地上波での放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:46 UTC 版)
「全国高等学校サッカー選手権大会」の記事における「地上波での放送」の解説
前述のとおり、第49回大会(1970年度)からは日本テレビを中心とした「民間放送43社」が大会の主催団体となり、地方大会(都道府県予選)及び全国中継に参画している。このため、テレビ中継における製作・著作表記も「日テレ」ではなく「民間放送43社共同制作」としている。43社の構成は、日本テレビネットワーク協議会 (NNS) 加盟29社、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)を除く全国独立放送協議会(独立協)加盟12社・宮崎放送(JNN)・沖縄テレビ放送(FNS)の計43社で、1970年度の31社からNNS・独立協加盟局の開局やネットチェンジなどの変遷があり、第79回大会(2000年度)より現在の43社体制が確立した(別項参照)。試合中継では、このうち9社前後が「幹事社」として携わる。 43社で47都道府県をカバーするため、茨城県を日本テレビが、佐賀県を福岡放送が担当するほか、県域放送を実施しながら放送対象地域が2県にまたがる日本海テレビジョン放送は鳥取県と島根県を、西日本放送は香川県と岡山県を担当している。一方で、広域放送を行う中京テレビ放送・讀賣テレビ放送は共に本社所在府県(愛知県・大阪府)のみを担当する。かつては一部地域において、1つの県で2つのテレビ局が共同で主催・制作していた時期があった。 地方大会については原則として決勝戦を各局で生放送(一部局は録画放送)している他、主に番組編成の自由度が比較的高い独立協加盟局では準決勝も中継することが多い。 全国大会については、原則として担当都道府県代表校の試合を各局が優先的に放送し、準決勝・決勝は43局同時生放送となる。地上デジタル放送では、2009年度より全試合 をハイビジョン制作、準決勝・決勝は5.1chサラウンド放送と連動データ放送を実施。また2009年度からは決勝のみリアルタイム字幕放送も実施されたが、いずれもNNS系列以外では実施していない局もあるため、「一部系列局を除く」の注意書きがある。2021 - 2022年時点では、字幕放送は準々決勝までの日本テレビが自社で中継するカード(ネット受けする局も同様)や全国ネット放送となる準決勝にも、連動データ放送は準決勝にも拡大されている。 地元校が敗退した場合は、近隣地域の代表校の試合を放送する局(主に広域局の日本テレビ・読売テレビ・中京テレビ・熊本県民テレビなど)、地元校が勝ち進んだ場合に放送予定だった会場での試合を放送する局(主に独立局のテレビ神奈川・KBS京都・三重テレビなど)、日本テレビが放送する試合全編とその他の試合のダイジェストをネット受けする局(広島テレビ・高知放送 など)、放送自体行わない局(山形放送・テレビ和歌山・西日本放送など)など局によって対応が異なる。 準々決勝は日本テレビ系列局であっても、2試合放送する局(日本テレビ・読売テレビ・テレビ新潟)、1試合放送する局(中京テレビ・広島テレビ・山口放送・福岡放送 など)、地元校敗退時は放送自体行わない局(札幌テレビ・ミヤギテレビなど)と対応がまちまちである。放送しない局では放送枠を自社制作番組・系列内外の遅れネット番組・再放送番組で穴埋めしている。 但し、いずれの試合も放送枠がほぼ固定されており、試合展開によっては試合終了(PK戦終了)までの放送とならない場合もある。 日本テレビが中継を開始してから第72回大会までは、1回戦~準々決勝は放送枠が90分の局が多かった ため、ほとんどの局では前半20分前後から放送を開始していた。第73回大会で放送枠が15分拡大され、第74回大会(1995年度)よりさらに5分拡大され全局で現行と同じ110分の放送枠になった。 2005年1月8日の準決勝第2試合において、PK戦5人目終了時点で成功同数であった状況で放送終了した。その後、番組終了から2時間で、約200件に及ぶ抗議電話が、放送された日本テレビへかかってきたという。遅れネット局はこの試合のスコア表示およびPK戦を最後まで放送する対応がなされた。 2011年1月8日の準決勝第2試合においてでも、PK戦が長く縺れ、番組終了時の提供クレジットが終わるまで実況中継したが、決着の瞬間は生中継されなかった。遅れネット局は2005年の時同様、PK戦の始めの部分をカットし決着まで放送(千葉テレビ放送・テレビ埼玉等)したり、テロップにて結果を表示(群馬テレビ等)したりした。 第91回大会(2012年度)は、2013年1月14日に予定されていた決勝が大雪のため19日に順延されため、イレギュラー対応な対応が取られた。14日における中継番組の放送そのものは実施し、日本テレビ報道フロアからの大雪関連のニュース・天気予報を挟みながら、国立競技場の放送席から準決勝の振り返りや両校の情報、決勝の展望、今大会で敗退したチームのドキュメント映像を流すなどした。なお、報道フロアからの放送の間、独立局各局やJNN単独加盟の宮崎放送、FNN単独加盟の沖縄テレビに配慮して、「NNN」の表記を出さない配慮がなされていた。遅れネット(当日夜に録画中継)の局は、それぞれ対応が分かれており、テレビ埼玉では2012年12月31日開催の地元代表の1回戦「正智深谷 vs 京都橘」の再放送に差し替えたが、その一方で千葉テレビ放送・とちぎテレビ・KBS京都・サンテレビジョン・奈良テレビでは日本テレビの放送を大雪のニュースや天気予報も含めそのまま放送した。特にニュースや天気予報では情報の混乱が生じるため、各局独自で「この番組は、きょう午後○時頃制作・放送されたものです。」(○には2,3,4のいずれかの時刻)などといった断りの字幕を入れて対応した。 19日に行われた決勝戦は、テレビ神奈川と宮崎放送(優勝した鵬翔高等学校の地元局)では生中継された一方、日本テレビと系列局の多くおよび一部独立局では編成の都合上、13:45 - 15:25の時間差録画放送となり、編成の都合で当日もしくは翌日に日本テレビより遅れネットとする系列局・独立局もある。なお、読売テレビを除く日本テレビ系列局および前述のテレビ神奈川・宮崎放送(生中継)、KBS京都(遅れネット)以外の独立局は日本テレビと同じ100分編集版を放送することになった一方、読売テレビは85分編集版を日本テレビより当日夕方に遅れネットで放送することになった。また、どのケースも協賛社提供は冒頭と最後で表示されたものの、CM自体は前半開始前と延長前半終了後(当日生放送版は後半終了後)の2回が協賛社のCMで、それ以外は各局別のスポット扱いでの対応になった。 2022年1月8日・第100回記念大会の準決勝第1試合で、大津高等学校と対戦する予定だった関東第一高等学校の選手に新型コロナウィルス感染症 (COVID-19)の陽性反応が現れたことに起因して出場辞退(大津の不戦勝扱い)となった。そのため、第1試合の当該時間帯は、同大会の全ゴール集並びに前日に死去した小嶺忠敏(長崎総合科学大学附属高等学校サッカー部監督、国見高校監督時代に優勝6回)の追悼特集を、この試合で解説する予定だった城彰二と中村憲剛を進行役として放送し振り替えた。 全国大会の中継では各参加局からアナウンサーが派遣され、実況の他、ベンチリポート 2人+応援席リポート2人の計4人のアナウンサーが担当する。1~3回戦まではリポート担当のアナウンサーは同日同会場で開催される別試合のリポートを担当することがある。アナウンサーは長年大会にかかわりのあるメイングループとそれ以外のご当地アナウンサーの二つに分かれており、メイングループは地元校が敗退しても決勝戦まで主に応援席リポートや実況アナウンサーのサポート等の仕事がある。2009年度より全参加局から派遣されるが2008年度までは派遣しない局もあった。 実況は初戦(1回戦と2回戦の一部)をご当地アナウンサーが、開会式と2戦目以降は決勝までメイングループのアナウンサーが担当する。初戦は東西対決のため奇数回大会を東日本のアナウンサーが担当し、偶数回大会は西日本のアナウンサーが担当する。局の事情(主に関東の独立局)で実況経験のないアナウンサーが派遣された場合は、もう一方のアナウンサーが担当する。どちらもいない場合はメイングループのアナウンサーが担当となる。 ハーフタイムでは初戦の高校がいる場合は両チームの学校紹介VTRを流し、それ以外の場合は準々決勝まで両校応援席からリポートが入る。 原則として、全試合とも勝利チームヒーローインタビューは試合終了後に場内公開で行われ、1回戦~準決勝まではその試合の勝利チーム側ベンチサイドレポートを担当したアナウンサーが、決勝についてはベンチ・応援席レポーターとは別のアナウンサーが進行を担当する。但し録画中継となった試合でPK戦にもつれ込んだものについては、編集の都合でインタビューの箇所を放送で割愛する場合もある 準決勝の実況は、日本テレビ以外の系列局や独立局のアナウンサーが担当することがあり、2019・2020年度大会では読売テレビの本野大輔が担当した。過去には、ミヤギテレビの三雲茂晴、青森放送の大竹辰也(現:フリー、ローカル局で初めて全国大会開会式実況を担当)、読売テレビの小城敏や牧野誠三等が担当。近年では読売テレビの小澤昭博(2007・2008・2011年度大会)、テレビ大分の小笠原正典(2009年度大会)、三重テレビの平田雅輝(2010年度大会)、静岡第一テレビの伊藤久朗(2012年度大会)、サンテレビジョンの湯浅明彦(2014年度大会)、福岡放送の松井礼明・福岡竜馬、札幌テレビの岡崎和久(2018年度大会)などが担当した。なお、準決勝の実況担当者は決勝戦の優勝校インタビュアーも務めることが多い。 決勝戦の実況は日本テレビのアナウンサーが担当し、2021年度大会では田中毅が担当した。かつては鈴木健や藤井貴彦が担当、近年は中野謙吾(2018・2019年度大会)や山本紘之(2020年度大会)、田辺研一郎が担当している。 女性アナウンサーもリポーターや実況を務めており、実況者としては今までに日本テレビの鈴江奈々、宮城テレビの岩瀬裕子(退職)、テレビ神奈川の三崎幸恵、佐藤亜樹、テレビ和歌山の山田みゆきの4人が務めている(三崎は佐藤に、山田は上枝俊也に引き継いでいる)。2011年度大会は長崎国際テレビの千北英倫子が実況。 日本テレビ系列外のアナウンサーが主要なリポーターを務めることがあり、85回大会(2006年)では平田雅輝(三重テレビ)が開会式の進行と優勝校のヒーローインタビューアー、100回記念大会(2022年)も中久木大力(同左)が優勝校ヒーローインタビュアーを担当した。 解説者については、全国高等学校体育連盟サッカー部、日本サッカー協会理事などを務めるサッカー指導者(セルジオ越後、藤田一郎、松本育夫ら)のほか、Jリーグ発足後は、武田修宏、城彰二ら日本テレビ系列のサッカー解説者を中心に風間八宏、中山雅史、松井大輔、大久保嘉人Jリーグ経験者が出演している。 試合中のテロップ表示及び得点表示は、1990年代初め頃までは地元校代表試合を中継する各局または対戦相手の地元局側で送り出していた が、1990年代中頃よりスコアテロップ込みの映像 で配信されるようになり、第97回大会(2018年度)より中継冒頭に出る対戦カード、競技場名、「民間放送43社共同制作」のクレジット、審判名、ハーフタイムのCM前の番組名テロップ込みの映像で配信されている。準々決勝までの解説・実況・リポーター名は各局で送出している。準決勝・決勝は全て日本テレビのテロップを使う。第85回以降の準決勝・決勝の大会協賛・番組提供スポンサーによる提供クレジットはカラーテロップ、全社じゅうたん付きで表示している一方、準々決勝までは座布団のない白テロップで表示している。 各試合とも原則として生中継されるが、編成上の都合から生中継が行われない場合もある。 NNS加盟局では、1月2日の3回戦は新春スポーツスペシャル箱根駅伝(1月2日・3日)の放送を優先させるため、同日12:05開始の試合は録画中継となる。 独立協加盟局で新春ワイド時代劇と放送枠が重複した場合は、時代劇の放送を優先させて同時開始の試合を録画中継対応とした。 日本テレビでの放送は1回戦から3回戦までは各日1試合分の放送枠のため、東京都・茨城県の各代表校の試合が2試合以上開催される場合、録画ダイジェスト(一部試合はハイライトのみ)の放送になる場合がある。 開会式(及び開幕戦ハイライト)は全局で20分編集版が録画にて放送される 。第99回大会(2020年度)は10分編集版の開会式ハイライトが地元校初戦中継前後に放送された。開会式の生放送およびノーカット録画放送はBS・CS放送を含め行われていなかったが、第100回大会(2021年度)は動画配信サービス「TVer」(後述)にて初めてライブ配信が行われた。 全国大会の予選~準々決勝まで各地で開催される試合の放送は、NiTRo・クロステレビ・エキスプレス・テレテックといった制作プロダクションが、参加社各社と共同で制作を担当している。
※この「地上波での放送」の解説は、「全国高等学校サッカー選手権大会」の解説の一部です。
「地上波での放送」を含む「全国高等学校サッカー選手権大会」の記事については、「全国高等学校サッカー選手権大会」の概要を参照ください。
地上波での放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 01:21 UTC 版)
「ムーンウォーカー (映画)」の記事における「地上波での放送」の解説
1989年7月28日に日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送された。この際、キー局のプライムタイムに放送される洋画としては、異例の日本語字幕版の放送となった。
※この「地上波での放送」の解説は、「ムーンウォーカー (映画)」の解説の一部です。
「地上波での放送」を含む「ムーンウォーカー (映画)」の記事については、「ムーンウォーカー (映画)」の概要を参照ください。
地上波での放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/03 04:58 UTC 版)
地上波では、1回の放送で複数回の内容を再編成した形で放送している。当初は前身番組『BS笑点』の内容を放送していたが、2007年(平成19年)6月11日からCSでの『笑点Jr.』の内容を放送している。 当初は「こいつは凄芸!師匠と呼ばせて!!(「こいつは凄芸!そいつは頂!!」の前身コーナー)」と「大喜利」の2コーナーのみ放送していたが、現在は「ショートラクゴ」、「落語」、「使ってみよう!落語ことば」も放送している。 ネット局については「BS笑点#ネット局」を参照
※この「地上波での放送」の解説は、「笑点Jr.」の解説の一部です。
「地上波での放送」を含む「笑点Jr.」の記事については、「笑点Jr.」の概要を参照ください。
地上波での放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/19 06:21 UTC 版)
「ガンバレ日本プロ野球!?」の記事における「地上波での放送」の解説
レギュラー放送 2009年2月28日から3月28日に北海道テレビ放送で毎週土曜日の11:20~11:45に放送されていた(地上デジタル放送はハイビジョン放送。「渡辺篤史の建もの探訪」の時差ネット打ち切りによるつなぎ番組扱い)。 特番などのイレギュラー放送 2009年12月31日にtvk、三重テレビで放送。 2009年12月31日、2010年1月1日、2日にサンテレビで放送。 など
※この「地上波での放送」の解説は、「ガンバレ日本プロ野球!?」の解説の一部です。
「地上波での放送」を含む「ガンバレ日本プロ野球!?」の記事については、「ガンバレ日本プロ野球!?」の概要を参照ください。
地上波での放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 02:17 UTC 版)
「ラプンツェル あたらしい冒険」の記事における「地上波での放送」の解説
地上波では、テレビ東京系列の『ディズニー・サンデー』にて『ラプンツェル ザ・シリーズ』の第1話 - 第3話として、2020年4月5日、4月12日、4月19日の全3回に分けて放送された。シーズン1の「髪のひみつ」が従来での第1話が第4話として放送されるため、話数が少しずれることとなる。
※この「地上波での放送」の解説は、「ラプンツェル あたらしい冒険」の解説の一部です。
「地上波での放送」を含む「ラプンツェル あたらしい冒険」の記事については、「ラプンツェル あたらしい冒険」の概要を参照ください。
地上波での放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 02:25 UTC 版)
2011年3月11日に東日本大震災が発生した影響で、テレビ東京系列で放送されている一部のレギュラー番組が当番組に差し替えられていた。 テレビ北海道では2012年9月28日と12月14日にいずれも17:30 - 18:00に放送された。
※この「地上波での放送」の解説は、「ネイチャーランド」の解説の一部です。
「地上波での放送」を含む「ネイチャーランド」の記事については、「ネイチャーランド」の概要を参照ください。
地上波での放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 16:27 UTC 版)
地上波では、BS日テレで何ヶ月か前に放映されたものを『笑点Jr.』と題して、「こいつは凄芸!師匠と呼ばせて!!」と「大喜利」の2コーナーのみを抜き出した形で放送している。2005年(平成17年)10月にテレビ新潟で放送されて以降、日本テレビ系の多くの地上波地方局でも放送された。2009年12月以降は穴埋めの単発放送のみになった。
※この「地上波での放送」の解説は、「BS笑点」の解説の一部です。
「地上波での放送」を含む「BS笑点」の記事については、「BS笑点」の概要を参照ください。
- 地上波での放送のページへのリンク