カラーム
(イスラーム神学 から転送)
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カラーム(kalam アラビア語: علم الكلام)は、イスラム教における神学(イスラム神学)、弁証法による神学上の思索を示す語である。イスラム思弁神学ともいう。
元々はアラビア語で「言語/ことば」を意味する語であったが、アッラーの言葉(もしくは言葉の神性)を議論の対象として取り上げたこと、またこの語が「議論」「討論」という意味をもつようになったことから、「議論と証拠をもって信仰を確立し、信仰上の疑問を払いのける学問」として用いられるようになった。この用語の変化が起こったのは、ムゥタズィラ学派成立以後だとされる。
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イスラーム神学
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ウマイヤ朝の末期近く、シリアでカダル派が誕生した。カダル派は、人間は自由意志を持っており、自分の行動に責任を持っていると主張し、人間は自分の行為を創造するという「行為の創造」を中心的なテーゼとして掲げた。ウマイヤ朝の支配を受け入れたカダル派は、ウマイヤ家を背教者とするハワーリジュ派と激しく対立した。 また、ハワーリジュ派と対立する学派としてムルジア派が存在した。彼らは、何の落ち度もないうちからウマイヤ家を正統でない支配者と決めつけるべきではないが、クルアーンの規範に背いた場合は厳しく非難すべきだとした。また、信仰による罪の救いを強調していた。この学派の支持者には後にイスラーム法学という学問分野を開拓したアブー・ハニーファがいた。 ワースィル・イブン・アターは、穏健なムゥタズィラ学派を創始した。この学派は人間の自由意志を重視し、全ムスリムの平等を主張したという点ではカダル派と同じだったが、ムゥタズィラ派は神の公正さを強調し、自分のために他人を利用するムスリムに対しては非常に批判的だった。この学派はその後100年に渡ってイラクの知識人世界で主流となった。
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