アフターファイアーとは? わかりやすく解説

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アフター‐ファイア【after fire】

読み方:あふたーふぁいあ

内燃機関で、不完全燃焼したガスが、下流マフラー内などで燃焼すること。


アフターファイアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/16 02:46 UTC 版)

アフターファイアー (after fire)は、特にガソリンエンジンなどの内燃機関において、マフラー内に残存している未燃焼ガスに何らかの理由で引火してエキゾーストパイプから炎を吹き出す現象のことである。非常に大きな破裂音を伴うことが多い。

概略

エンジンに供給される混合気が異常に濃すぎたり薄すぎたりした場合や、点火時期が大きくずれた場合に、燃焼室の中で燃焼が終了せず(最悪は失火に至る)、エンジンから排気管へ未燃焼ガスが流出する。その際に、排気管内に残留する酸素と未燃焼成分が、排気管の熱や他のシリンダーからの排気ガスの熱により引火する。

なお、モータースポーツ車両では、コーナー進入時などで頻繁に排気管出口から火を噴いていることがある。これは減速時に十分なフューエルカットを行わず、未燃焼ガスが多量に発生し、排気管内の残留する酸素で爆発する空燃比にならないため、排気管出口で燃焼が起こるからである。

エンジンの燃焼室の後ろの排気側で発生することから、本来、吸気側に吹き返す爆発を意味する「バックファイアー」と混同されて用いられることが多い[1][2]

なお、排出ガス浄化のために酸化触媒NOx吸蔵還元触媒ディーゼル微粒子捕集フィルターなどの浄化装置を持つディーゼルエンジンにおいて燃焼行程後に燃料を追加噴射しつつ排気の排出を抑制して浄化装置を再生させる「ポスト噴射」と呼ばれる方式は、アフターファイアーを意図的に引き起こすことによって排気管途上にあるこれらの装置が再生するのに必要な熱を燃焼によって賄う方式である。排気行程で排気管に送られた燃料が装置で触媒燃焼されてこれらの装置が再生されるが、シリンダーに残留した燃料がエンジンオイルに取り込まれそのままエンジンオイルを希釈してしまう欠点がある。

脚注

  1. ^ タイムズスクエア騒然 バイクの音を銃声と勘違い”. CNN (2019年8月7日). 2019年8月8日閲覧。
  2. ^ バックファイアーとアフターファイアーは何が違う?起きる原因は?”. CarMe (2019年6月3日). 2019年8月8日閲覧。

関連項目

  • バックファイアー - 反対の現象。異常燃焼した場合に、吸気側へ炎が逆流する現象をいう。
  • アフターバーニング - 燃焼室内の異常燃焼が、膨張工程まで続く現象をいう。

アフターファイアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/09 07:38 UTC 版)

オーダイン」の記事における「アフターファイアー」の解説

前後貫通弾発射できる時間制

※この「アフターファイアー」の解説は、「オーダイン」の解説の一部です。
「アフターファイアー」を含む「オーダイン」の記事については、「オーダイン」の概要を参照ください。

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