前世の因縁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 16:58 UTC 版)
ドラウパディーとパーンダヴァはドルパダの王宮に行った。しかしドルパダはドラウパディーが複数の夫を持つことに難色を示した。そこにヴィヤーサが現れて、ドルパダと2人でドラウパディーの前世について語った。 かつてインドラ神はシヴァ神に不敬な態度をとったため、インドラ神は自分以前にインドラの位にあった4人の者たちとともに人間として転生することになり、パーンダヴァとして生まれ変わった。このときシヴァ神は同時に彼らの妻として女神ラクシュミーを転生させた。それがドラウパディーであるという。 かつてある聖仙に美しい娘がいたが、彼女はその美しさに関わらず、夫を見つけることができなかった。この女性は苦行によってシヴァ神を満足させ、シヴァ神は彼女の願いを叶えるべく望みをたずねた。女性はすばらしい夫を下さいと言った。ところがこのとき女性はその願いを5回繰り返して言ったため、来世で5人の夫を持つという運命をシヴァ神から授かった。 ヴィヤーサはこのように述べ、ドルパダに天眼を授け、パーンダヴァを見るよう命じた。すると天眼によってドルパダはパーンダヴァが神であったときの神々しい肉体を今も備えているのを見た。こうしてドルパダはドラウパディーが5人の夫を持つことを認めた。
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