イスラム教
イスラーム化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 06:13 UTC 版)
またアッバース朝治下では、それまでの非アラブ人に対する税制上の差別待遇が撤廃された。すなわちムスリムであれば非アラブ人であってもジズヤ(人頭税)は課されず、一方アラブ人であっても土地を所有していればハラージュ(地租)が課されるようになった。アッバース朝の時代には首都バグダードを中心に国際交易が発達し、多様な文化や民族の融合と一体化が促進された。歴代カリフもそれまでのようなアラブの部族制を重視せず、ペルシア人をはじめとする諸民族から妃妾を迎えた。イスラームへの改宗とアラビア語の普及も進展した。こうした点から、しばしばウマイヤ朝がアラブ人による征服王朝、すなわちアラブ帝国であるのに対し、アッバース朝は人種を問わない普遍的世界帝国、すなわちイスラーム帝国であると論じられる。
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