登場するローカル役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 22:45 UTC 版)
「少年雀鬼-東-」の記事における「登場するローカル役」の解説
原則として登場するのは1回きり。役満か否かについては、役満と明記されているもののみ示す。 南北戦争(シビルウォー) ファントム・ルドルフが使用。南と北、開戦年を示す1861と終戦年を示す1865を揃える。役満。 南北朝時代 槓がファントム・ルドルフ戦で使用。南と北、南朝と北朝が分裂した年を示す1336と合一した年を示す1392を揃える。役満。 西南戦争 槓がファントム・ルドルフ戦で使用。西と南、九州を示す九索、九萬、九筒を揃える。役満。 金門橋(ゴールデンゲートブリッジ) ファントム・ルドルフが使用。123、345、567、789の4面子を作る。役満。 鳴門大橋 槓がファントム・ルドルフ戦で使用。雀頭が一筒の金門橋。一筒を鳴門の渦潮に見立てている。役満。 東北自動車道 ファントム・ルドルフが使用、後に槓もウルトラ麻雀大会予選で使用。東と北、車両のタイヤに見立てた二筒、四筒、六筒を揃える。役満。 頭隠して尻隠さず 槓が十兵衛戦で使用。索子を竹林に、2枚の中を猿の尻に見立て「竹林の中で尻だけ見せている猿」を表現。 作中では五索の入った混一七対子の型で、中を雀頭にした紅一点がこの役として認められるかは不明。 紅白歌合戦 十兵衛が使用。紅白を示す中と白、大晦日(1987年12月31日)を示す1987と1231を揃える。 ゆく年くる年 槓が十兵衛戦で使用。ゆく年(1987年12月31日)を示す1987と1231、くる年(1988年1月1日)を示す1988と11を揃える。 初日の出'88 槓が十兵衛戦で使用。新年(1988年)を示す88、日の出の方角を示す東、水平線を示す索子、太陽を示す一筒で「東の海から見える初日の出」を表現。 東北新幹線 槓がウルトラ麻雀大会予選で使用。東と北、新幹線の車両に見立てた一気通貫を揃える。 槓は一気通貫を六索と萬子で揃えチョンボを指摘されたが、六索はグリーン車を示していると言う理由で役を認められた。 東海道新幹線2階建てバージョン 槓がウルトラ麻雀大会予選で使用。東を雀頭に、123、456、789、234の4面子を揃える。2枚ずつある234の牌を上下に重ね、当時運行されていた新幹線の2階建て車両を表現。 青函トンネル 青田道函が使用。發の槓子で「青函」を、雀頭の一筒でトンネルの出入口を、一気通貫でトンネルの途中を表現。役満。 さらに手牌に東を持っていると眠くなる「東(トン)寝る」効果まである。 関門トンネル 役の解説のみ。青田道函の得意技。字牌=「もじ」の槓子を含む。その他の配牌は不明(青函トンネルを發以外の字牌でカンしたものと推測される)。役満。 はつかり3号 槓が青田道函戦で使用。単なる3の三色同刻だが、青田がカンした「發」を「借り」た(ただし配牌には含まない)。役満。 北斗星1号 槓が青田道函戦で使用。北と東(斗)と西(星)、1を揃える。役満。 槓は雀頭を南で揃え、小四喜とも複合させている。 パンチパーマ 槓が髪王繁戦で使用。筒子でパンチパーマの縮れ毛を表現し、八萬(パーワン)を「パーマ」に引っ掛けている。 作中の配牌は、雀頭に八萬、面子は六筒、七筒、八筒、九筒の刻子4組。 (整髪料101) 槓が髪王繁戦で使用。役名は仮称。西と發で「整髪」、一萬、一筒、一萬で作中当時話題となった「育毛剤101」を表現。 (イタリア国旗) 麻雀五輪のイタリア代表が使用。役名は仮称。七対子に含まれる白、發、中をイタリア国旗に見立てている。役満(七対子との複合によるものかは不明)。 太陽とサボテンの国メキシコ 槓が麻雀五輪予選で使用。索子でサボテンを、一筒で太陽を表現。4倍役満。 作中の配牌は、雀頭に一筒、面子は東の槓子、二索、三索、四索が3枚ずつ。 フランクフルトソーセージ 麻雀五輪の西ドイツ代表が使用。一筒を底面に牌を7枚同じ向きに重ねたものを2組用意、その2組の底面を合わせた形に積む。向かい合った底面をナイフとフォークで切り開き、現れた一筒2枚をソーセージの断面に見立てている。役満。 一筒2枚で成立する、ある意味非常に恐ろしい役満。 ベルリンの壁 麻雀五輪の西ドイツ代表が使用。東の槓子、七筒の槓子、西の槓子を揃える。七筒は銃をかたどっている。4倍役満。 作中(1988年9月 - 10月)当時は冷戦期で、ドイツは東と西に分断しており、ベルリンの街中にも東西を分ける壁が存在した。なおベルリンの壁が破壊されたのは、約1年後の1989年11月である。 万里の長城 麻雀五輪の中国代表が使用。東と西、一気通貫を揃える。5倍役満。 ソウル五輪日本金メダル独占 槓が麻雀五輪決勝で使用。1の三色同刻で「金メダル独占」を、五筒で「五輪」すなわちオリンピックを表現。10倍役満。 源平合戦 雲海が使用。三元牌で源氏、北(ペイ)で平氏を表現。 桃太郎 槓が雲海戦で使用。一筒で桃、一索でキジを表現。しかしイヌとサルが無く、役とは認められなかった様子。 瀬戸大橋 槓が雲海戦で使用。4の槓子で四国、中で対岸の中国地方、二索で橋を表現。 伊予柑 槓が泰山戦で使用。1の槓子と4の槓子。 五色そうめん 泰山が使用。東南西北中が1枚ずつと六索2枚、筒子(右上に筒模様のある牌)が確認できる。 坊ちゃん三色だんご 槓が泰山戦で使用。白發中が1枚ずつと三筒3枚、三萬1枚が確認できる。 闘牛 泰山が使用。東と西、牛に見立てた九萬2枚を揃える。 四国カルスト 槓が泰山戦で使用。牌を麻雀卓に埋め込み、カルスト大地を表現。「バラバラの手」から作っており、牌の内容は問わないらしい。 四万十川 青龍が使用。四萬(四万)、東(十)、六索(川)を揃える。 作中では四萬、東、六索が4枚ずつと白1枚が確認でき、残り1枚は不明。4枚使い可の七対子と思われる。 龍河洞 槓が青龍戦で使用。一筒で出入り口、索子で鍾乳石を表現。 三索と八索が4枚、一筒と七索が2枚確認でき、残り2枚は不明。 海亀の玉子もなか 鶴林が使用。一筒2枚(3枚?)、二筒3枚、三筒1枚が確認できる。 元ネタは徳島県日和佐の銘菓。 四国麻雀巡礼大成就 槓が鶴林戦で使用。4の三色同刻で四国、中と白で大成就を祝う紅白を表現。 (舞妓の化粧) 歌奴が使用。役名は仮称。舞妓のおしろいを示す白と、紅を示す中とが入った役。役満。 作中の配牌は、白と中1枚ずつのメンホン。 天の橋立て 歌奴が使用。股のぞきでも役が読み取れる。その他の正確な定義は不明。 作中の配牌は雀頭に八筒、面子は六筒、二筒、二索、八策の刻子。六筒が上下対照ではなく、また橋を表現するため、牌を横倒しにしている。 三十三間堂 槓が歌奴戦で使用。1と2を4枚ずつ、3と4を3枚ずつ揃える。14枚の配牌で牌の数字の合計が33になるのは、この組み合わせだけである。 なお作中では萬子のみで揃えており、対戦相手の歌奴は配牌を見て蒼白になっていた。 京都タワー 槓が歌奴戦で使用。中1枚、二索3枚、三索2枚が確認できる。また3巻裏表紙でも、ほぼ同じ構図で中1枚、一萬3枚、二萬2枚(3枚?)が確認できる。 大文字焼き 槓が歌奴戦で使用。赤色の入った牌を大の字に並べる。その他の正確な定義は不明。 作中の配牌は一萬と四萬が3枚、八萬と中が4枚。 砺波のチューリップ 越後獅子丸が使用。東と南で「砺波」、中でチューリップを表現。 黒四ダム 槓が越後獅子丸戦で使用。くろよん、すなわち9と6と4を揃える。 かまくら サンタクロースが使用。中1枚の三方を白4枚で囲み、かまくらの中の火鉢を表現。 紀州みかん 関西のドラゴンが使用。一筒2枚(3枚?)、二筒3枚、三筒2枚が確認できる。 飛鳥の石舞台 槓が関西のドラゴン戦で使用。牌を石舞台古墳のように積む。 詳細な配牌は不明だが、北、二萬、白?、發、筒子が確認できる。 鷲のマークの大正の大三元 槓が白中薬局戦で使用。一索を鷲に見立てている。 「ワシのマークの大正製薬」は当時の大正製薬のキャッチコピー。この役に対する一連のやりとりは、大正製薬の栄養ドリンク剤「リポビタンD」のCMのパロディである。 青いサンゴ礁 “若大将”加山が使用。青を示す發と、サンゴを示す3と5を揃えた七対子。 ポセイドン神殿 槓が“若大将”加山戦で使用。四索、六索、九索をギリシア建築の神殿の柱に見立て、ギリシャのスニオン岬に残る古代建築ポセイドン神殿を表現。 NASA NASAのホワイト少佐が使用。7と3の七対子。 やっぱり地球は青かった 槓がNASA戦で使用。一筒を地球に見立て、残りを青い字牌(發を含む)で揃える。 役名は、人類初の宇宙飛行を成功させたソビエト連邦の宇宙飛行士、ユーリイ・ガガーリンの有名な言葉から。 日米ソ友好麻雀 ソ連のシャトル機長が使用。一筒を日の丸に、三索をソ連の「ソ」に、六索を横にして星条旗の横縞に見立てている。 星条旗の星がないことをホワイト少佐に突っ込まれたが、宇宙空間に浮かぶ星を星条旗の星に見立てたことで役を認められた。 スペースシャトル 槓が日米ソ宇宙麻雀で使用。14枚の配牌でシャトルの軌道船を表現。先頭部は一筒1枚、後部の噴射孔は一筒3枚、両翼と尾翼は二索3枚を使い、細部まで表現している。 球磨焼酎 北条槍志が使用。九萬で「球磨」、小三元の中で「焼酎」を表現。 阿蘇山大噴火 槓が麻雀連盟会長決定戦で使用。火口に見立てた一筒の周囲に他の牌を立てかけ阿蘇山を、中4枚で溶岩を表現。 五島列島 北条槍志が使用。5を集める。その他の正確な定義は不明。 東槓君、奇跡の生還 槓が閻魔大王戦で使用。自身の名前である東の槓子と、生還を示す西の槓子、さらにラッキーセブンを示す七索、七筒、七萬を揃える。 相撲四十八手 槓が千代の武士戦で使用。1234を3枚ずつ、9を2枚揃える。牌の数字の合計が48である。 作中では槓の勝利を阻止すべく、「相撲の決まり手は実際には70近くある」と物言いがついて役とは認められなかった。 東西三役揃い踏み 槓が千代の武士戦で使用。東と西、三役を示す白、發、中を揃える。 作中の配牌は東4枚、白發中3枚ずつ、西1枚(残り1枚は西と推測される)で、2倍役満扱いになっている。 二・二・六事件 東単騎が使用。色Aの2と色Bの2、6を揃える。 作中では残りの配牌がバラバラだったため、チョンボとなった。元ネタは1936年2月26日に日本で起きた、クーデター未遂事件。 加賀百万石 徳川家康が使用。萬子の清一色で、数字の合計を100(萬)以上にする。点数は、役名通り100万点。 作中では全く解説されていないが、実在するローカル役で役満。作中の配牌は、二萬2枚、七萬4枚、八萬4枚、九萬4枚が確認できる。 大阪花の万博 大阪PM学園代表が使用。略称の「花博」を表す8と7と白を揃える。役満。 花博ウォーターライド脱線 槓が麻雀甲子園決勝戦で使用。レールに見立てた四索の上にウォーターライドに見立てた牌を乗せ、脱線事故を表現。ダブル役満。 元ネタとなった事故は、1990年4月2日に発生している。
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