十二の支分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 14:01 UTC 版)
無明(むみょう、巴: avijjā, 梵: avidyā) - 無知。過去世の無始の煩悩。煩悩の根本が無明なので代表名とした。明るくないこと。迷いの中にいること。 行(ぎょう、巴: saṅkhāra, 梵: saṃskāra) - 生活作用、潜在的形成力、志向作用。物事がそのようになる力=業 識(しき、巴: viññāṇa, 梵: vijñāna) - 識別作用。好き嫌い、選別、差別の元 名色(みょうしき、nāma-rūpa) - 物質現象(肉体)と精神現象(心)。物質的現象世界。名称と形態。実際の形と、その名前。 六処(ろくしょ、巴: saḷāyatana, 梵: ṣaḍāyatana) - 六つの感受機能、感覚器官。眼耳鼻舌身意の6感官。六入(ろくにゅう)ともいう。 触(そく、巴: phassa, 梵: sparśa) - 六つの感覚器官に、それぞれの感受対象が触れること。外界との接触。 受(じゅ、vedanā) - 感受作用。六処、触による感受。 愛(あい、巴: taṇhā, 梵: tṛṣṇā) - 渇愛、妄執。 取(しゅ、upādāna) - 執着。 有(う、bhava) - 存在。生存。 生(しょう、jāti) - 生まれること。 老死(ろうし、jarā-maraṇa) - 老いと死。
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