NOx吸蔵還元触媒とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 化学試験 > 触媒 > NOx吸蔵還元触媒の意味・解説 

NOx吸蔵還元触媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/26 23:30 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

NOx吸蔵還元触媒(NOxきゅうぞうかんげんしょくばい)とは、排気ガス中のNOxを一時的に吸蔵し、後に還元N2化)する触媒である。

概要

排気中のNOxを一旦吸蔵し、理論空燃比(ストイキ)時やリッチ燃焼時に還元する。

排気が絶えず酸素過剰の状態となるディーゼルエンジンや、同様に酸素過剰となるガソリン直噴エンジン成層燃焼時には三元触媒の効果が出ないため、これらのエンジンでNOxを還元処理する為に開発された。実用化当初、還元には燃費の悪化を招くリッチ燃焼が不可欠であったが、その後、2層式が開発されており、ストイキ時にも還元効果が得られるようになっている。 NOxと還元剤になる物質を吸蔵して浄化効率を向上させた2層式のNOx吸蔵還元触媒は、ホンダ[1]日産[2]が開発している。

NOx浄化時にPMも同時に浄化するDPNRと呼ばれる方式がトヨタのディーゼル車で2003年(平成15年)から実用化されている[3]

脚注

  1. ^ 新開発NOx触媒を採用した新世代ディーゼルエンジンを開発―ガソリン車と同等の排出ガス規制「米国TierII Bin5」排出ガスレベルを達成― - 本田技研工業>広報発表>四輪製品ニュース(2006年9月25日)
  2. ^ HC・NOxトラップ触媒 - 日産自動車グローバルサイト > 将来技術 > HC・NOxトラップ触媒
  3. ^ トヨタ、「ダイナ」ならびに「トヨエース」の2t積系に小型トラック世界初のハイブリッド車およびクリーンディーゼルシステムDPNR搭載車を追加設定 - TOYOTA.CO.JPニュースリリース(2003年09月03日 NO.41)

関連項目


NOx吸蔵還元触媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 05:53 UTC 版)

ディーゼルエンジン」の記事における「NOx吸蔵還元触媒」の解説

排ガス中のNOxリーン燃焼時に取り込みその後リッチ燃焼還元させる触媒のことである。NOx還元上記SCR使わないもので、還元剤HCCOとH2になり、三元触媒NOx吸蔵層を追加したものと言えるガソリン直噴エンジン使われてきたものであり、ディーゼルには一部使われている。 乗用ディーゼルエンジン用としては、欧州仕様アベンシス採用されているDPF一体化しPMNOx同時に還元するトヨタのDPNRがある。 NOx還元するのにリッチ燃焼必要な事と軽油内の硫黄分触媒機能を奪うのが欠点である。

※この「NOx吸蔵還元触媒」の解説は、「ディーゼルエンジン」の解説の一部です。
「NOx吸蔵還元触媒」を含む「ディーゼルエンジン」の記事については、「ディーゼルエンジン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「NOx吸蔵還元触媒」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



NOx吸蔵還元触媒と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「NOx吸蔵還元触媒」の関連用語

NOx吸蔵還元触媒のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



NOx吸蔵還元触媒のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのNOx吸蔵還元触媒 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのディーゼルエンジン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS