義には隠され前提無根拠があるので、近代主義批判的に再検討する点には賛成するが、しかしなんでも相対化するだけのポストモダン的な言説には批判的。 Aもだめだが Bもだめと批判する中立主義客観主義批判する立場現実の中でましな具体策選択していくべきなので、現実運動政治実践性を重視。どんな社会運動にも問題限界はあるがそれを上から目線批判する書斎主義学者的な傍観者主義批判例えばi伊田フェミニスト自称する一方ジェンダーフリー概念やそれを使った草の根運動批判した上野千鶴子などのスタンス批判する立場個人の自由(や安全や自信自己肯定感成長)を重視するが、リバタリアンには反対し、市場原理重視新自由主義などにも強く反対する。 選挙の質が問題である(選挙メディアなど使って大衆コントロールする側面)など、民主主義にも限界があると認識しているが、大きく民主主義的な現段階ではましであるし他にないと考えている。したがって人権できるだけ重視する民主主義的なシステムとして社会民主主義的なあり方選択する具体的に社会制度設計としては、北欧型の高福祉高負担個人単位型社会民主主義が一番ましと考える。日本社会そうなればいいと考えているが、その道厳しいと思っている。 グローバリゼーションのマイナス点を意識し地産地消などローカルからのスロー生活スタイル重視反原発メディア大きな影響持っているし、素晴らしジャーナリストも、社会によい影響与えドラマ映画ドキュメンタリー漫画音楽小説娯楽番組などもあるとは思っているが、現在の社会主流秩序)においてむしろ多くメディア、特に大手メディア主流秩序への加担性が大きいと認識し権力チェックの面が弱くなっていると考えている。結論的には、多くメディア批判する立場個人の上組織共同体を置くという共同体主義全体主義危険性認識し個人の自由自己決定集まってこその組織共同体あるべきとする、共同体の上個人を置くスタンスシングル単位スタンス)が良い考える。 家族仲がいいとか、平等・非暴力カップルパートナー関係)があることが望ましいと考えると同時に家族パートナー関係の現実踏まえて、それが必ずしもいいものとは限らない認識する家族中に支配暴力虐待)があることがある。みなが素敵な家族をもっているわけではないのが現実である。アセクシャル系の人もいるし、モテないひとも、出会いがない人も、その他さまざまな状況人がいるので、したがってパートナー家族があること。それがいいものであることを前提としないで、個人社会基本単位とする社会シングル単位社会)にすることが良い考えている。 その前提には、近代家族の諸特性家族単位システムというまとめ方でとらえらえるので、その近代家族規範として押し付ける状況変革して多様な家族生き方尊重される方向目指すということであり、その時中核的思想が「家族単位からシングル単位へ」であるという考えパートナー家族があろうとなかろうと、性指向性自認などがどうあろうと、ジェンダー秩序の上であろう下位であろうと、平等になる社会。それがジェンダー秩序のマイナスを減らす具体イメージ。したがって北欧型の社会民主主義支持するとと主に、主流秩序の上位になるような生き方をし、ジェンダー秩序の上位を目指すような生活をしている人(フェミニストと言っている人を含む)を批判する立場例えば、フェミニスト結婚している人がいてもいい考えるが、結婚していることを公表した自慢するような、ジェンダー秩序への加担無自覚であることには批判的エリート女性勝ち組女性フェミでなく、主流秩序下位寄り添うフェミ目指す伊田アナーキズム思想共感する部分が多い。ここでのアナーキズムの意味は、主流秩序的な権力配置反対して、主流秩序価値観根底から批判し個人の自由重視するようなもの。現実的に社会民主主義がいいと思っているので、完全な無政府主義ではなく、今の主流秩序に対して抵抗して解体していく方向共感するという意味でアナーキスト的な立場ネット上によくある匿名での他者攻撃差別罵倒誹謗中傷反対。「ネトウヨ」的な人が中国韓国北朝鮮などへのヘイト的な言説まき散らすことに反対。強い規制賛成。「パヨク」などという言い方左翼批判することに反対

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