登場する主な乗り物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:09 UTC 版)
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の記事における「登場する主な乗り物」の解説
車両の多くは2001年にピーター・パウンドが『マッドマックス4』制作の企画を進めていたケネディ・ミラーのために描いたコンセプトアートによる設定が元になっている。ブレンダン・マッカーシーやマーク・セクストンがデザインしたコンセプトアートが雛形になっており各車両は搭乗者の暗喩(=分身)という設定。撮影に使われた車両は計140台強、出演車両全てが何らかの改造を施され、オフロード仕様となっている。 イモータン・ジョー率いる一団が使用する車両の多くは、荒地で手に入れた車両を砦に運搬して地下施設にある大量のスクラップ部品で整備やハイブリッドによる改造などの手を加えて再利用しているという設定である。ジョーが唱える教義上からシタデル整備車両はドクロの装飾を施し、V8エンジンを搭載。 フォード・ファルコンXB・GTクーペ 1973(V8・インターセプター) (INTERCEPTOR) マックスが乗るフォード・ファルコンをベースにした黒色の車体とV8エンジンを搭載したFRカスタム車”迎撃機”。ウォー・ボーイズに襲われ破壊される。 その後、シタデルへ運搬。車体は砦内部の整備区画で板金整備され銀色に塗装、後部に機関銃と手動落下式の有刺具、過給器のスプロケットとプーリーの増設、オフロードタイヤ装着の修理と改造を施された。マックス搭乗時は黒い排気煙を出してしたが整備後は排気口からアフターファイアを噴出させ疾走する。 前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1』では『マッドマックス2』で破壊されたインターセプターの残骸から再び作り直そうと、マックスは『マッドマックス/サンダードーム』の物語冒頭で部品集めの旅をしていた事が示されていた。映画の物語前にガスタウンのサンダードームと呼ばれる闘技場で、最後の修理に必要な伝説のV8エンジンを得る為、マックスは闘いに参加していた。また、インターセプターを作り直している時、マックスは代替として三輪トラックに乗っていた。『Mad Max Fury Road Mad Max #2』ではバザードに奪われてフェンダーの左右の部分に何本かのトゲを付けられ、バザード仕様に改造させられそうになったが、マックスがインターセプターを奪還した後、トゲ部分は取り外した。 ウォー・リグ (THE WAR RIG) イモータン・ジョーの追手から逃げるため、フュリオサがワイヴスらを匿い運転。タトラ製のタンカートレーラーT815(英語版)にシボレー・フリートラインの車体をマウントしている。別名”ウォー・タンク”。ニトロブースター付き水冷V8エンジン2基搭載、2000馬力6輪駆動、上下可動のカウキャッチャーとワイヤーウィンチを装備している。全3両編成で、積み荷は清涼水(アクア・コーラ)、母乳(マザーズ・ミルク)、農作物(の収納庫にワイブス)、3000ガロンのガソリンである。ガス・タウンと呼ばれるジョー支配の町で製造され、ジョー達の車両だったが、フュリオサが逃亡のために奪った。強奪を防ぐためフュリオサの手で特定の手順を踏まないとエンジンが始動しない仕組みに改造されている。運転席にはグロック17、タウルスPT92AF、ルガーP08などの小火器を搭載している。1999年にトニー・ライトが車両のコンセプト・アートを描き、2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートをほぼそのまま使っている。 ギガホース (THE GIGAHORSE) イモータン・ジョーが搭乗する”ステロイド駆動キャディラック”。GM社1959年型キャディラック・ドゥヴィルの車体を上下二段に重ねた四輪駆動Bigfootモンスタートラック。車体前部にリッパーブレード、車高約4メートル、防弾フロントガラス、ダブル・ワイド・ホイール、goodyear66インチ デューリー・リアタイヤ換装、コントロールボックスを装備。シボレー502Cid・V8スーパーチャージャー・ターボ400改エンジン2基及びインタークーラー搭載、車重10.5トン、1200馬力、最高速度95km/h、ダッシュ・ボードに無数の車両ネームプレートとエンブレムで装飾。あらゆる部分がダブルとなっているのは、この荒廃した世界においてイモータン・ジョーだけが二つ同じものを所有できるという象徴である。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。 ニュークス・カー(ウォーモンガー・モービル) (THE NUX CAR) ニュークスが運転する1934年型シボレー・5ウィンドウ・クーペ、ホット・ロッド改造車両。ナイトラス・オキサイド・システム付き"ビッグ・ブロック"V8エンジンにスーパーチャージャーとターボチャージャー搭載。車体の前に人を縛り付けるための十字棒があり、マックスが縛り付けられていた。フルアクセルで左右計8本の排気口からアフターファイアーを噴き出し抜群の加速性能で先陣を走る。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。車内は運転席一つの他、可燃燃料容器を複数搭載し、ブレーキ・パッドに”NUX”の3文字、ダッシュ・ボードにはカラスの頭骨のボビングヘッド仕様の玩具が誂えられている。 ビッグフット (THE BIG FOOT) リクタス・エレクタスが後部席に乗る1940年代のファーゴトラックのモンスタートラック。ピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしているが車体が違う。後部荷台に炸薬式捕鯨銃と火炎放射器を設置して武装しており、547 chevrolet V8スーパーチャージャー・ターボ400エンジン搭載、terra66インチトラックタイヤを装着する。 ドーフ・ワゴン (Doof Wagon) MANの軍用トラックLKW 15 t mil gl KAT I A1 (8x8)を改造。車重15トン、スーパーチャージャー付きV8エンジンを搭載。役目としては演奏で戦いを士気高揚、鼓舞する者らが乗車。後部席に4人編成で太鼓を叩くドレッドヘアのドーフ・ウォリアー、車体上に据えられたフロントグリル・ステージではコーマ _ ドーフ・ウォーリアーというギター奏者を伸縮紐で吊し火炎放射器付きエレキギターを掻き鳴らす。舞台に無数のボックス、ラウド、ホーンスピーカー、サブウーファー、フット・ライトを設置し重低音を戦場に轟かせる。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしているが少し異なる。メイキング映像では本編同様、実際にギターの音が出せる設備となっている。他、破れ傘の日除け。 クランキー・フランク (CRANKY FRANK) ホールデン50-2106クーペユーティリティを使ったラットロッド。 4作目に登場する車両としてV8インターセプターと共にABCテレビで公開され、紹介された。元はオーストラリアの農場主により遊びでラットロッドとして改造したのを、ジョージ・ミラーが映画で使う為に買い取り、そのまま映画で使われた。 バザードの車両 ロシア系の盗賊「バザード」で、全体にトゲある車両に乗っており、プリマス・ロックと呼ばれるバギーカーやエキスカベータと呼ばれるショベルやアームが付いた車両などの車両が登場している。 前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1、#2』ではバザードのリーダーが乗るトゲがあるレッカー車両が登場し、2台のプリマス・ロックを引き連れ、マックスが修理していたインターセプターがあるマックス隠れ場所を襲撃した。その際、マックスが代替として乗っていた三輪トラックをぶつけて破壊させた。そして、修理中のインターセプターをレッカー車両で吊り上げ、奪い去って行った。バザードのアジトである廃墟都市サンケンシティの地下駐車場に車両を保管しており、奪ったマックスのインターセプターもそこで保管と修理し、トゲを付けたバザード仕様に改造しようとしていた。 プリマス・ロック(バザード) (PLYMOUTH ROCK) ロシア系の盗賊「バザード」が乗っていた、1932年型プリマスのセダンを使った、車体全体にトゲがあるバギーカー。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。 ブレンダン・マッカーシーによると、トゲがある車両の外観はオーストラリア映画『キラーカーズ/パリを食べた車』に登場する車体全体にトゲがあるフォルクスワーゲン・ビートルに触発されたオマージュで、この作品からミラー監督も影響受けた事を認めており、後のミラー作品に起用されるブルース・スペンス(チャーリー)、メリッサ・ジェファー(ベス)が出演している。 バザード #4 (BUZZAD #4) エキスカベータ (EXCAVATOR) 電動ダブルバズソー・アーム付き、油圧式掘削機搭載トラック。 FDK フォルクスワーゲン・ビートルを使った車両、2連マシンガン設置。 TWO TRUCK #1 Mack Trucks社マックRシリーズを使ったトラック。『マッドマックス2』でも登場。 リムジン(The People Eater's Limousine) 人食い男爵が搭乗。AM General社M814軍用貨物トラックにメルセデス・ベンツ・W123 Lang(リムジン)の車体をマウント。全3両編成、後部の可燃物を積載したタンク部分が引火、火炎を噴射しながら走行する。ルーフにRPD軽機関銃を装備。アクセル・パッドにはコインを貼り付けた「$」マークがあしらわれている。 ザ・ピースメーカー (THE PEACEMAKER) 武器将軍が搭乗。リップ・ソー軽戦車を使った車両本体に1970年型クライスラー・ヴァリアントの車体を据え置いた”執成者”、1000馬力。車両本体に投光器、平射(カノン)砲を装備。 プラウボーイ (THE PLOUGHBOY) ホールデン・EHワゴンを使った改造車両。 バルク ダッジ (DODGE) バギー #9 (BUGGY #9) 豪州製「Perentti」を用いた改造車両。 エルビス (ELVIS) 1932年型フォード・デュース・クーペを使った改造車両。 プリンス・バリアント (PRINCE VALIANT) クライスラー・ヴァリアント・チャージャーを使った改造車両。 ファイアカー #4 (FIRECAR #4) ホールデン・HZユートを使った改造車両。「ノット・ザ・キングスウッド」とも呼ばれる。 ロック・ライダーのオートバイ ヤマハの改造モトクロスオートバイ。 鉄馬の女たちのオートバイ BMW・R1100GS(1995年型)、BMW・R100(1976年型)、ヤマハ・XT660、ヤマハ・R-1、ホンダ・GL1200、ロイヤルエンフィールドなどの改造オートバイ。各車両はヒルクライムおよび砂漠仕様、ボディにキルト生地や燃料タンクに花の紋様、羽毛などで装飾している。 1973 Ford XB Falcon GT Tatra 815 1959 Caddilac De Ville 1932 Ford 5 Window Coupe Hot Rod LKW 15 t mil gl KAT I A1 (8×8) Yamaha R1
※この「登場する主な乗り物」の解説は、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の解説の一部です。
「登場する主な乗り物」を含む「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の記事については、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の概要を参照ください。
- 登場する主な乗り物のページへのリンク