2年1組クラスメイト
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「瀬戸の花嫁の登場人物」の記事における「2年1組クラスメイト」の解説
猿飛 秀吉(さるとび ひでよし) 声:松本吉朗 / 矢部雅史 永澄の小学生からの悪友。あだ名は「サル」。気さくな性格で、燦とも初めて会った時にすぐに打ち解け、永澄の家で会った時に一目惚れしている。エログッズなどに詳しく、「エロ老師」や「エロエロ仙人」等の名前で呼ばれることもあり、興奮すると語彙が一気に増える。政とは妹萌えの仲間だが、政とは違い実の妹には特別興味は示さない、というより悟が”萌え”の対象にされることを完全に嫌がっている。成績はあまりよくない。 運動会で海から豪華な食事をもらってからは海の手下になり、殿と呼んでいる。当初は単なる金銭目当ての関係に過ぎなかったが、次第にそれを超えた友情が芽生えつつあり、海のフォローをする事も多い特にアニメ版では海の『友達に飢えている』設定が強調された為、それが顕著になっている。また巡や委員長とは前世からの因縁があるらしく、どの場合も巡や委員長と敵対する立場にいる。 基本的には永澄を裏切って逃げることが多い上に権威の大きい人間には手下になり下がったりとプライドはないにひとしい。だが、サーたんに人柱にされそうになっていた時には、自分の命を懸けて助けようとしたり、また、強盗に扮した政が悟を人質に取った際には、代わりに自分が人質になろうとする等、友達・妹思いでもある。 アニメ版では、エロエロ仙人状態の時には永澄が燦と留奈の争いを止めるという予言をしたり、数キロの距離を瞬時に移動するなどの超能力に近い力を発揮できる。また、女性の美少女力が測れる「サルアイズ」など、コミカルな場面が増えた。アニメ版では満潮家以外では唯一魚人の世界に行った人間(本人は気づいていないが)。 名前の由来は猿飛佐助と豊臣秀吉から。 銭形 巡(ぜにがた まわり) 声:広橋涼 / 森永理科 永澄の小学生からの幼馴染で学校の風紀委員。父親が警視総監でとても正義感が強い。燦から「お巡りさん」と呼ばれる。自分が正しいと思ったらどこまでも突き進む性格で少々暴走気味。その家柄から、登場初期は本能的に燦に恐れられていたが現在は解消された。陸上部所属で、それまで誰にも負けたことがなかった燦よりも足が速い。猫が好きで、近所でも「猫使い」として有名らしい。作中では、一度に猫達を笛一つでけしかけていた。運動神経は良いが、カナヅチ。口癖は「巡が社会の常識(ルール)教えてあげようか」。実は若くして非業の死を遂げた大昔の姫君「輪(まわり)姫」の末裔らしく、彼女の前世もその人である。また、その姫君にちなんで、銭形家の長女は"まわり"の名を継いでいる。サルとは前世からの繋がりがあるらしく輪廻転生を繰り返し命を奪いに来る宿敵。 昔から永澄の事が好きなのだが、その事は隠しており一部の人間にしか知られていない。とは言え、幼い頃から一番身近にいるから意識しているにすぎず、しばしば永澄以外にも胸をときめかせる場面もあり、結構流されやすい。逆に女子に対しては、風呂でわいせつ行為をしたり、燦の胸を見たかったりと意外と非常識で永澄曰く「おっさん」。永澄と並んで昔「カルタクイーン」と呼ばれていた事があり、永澄と共闘すると1人の時よりも格段にカルタを取るスピードがあがる。一度燦の足が魚になると気付き追求したが、何か事情があると察し、また追求しようとした動機に自身の嫉妬心を感じてしまったため追求しなくなった。自分自身人魚になった際も、燦やその周りの人物が人魚であるということに気付いたようだが、夢だとごまかされ、それ以上追求していない。他の人魚とやり取りしている明乃を同性愛者だと誤解している。高校の進路は私立を狙っている。 アニメ版では自分の部屋が警察の一室のようになっている。将来は父親と同じように警視総監になると語っている。海が初登場したときには賄賂に心が動くことなく逮捕するなど原作より正義感が強い。その行動力や凛とした態度もあって、女子の代表的存在であり同性からの人気も高い。また、部活の顧問であるシャーク藤代と意気投合する様子も見せている。アニメでのホイッスルの「ブビビ〜」という音は声優のアドリブ。 好きなタイプは「幼くかわいい子」(アニメ版のみの設定、原作では具体的容姿は描かれていない)。身長は148cm。(OVA 仁より) 名前の由来は銭形平次。 委員長(いいんちょう) 声:後藤沙緒里 / 力丸乃りこ 巡の幼馴染で永澄のクラスの学級委員長。控えめで気弱なせいか、ぞんざいに扱われる事が多く、クラスの誰にも名前を知られていない。普段は眼鏡をかけた地味な子だが、眼鏡をはずすと大人っぽい美少女で意外とスタイルもいい。裸眼だとほとんど何も見えない。 永澄の事が好きで、作中では永澄の魅力を語った唯一の人物であり、その恋愛感情は巡よりもはっきりしている。一度眼鏡をはずした状態で永澄に告白しようとしたが、極度の近視が原因で失敗。好きな男性のタイプは「優しい男の子」。 誤って燦に告白してしまい、それを誤魔化す為に最後の女傑族(ラスト・アマゾネス)を名乗り、それがなし崩し的に定着してしまった結果、美人な素顔を晒す事が不可能になり、「一生眼鏡で生きてやる」と嘆く事に。 ラスト・アマゾネス状態は普通の人扱いされていないため、委員長本人は嫌がっており、目立つとろくな事がないとも言っている。アニメ版では「報われぬ乙女の鬱屈したストレス」がラスト・アマゾネス変身のエネルギー源となっている。 最終話の最後の2ページでようやく本名が伊院千代(いいん ちよ)だと判明する(巡だけはその名を知っていた)。作者曰くアニメ版の出演声優達によって命名された。由来は「委員長」。 三河 海(みかわ かい) 声:なし / 小野大輔(幼少時代:梅里紗生) 三河湾の名家「三河家」の嫡男で日本一の持ちの息子。名古屋出身のため、「〜だぎゃ」などの名古屋弁が目立つ。幼少時は金目当てに言い寄ってくる大人のせいで人間不信になり引きこもっていた。唯一普通に接してくれた燦を運命の人と決めつけ、燦を追いかけて埼玉に転校してきた。昔は金嫌いだったが現在はすっかりブルジョワ思考。シャチの人魚であり、水をかぶるとシャチそのものになってしまう。 永澄をライバル視しているが、人魚化した巡を永澄と燦が元に戻すのに協力する等、敵対というほどではない。また、決闘の際にも(刀を持ってはいるが)お金に頼らず、正々堂々と勝負をする。 アニメでは『友達に飢えている』部分が強調されている。特にアニメオリジナルエピソードの第24話はその部分を深く描写しており基本はギャグ路線でありながら他のエピソードにも負けない名作となった。これは続く第25・26話での永澄との共同戦線を成立させる為に当初から挿入する話であったと、シリーズ構成の上江洲誠は語っている。また衛星レーザーを発射したり、巨大永澄をロケットで宇宙に飛ばしたり、情報網を使って燦達の居場所を突き止める等、三河財閥の財力がアニメでは顕著になっている。 歴史については意外に博学。アニメでも「日本海軍史」や歴史書を始業前に読んでいるなど勉強熱心。 子供のころ祖父の仕事で就いて行き、サハラ砂漠で迷子になって以来広くて明るいところが苦手で、外に出るときも宇宙服を着用しないとパニックを起こして事実上行動不能になる。 いつも海軍の軍服で日本刀を持ち歩いている。特技に剣術とあり、自称“海の世界最強の魚人剣術”だが、アニメではルナパパにあっさり刀を捕まれてへし折られている。移動する時は無断で建造した地下水路を潜水艦「海王丸」で移動し、所かまわず浮上、体育館やグラウンドを破壊している。 猫が苦手で、永澄が子猫を手に抱えて寄って行った時には刀を投げ捨てて逃げ出した。明乃に人魚試験失格を言い渡されてからは監察処分になり、明乃のパシリになっている。 名前の由来は三河湾から。ただし、キャラクターのモチーフとなっている名古屋市が面しているのは伊勢湾である。サル(秀吉)を舎弟に入れているがヘルメッツを懐に入れて温める等織田信長と豊臣秀吉の主従関係のパロディである。 不知火 明乃 明星(しらぬい あけの みょうじょう) 声:なし / 喜多村英梨 人魚試験のために学校に転校してきた修練剣士の少女。人間社会に溶け込めきれていない人魚を元にいた場所に戻すという仕事の裏で、上からの命令で密かに燦と永澄の結婚を阻止しようとしている。人魚化した姿は燦や留奈と同じく標準的な人魚タイプ。燦を上回るプロポーションを誇る。燦以外の魚人族では唯一、磯中の制服を着ている。生真面目で堅物。そのため予想外の状況に弱い。体格で大幅に上回るうっちゃんが本能的に畏怖を感じる程に強く、剣の腕よりやや上。見た目に反して大食いで、酒に酔いやすく醒めやすい体質。口癖は「悩ましい」、座右の銘は「常在戦場」。話が進むにつれて、永澄や燦らに対して友情を感じるようになる。燦からはいつの間にか「明乃っち」と呼ばれるようになる。 登場当初と比べて、お化けが苦手であったり、アルバイト先の喫茶店で不始末を繰り返すなど、意外な一面を見せる事が増えている。 マーメイド喫茶ではメイド長(フロアチーフ)を務める。 持っている剣は音叉剣「明星」。人魚(自分)の声を当てる事により、名前通り音叉のように超振動状態となり、切断力が増す。不知火家正統後継者の証として「明星」という名を受け継いでいるため、公式の際には「修練剣士不知火明乃明星」と名乗る。鍛錬を積んでいるため、若干水がかかっても人魚に戻りにくくなっている。湯の方が水よりも耐えやすいらしい。 好きな異性のタイプは“自分が太刀打ちできない強い男”で、その点燦と好みのタイプが似ている。そのため、燦を傷つけようとした天王山に永澄が殴りかかった時には、普段多くを喋らない彼女が永澄に見惚れて饒舌になっていた。猫は平気なようである。 名前の由来は明けの明星=金星。八代海(不知火海)から来ている。 人魚試験の修練剣士だった兄がいたが、10年前に瀬戸内海に行ったきり行方不明になっている。行方不明の兄を一族の恥と考えており自分の手で始末しようとしているのだが、内心では兄を求めている。その兄が実は現在の政である事には気付いていない。アニメ版では記憶を取り戻した政が明乃に兄である事を伝えようと試みたが、当の明乃は混乱状態に巻き込まれたショックで4歳児にまで幼児退行化していた為まともに認識すら出来ず、政を落ち込ませた。 アニメ版では燦と永澄の結婚を阻止する命令を下す人物が源義魚に変更されており、義魚が貴族であるが為に、明乃も迂闊に逆らえなかったが、海王丸が義魚の海底御殿に乱入すると反旗を翻した。
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