イスラーム勢力下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 23:32 UTC 版)
やがてローマ帝国が衰退すると、5世紀には西ゴート族がイベリア半島に侵入し、8世紀初頭にはイスラーム教徒のアラブ人がイベリア半島を席巻した。イスラーム法では一般的に飲酒が禁止されているが、アラブ人の統治者はワインやワイン生産に曖昧な態度を取り、アラブ人の支配下でもブドウ栽培は続けられた。何人かのカリフや君主はブドウ畑を所有し、そこから生産されたワインを飲んだ。また、イスラーム法はワインの販売を禁じていたが、アラブ人の居住地域に対する課税対象品一覧の中にはワインが含まれていた。キリスト教徒の支配領域では、11世紀以後に流行した聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を通じて、巡礼路が通るリオハ地方などのワインの名声が高まった。当時は赤ワインよりも白ワインが多かったとされている。
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