動物の権利
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動物の権利(どうぶつのけんり、アニマル・ライツ、英: animal rights)とは、多くの動物、あるい感覚を持つ全ての動物が、人間にとっての有用性とは無関係に道徳的価値を持ち、その最も基本的な利益(苦しみを避けることなど)は、人間同様に配慮されるべきであるという哲学である[1]。 人権(human rights)思想の元となった自然権(natural rights)思想の発想・概念を、他の動物へと拡張・適用したもの。単に動物権(どうぶつけん)とも。大まかにいうと、特に一般的な言説においては、「動物保護」または「動物の解放」の同意語としてしばしば使われる。より狭義には、多くの動物が個として尊重された扱いを受ける基本的な権利、すなわち生命、自由、虐待から解放される権利であり、この権利は集合的な福祉のために覆されることはないという考えを指す[2]。
- 1 動物の権利とは
- 2 動物の権利の概要
動物権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 05:46 UTC 版)
ヒト以外の動物に権利を認める動きが近年活発になっている。アルゼンチンでは2016年にチンパンジー、2019年にオランウータンを動物園から釈放し、保護区に移すよう命じた。2017年にはコロンビアの最高裁判所が、メガネグマを動物園から釈放して自然保護区への移送を命じた。2021年10月には、カバの処遇を巡る訴訟で、米オハイオ州の地方裁判所がカバを原告とすることを認めた。 一方で、2022年6月15日には、米ニューヨーク州最高裁判所が、知能が高いことで有名なアジアゾウの「ハッピー (ゾウ)(英語版)」をブロンクス動物園から釈放すべきかどうかについて、「ハッピー」に人権はないと判断した。
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