十二イマーム派
十二イマーム派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 06:31 UTC 版)
十二イマーム派においてウラマーによるイジュティハードを基礎付けるために用いられた弁証法は以下のようなものであった。まず、アッラーフは全知全能であり、アッラーフのみが一身専属権として有する立法権を用いて人類のために法を作り、人類にその法を伝えるために預言者を指名し、更にその法について人類を正しく導くイマームを指名した、と説いた。その上で、預言者(ムハンマド)も過去のイマームも神の業の全てを知り尽くして言葉に残したわけではなく、また現在のイマームであるムハンマド・アル・マフディーはお隠れになっている、とした。このような認識を前提として、ゆえにウラマーはアッラーフが作られた法律をクルアーンとハディースから特別な方法を用いて探す義務を追っており、これがウラマーによるイジュティハードの目的である、と彼らは結論した。この論理により、十二イマーム派はイジュティハードを一種の法発見の過程と位置付け、法創造であるとの批判を否定したと言われている。
※この「十二イマーム派」の解説は、「イジュティハード」の解説の一部です。
「十二イマーム派」を含む「イジュティハード」の記事については、「イジュティハード」の概要を参照ください。
「十二イマーム派」の例文・使い方・用例・文例
十二イマーム派と同じ種類の言葉
- 十二イマーム派のページへのリンク