麻原彰晃への思いを記した手記とは? わかりやすく解説

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麻原彰晃への思いを記した手記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 17:05 UTC 版)

岡崎一明」の記事における「麻原彰晃への思いを記した手記」の解説

グル麻原であった当時の貴方に申し上げます昭和60年オウム神仙の会主宰者であった貴方は、慈愛満ちた心優しい本物修行者であり、救済者そのもの見えました。『あるヨギ自叙伝』の著者パラマハンサ・ヨガナンダと、そのグルであるスワミスリ・ユクテスワとの師弟愛を話した時、貴方もよく存じており、それから二年後「わたしが弟子対す慈愛の念を、もし言葉にするならユクテスワどころではないだろう」と、しみじみと仰ってましたね。愚かにも貴方のその言葉信じた私はグルの中のグル感動したものでした。 初め受けた貴方のシャクティーパットは、衝撃的な体験でした。なぜならクンダリーニ上昇し目の前が光で満ち溢れ、そして三十近く私は身体を動かすことが出来ませんでした。貴方は常々グル弟子カルマ見切りコントロールしそして取り除くことが出来るんだよ」と申してましたね。だからこそ貴方は、私のカルマ取り除き霊的ステージ上昇させ、クンダリーニ体感させて呉れたのだと心から感謝し正に貴方こそ前世グルだと妄信し、全く疑うこともなく出家すれば間違いなく世のため人のため修行出来自己の解脱悟り可能だ決意したのです。 貴方は、弟子達の前世夢に乗じてよくカルマ理論永遠輪廻繰り返す菩薩の道と称してグル弟子順縁逆縁付いて語られましたね。少なくとも貴方と私との前世の因縁三つの物語として説法の中で申していましたこのような説法オウム特有の教義不文律となり、四六時中カルマ高次元エネルギーベースにしてグル中心に意識集中させる弟子集団へと発展され価値観現実社会からどんどん切り離され行きました当時私達は、神秘体験日々の中で当たり前の如く現実社会こそ幻影マーヤ)であると考えオウムカルマ理論高次元エネルギーこそ真理であると確信し、これこそ科学であると自身をもって胸を張っていたものでした。貴方は、草創期の頃。出家した弟子たちの前で「解脱とは、器をカラッポにすることなんだよ」と仰ってましたね。それは、弟子無心境地達したとき、初めグル高次元エネルギー注がれ、そして解脱に至るのだ、と。故に『虹の階梯』にあるティローパとナローパの物語ヴァジラヤーナグルとなり、ポア出来密教修行者真の解脱者あるかのような大きな錯誤へと導かれてしまったのでしょうね。 愚かに弟子たちは、貴方が人生のすべてだと妄信し、貴方の爪や髪の毛まで煎じて飲み説法丸暗記し、寸暇録音テープ聞き、グルヨーガを百万唱え五体投地十万回しても尚、一日一食オウム食で、夜は毛布二枚座りながら寝る修行無言の行続け無私帰依実践して来たのです。 すべて貴方の指示であり、弟子達は皆、心の底から利他行であり、功徳となり、魂の救済になると信じていたのです。 昭和六十二年の五月。貴方は二人の弟子初め独房修行をやらせ、たった一週間で、二人音を上げ失敗しました。貴方は「解脱するか狂うか」と申してましたね。その後唐突に私に「30日間もやれば成就するだろう」と申され、二人ギブアップし失敗しているのに何故私を選んだのか、当初はよく解からなかったものです。しかし修行大好きなですのでカルマ落として、心の浄化進めば、この独房修行は最高のイニシエーションになるだろうと歓喜しても、まさか気が狂うとは思いませんでした結局約束30日が倍の59日もの長期集中修行となり、最後の方では肉体よりも精神面でかなり追い詰められ意識だけの世界であったことは確かでした。いくら両眼開いて凝らして見て24時間真暗闇の独房修行6時間の呼吸法10時間のツァンダリーの瞑想法五体投地終わりになる頃は、四つ浄化法と逆転アーサナ7時間もやり続けました一日一食で、室内蒸し暑く一日中汗を流して修行で、ペットボトルリットルのみなので体重減って47kgでした。お陰さまで神秘体験幽体離脱もして、呼吸法では、一サイクル最高18分で、6分上のクンヴァカ(保息)が出来ました。貴方は、途中二回指導来られましたね。そして、私に、幼少の頃からの懺悔求め、私のカルマ全て取り除かれましたね。そう信じました当時は。二回目のときは、正座している私を、右手全体頭頂から全体重を掛けシャクティーパット上のイニシエーションエネルギー注入)をされましたね。あのときは、真っ赤なエネルギー降りて来て、マニプーラチャクラが満たされたので、驚くと共に感謝の気持ち至福満たされ一日でした。処が途中に、忽然と隣の部屋石井久子さんが来て佐伯さんに今から遺書書いて貰います。これは先生意志です」と。驚きました。何んのための遺書かがよく解からなかったのです。しかし、終わりの頃は、もはや死んで涅槃するしか、自分解脱できないという諦念もあったことは事実です。すると続けて石井さんは「今から私が言う文章遺書中に入れ作成して下さい」と。その要点は、①私が今行なう修行麻原彰晃指示では無く自らの意志やっているのである。②この修行は自ら望む解脱修行なので、たとえ死に至ることがあろうと、それは修行者として覚悟の上であり本望である。③今、行なっている解脱修行によって、もし死に至ったとしても、その責任オウム真理教及び代表の麻原彰晃とは何等関係ないものとする総て自分意志によって始めた修行なのでオウム真理教に対して責任追及してならない。以上の、なんとも冷たい内容指示であり、貴方の意志だと石井さんハッキリ申していたので、私は何んの疑いもなく、貴方は、私の解脱望まれ、更に心の浄化深めようとされているのだと考え、もし修行失敗し死んだとしてもグルである貴方と法友たちに迷惑を掛けない内容であれば、この遺書問題ない、と改め帰依深めたものでした。 なぜなら即に約束30日過ぎて解脱至りませんし、やはり自分死んで涅槃する道しかないのだろうと、そう感じながらの切迫した日々修行でしたから。でも、この遺書続き養父母への遺書も書くようにと促されたときは、思わず涙が溢れてしまい、清書する手が震えてしまいました真暗闇の中で横にライト置いて丁寧に書いていた自分は、一般社会で決し体験できない解脱修行法であるだけに、貴方こそ本物グルであり仏陀生まれ変わりだと、そう信じていたのです。その後愚かに成就認められた私は、気のエネルギー満ち溢れ大師ワーク熟し改め様々な能力発揮できたことで貴方のイニシエーション偉大さ驚愕し心の底から錯誤に陥っていたのです。 その翌年の夏。貴方はマハームドラー説法の中で、ヴァジラヤーナ実践が必要というニュアンスポアを少し申されてました。そしてその翌日に、在家信徒Mさん道場風呂場飲んで倒れたとき、貴方は、道場二階に居る他の在家信徒意識(魂)をMさん入れ替えるポアによって蘇生させる方法取りましたあのとき、私は心肺蘇生法とマウスツーマウスを岐部さんと村井さんと交互にやり続けていたとき、途中、脈が戻ったので、流石にグルは凄いと驚きましたが、結局一時的のみで蘇生失敗しましたその後名古屋支部弟子交通事故集中治療室運ばれ女性大師からの連絡で、富士サティアン居た貴方は、何度も弟子意識(魂)を出し入れしコントロールしていましたね。結局最終的には、生きていても片輪のままでは修行は無理だ可哀想じゃないかということで、ポア決断して、その直後病院から死亡連絡があり、貴方と一緒に居た上祐君は「なぜ彼をポアするのですか、片輪でも生かして置くべきです」と、怒って、貴方の部屋飛び出したとき、私は、そのドアの外で上祐君の目が赤く腫れていたのを確認してます。部屋に入ると貴方は「否、いまマイトレーヤーが、どうしてポアするのですか、といって言い争いになって....中略...」と仰ってましたね。このとき、私は、以前Mさんのときと併せて本当に方にポア出来グルであると妄信したものです。他の側近弟子たちも、同じく貴方をそう信じていました。私がオウム脱走する迄の平成年頃は、使用して神秘体験促するような修行法はあり得なかった。貴方のイニシエーション自己の修行法で、様々な神秘体験ダルドリーシッディ得ていたものです。 その後、何か大きなイベントがある度に、貴方は管理システム強化され成就者が増えるごとにストイックな修行法発案され、とうとう24時間説法ビデオ垂れ流し修行空間を、しかも「ポアの間」と称して建築班に造らせましたね。成就者が増えた為、エネルギー低下を防ぐことも兼ねてワークミス破戒弟子たち為のポアの間」だけでなく、大師側近大師であっても月に5日間の修行計画的に強制させてましたね。 当時弟子達は、エネルギー満ちた器(身体)に過ぎず、その器がワークカルマ交換によって汚れたら、再び修行により元のクリアーの状態に戻すのが使命であり利他行信じていたのです。故にポアの間」は、エネルギー回復させ、心の浄化促す最高の空間であると、むしろ貴方に心から感謝し、「ポアの間」での修行終了した後の状態を楽しみにしていたものでした。もはや、この頃サマナ弟子)は四百人を超え誰もがエネルギーの状態をキープさせる為にお互いに肌に触れることすらも出来ずカルマ交換を虞れていたのは確かです。特に頭頂他人に触れさせないことが修行者心得のひとつでもありました実際に多く大師たちは、道場在家信徒相談コース指導をする度に疲れ出てエネルギー低下意識せざる状態を実感してます。 私も、貴方の指示シャクティーパット数人やらされましたが、仰るように、氣のエネルギー吸い取られ目の前暗くなった体験をしてます。 今、振り返って見ると、氣のエネルギーの「氣」は氣功の氣と鍼灸経穴の氣や、邪氣の氣と同様なものであり、オウム教義問題点は、この氣のエネルギー交換が、カルマ交換とされ、そのカルマの状態が現時点レベル(欲六界)を示すことで、(自己のステージを常に意識させるシステム生活空間であったことが)ありもしない輪廻転生説を現実の世界観と妄信する、間違った価値観転移されたことなのですそもそも二千五百年前の仏陀カルマ輪廻転生説を無視しており、不問としていた。私が仏教史の中で識り得たのは、平成十五年でした。 禅宗以外の仏教チベット密教ヒンズー教その他の宗教等カルマ輪廻転生説を掲げて宗派競ってますが、真実仏陀は、当時宗派信仰否定する側の、一般意味論としての正偏智を識る人間完成の道を説いていたのです。仏陀入滅後、多く経典全ては、ありもしない輪廻説を大衆煽り続け信仰強制して来た結果仏教という宗教にされてしまったのです。正に真の仏教史法脈流れ知らなければ、多く人々は、仏陀誤解するでしょうさて、貴方は、真の仏陀意志とは逆に宗教の心の呪縛という教義選んで自己実現達成夢見たのでしょうか。それとも、貴方自身そもそも先天的なパラノイアで、しかもサイコパス気質備わっていたのでしょうか。今更、貴方だけに罪を被せようというつもりもなく、当然にして一緒に刑に服すのがせめてもの償いになればと思います。しかし、貴方は、どうして途中で気付かなかったのか。純粋な弟子たちカルマ妄信し、善意のまま、何でも服従する、その狂気的な有様見て。せめて貴方の言葉正気のな姿で語ってほしかった。 そして、多く疑問応えてほしかった弟子たち為にも。世間様はもちろん、多く被害者とご遺族為にも、貴方の総て語ってほしかった

※この「麻原彰晃への思いを記した手記」の解説は、「岡崎一明」の解説の一部です。
「麻原彰晃への思いを記した手記」を含む「岡崎一明」の記事については、「岡崎一明」の概要を参照ください。

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