ガイバ_(イスラム教)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ガイバ_(イスラム教)の意味・解説 

ガイバ (イスラム教)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:51 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ガイバアラビア語: غيبة‎ Ghaybah, DMG方式: Ġaibaペルシア語: غیبت‎ Ghaybat[1])とは、イスラム教シーア派の多くの分派においては、彼らの認める最後のイマームが死ぬことなく隠れており、いつか再臨(ルジューウ)すると主張する思想を指している。一般に「隠れ」あるいは「幽隠」などと訳す。ガイバはアラビア語では本来「不在」あるいは「隠れていること」を意味する。

ガイバあるいは隠れイマームの概念はカイサーン派によってはじめて提示され、その後ほかのシーア派の分派にも取り入れられた。

ガイバ状態にあるイマームが誰であるかは分派によって異なる。

  • 現在はイエメンに勢力を持つザイド派(5イマーム派)では、ガイバ思想を否定する。
  • イスマーイール派(7イマーム派)では、本来(彼らにとっての)第7代イマームであるムハンマド・イブン・イスマーイールだったが、その後さらに多くの分派に枝分かれした。
  • 現在のシーア派の主流である十二イマーム派では、第12代イマームのムハンマド・ムンタザルである。

イスラム教に起源を持つが、一般的には別の宗教とみなされているバーブ教は、自らが隠れイマーム(ムハンマド・ムンタザル)の再臨であると宣言したセイイェド・アリー・モハンマドが開いたものである。

関連項目

出典・脚注

  1. ^ غیبت (Ghaybat) は「不在」や「欠席」を意味する普通名詞なので、特に宗教上のガイバについて限定して言及する場合、「時のイマームのお隠れ」(غیبت امام زمان Ghaybat-e emâm-e zamân) などと呼ぶ。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガイバ_(イスラム教)」の関連用語

ガイバ_(イスラム教)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガイバ_(イスラム教)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガイバ (イスラム教) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS