川久保玲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/09 19:32 UTC 版)
かわくぼ れい
川久保 玲
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生誕 | 1942年10月11日(82歳)![]() |
出身校 | 慶應義塾大学文学部哲学科卒業 |
職業 | ファッションデザイナー |
団体 | 株式会社コムデギャルソン ┗代表取締役社長 |
著名な実績 | 「コム・デ・ギャルソン」の運営 |
受賞 | 日・毎日ファッション大賞(1983年) 仏・芸術文化勲章シュバリエ(1992年) 日・芸術選奨(2001年) 日・朝日賞(2003年) 仏・国家功労勲章(2004年) 米・CFDA賞(2012年) 米・イサム・ノグチ賞(2019年) 日・文化功労者(2023年) |
川久保 玲(かわくぼ れい、1942年10月11日[1] - )は、日本のファッションデザイナー、実業家。ファッションブランド「コム・デ・ギャルソン」創始者[2]で、株式会社コムデギャルソン設立から現在まで代表取締役社長を務めるオーナーデザイナー。
経歴

東京にて出生。父親は慶應義塾大学の理事、母親は英語教師(のち離婚)[3][4]。幼稚舎から慶應義塾で学ぶ[5][6]。慶應義塾中等部、慶應義塾女子高等学校を経て、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻を卒業後[7]、株式会社旭化成宣伝部に入社[8]。3年で退職し、フリーランスのスタイリストとなる。
1969年にファッションブランド「コムデギャルソン」(Comme des Garçons、仏:少年のように)を立ち上げ、高級既製服(プレタポルテ、婦人服)の製造・販売を開始。1973年には株式会社コムデギャルソンを設立し、現在も同社社長を務める。1975年、東京コレクション初参加。1981年、パリコレクション初参加。体の線を意識し女性性を謳歌するような西洋のデザインとは全く異なる、川久保の直線的でノンセクシャルな初パリ・コレクションは、ボロ布のようだ、ヒロシマ・シックなどと揶揄されたが、そのアバンギャルドな服作りは、パリのファッション界に大きな衝撃を与えた。[9]
1982年、パリコレで伝説の黒服を発表。パリ・オートクチュールを頂点とする世界のモード界を震撼させた川久保の「黒服、穴あきニット(Hole Sweater)」は「黒の衝撃」と呼称された。世界中のファッション・ジャーナリストが賛否両論書きたて、「西洋の服への冒涜!」とする否定派と「新しい女性の生き方」「新しい美しさの提案」とする賛成派で、国際世論は真っ二つに割れた[要出典]。黒い穴あきセーターを「スイスチーズ(穴あき)のセーター(Swiss cheese sweaters)」と命名したファッションジャーナリスト(Suzy Menkes氏、I・H・T紙)もいた。川久保の黒い穴あきセーターは、日本でも「カラス族」「ぼろルック」として流行した。
1997年のパリコレクションでは、体に不自然なコブを付けたライン(テーマ:ボディ ミーツ ドレス、ドレス ミーツ ボディ)を打ち出し[10]、体と服の相互の束縛を解き放つという新しいコンセプトで、尖鋭的なデザイナーとしての地位を確立した[11]。
2001年、芸術選奨受賞。2006年から英スピード社と提携しており、同社製高速水着「レーザー・レーサー」の五輪公式デザインも手掛けた。2012年、ファッション界のオスカー賞と称される、米「CFDA(Council of Fashion Designers of America)ファッション アワード(国際賞)」を受賞(69歳)。2017年、ニューヨークのメトロポリタン美術館で「Rei Kawakubo/Comme des Garcons Art of the In-Between」展を開催。展覧会のレポートや独占インタビュー、作品アーカイブなど、同美術館キュレーターのアンドリュー・ボルトンよって同年5月から9月までの開催期間にコム デ ギャルソンが多角的に展示紹介された。2019年の「イサム・ノグチ賞」を受賞することが判明。ファションの分野からの受賞は初めて。
人物
夫は南アフリカ出身であり、コムデギャルソン・インターナショナルのCEOを務める。もともとは日本語とチベット語専攻のため来日。ファッションデザイナーになった実妹の東京でのビジネスを手伝ったのがきっかけで、ファッション業界に関わり、1987年にパリのコムデギャルソンで働いた。1991年に退職して地中海クラブに移ったが、川久保の要請で翌年コムデギャルソンに戻り、川久保と結婚した。インタビューで夫は「皆誤解しているが、彼女は古い木や犬や猫、大粒のダイヤモンドが好きな優しい女性だ」と述べている[12]。
賞歴など
- 1983, 1988年 毎日ファッション大賞[13]
- 1991年 ヴーヴ・クリコ・ビジネスウーマン・オブ・ザ・イヤー[14]
- 1993年 フランス 芸術文化勲章シュバリエ受章
- 1997年 英国王立芸術大学名誉博士号
- 2001年 芸術選奨文部科学大臣賞
- 2003年 朝日賞(朝日新聞社)[15]
- 2004年 フランス 国家功労勲章オフィシエ受章
- 2012年 アメリカ CFDA(en:Council of Fashion Designers of America)ファッション アワード(国際賞)[16]
- 2019年 イサム・ノグチ賞[17]
- 2023年 文化功労者[18]
年譜
- 1942年、10月11日、東京に生まれる。
- 1960年、17歳〜18歳。慶應義塾大学文学部哲学科入学。
- 1964年、21歳〜22歳。同校卒業後、旭化成入社。宣伝部に配属。
- 1967年、24歳〜25歳。同社を退職し、フリーランスのスタイリストとなる。
- 1968年、25歳〜26歳。広告写真撮影の仕事で必要な洋服(スタイリストとして川久保がイメージした)がどうしても見つからなかったため、仕方なく自分自身の手で洋服を作る。以来ケースバイケースで服作りを始め、スタイリストからデザイナー・パタンナー・縫製・仕上げまで自分自身で手掛けるようになる。
- 1969年、26歳。コムデギャルソンのブランド名で、婦人服の製造・販売を始める。コムデギャルソン(仏語“Comme des Garçons”)は、一般的には「少年のように」と直訳・短訳されるが、実質的な意味は「少年の持つ冒険心」(Avoir un sens de l'aventure comme des garçons,) である。
- 1973年、30歳、株式会社コムデギャルソンを設立。
- 1975年、32歳。コム デ ギャルソン初のショーを東京で開催。コム デ ギャルソン青山店オープン(表参道フロムファースト)。
- 1978年、メンズライン「コム デ ギャルソン オム」(COMME des GARÇONS HOMME)立ち上げ。
- 1981年、38歳〜39歳。フランス・パリでコム デ ギャルソン初のミニショーを開催。「ローブ ド シャンブル コム デ ギャルソン」(robe de chambre Comme des Garçons)立ち上げ。パリ・コレクション初参加。「トリコ コム デ ギャルソン」(tricot COMME des GARÇONS)立ち上げ。
- 1982年、39歳。仏パリに「Comme des Garçons S.A.S」社設立。パリにコムデギャルソンのショップを開店。パリ・コレで穴あき黒服(Hole Sweater)発表。40歳不惑を迎える。
- 1983年、41歳。「コムデギャルソンファニチャー」(家具)を立ち上げ。米ニューヨークにコムデギャルソンのショップを開店。第1回毎日新聞ファッション大賞受賞する。
- 1984年、「コムデギャルソン オム プリュス」(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)を立ち上げ。仏パリで本格的な最初のショーを開催。
- 1986年、米ニューヨークに「Comme des Garçons S.A.S」社設立。仏パリでコムデギャルソン写真展「MODE et PHOTO」開催。
- 1987年、45歳。「コムデギャルソン オム ドゥ」(COMME des GARÇONS HOMME DEUX)立ち上げ。「コムデギャルソン ノアール」(COMME des GARÇONS noir)立ち上げ。
- 1988年、コムデギャルソンのブランド誌『Six sense』立ち上げ。「コムデギャルソン シャツ」(COMME des GARÇONS SHIRT)立ち上げ(仏「Comme des Garçons S.A.S」)。
- 1991年、ヨウジヤマモトと合同でメンズコレクション展「6.1 THE MEN」開催(明治神宮水泳場)。
- 1992年、49歳〜50歳。フランス芸術文化勲章(シュバリエ)。イギリス人Adrian Joffe氏と結婚。「ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン」(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE)立ち上げ。
- 1993年、「コム デ ギャルソン コム デ ギャルソン」(Comme des Garçons Comme des Garçons)立ち上げ(Comme des Garçons S.A.S)。仏パリに「コムデギャルソン パルファム」(COMME des GARÇONS PARFUMS)(香水)を立ち上げ。
- 1997年、54歳〜55歳。パリコレでコブドレス発表。英国王立芸術大学名誉博士号授与される。
- 1999年、コムデギャルソン丸の内店をオープン。
- 2001年、58歳。「コムデギャルソン ジュンヤ ワタナベ マン」(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)立ち上げ。芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
- 2002年、59歳、1月12日(土)NHKのドキュメンタリー「世界は彼女の何を評価したのか〜ファッションデザイナー川久保玲の挑戦〜」放映。[19]
- 2002年、59歳〜60歳。「プレイ コムデギャルソン」(PLAY COMME des GARÇONS)立ち上げ。
- 2003年、60歳、朝日賞受賞(朝日新聞社)。
- 2004年、61歳、フランス国家功労勲章受章。
- 2004年、61歳〜62歳。英ロンドンにドーバーストリートマーケット(DOVER STREET MARKET COMME des GARÇONS)オープン。[20]
- 2005年、「タオ コムデギャルソン」(tao COMME des GARÇONS)を立ち上げ。「スピード コムデギャルソン」立ち上げ。「アイ コムデギャルソン ジュンヤ ワタナベ マン」(eYe COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)立ち上げ。
- 2006年、「コムデギャルソン パール」(ジュエリー)を立ち上げ。また当年から英国・スピード社と業務提携し、高速水着「レーザー・レーサー」の五輪公式デザインを手掛ける。
- 2007年、65歳。「ポケット コムデギャルソン」立ち上げ。「ガンリュウ」(GANRYU)立ち上げ。
- 2008年、「ブラック コムデギャルソン」(BLACK COMME des GARÇONS)立ち上げ。
- 2009年、「ザ ビートルズ コムデギャルソン」(The Beatles COMME des GARCONS)立ち上げ。[21]
- 2012年、69歳、ファッション界のオスカー賞と称される、米「CFDA(Council of Fashion Designers of America)ファッション アワード(国際賞)」を受賞。[16]
- 2012年、69歳、東京銀座に「ドーバーストリートマーケット ギンザ コムデギャルソン」(DOVER STREET MARKET GINZA COMME des GARÇONS)オープン。[20]
- 2013年、70歳、2月、エルメスとコムデギャルソンのコラボレーションで、「Comme des Carrés」(コム デ カレ)コレクション発表。[22]
- 2016年、73歳〜74歳(10月)。Avoir un sens de l'aventure comme des garçons, 少年の持つ冒険心 forever and ever!
- 2017年、74歳、5月、NYメトロポリタン美術館で、「Rei Kawakubo/Comme des Garcons Art of the In-Between」展開催。展覧会のレポートや独占インタビュー、作品アーカイブなど、コム デ ギャルソンを多角的に展示紹介。
パリコレクション
川久保玲・コム デ ギャルソンのパリ・コレクションでのコレクション発表履歴(タイトル)は以下のとおり。
1981-82AW | Pirates |
1982SS | Indigo Dye and Twist |
1982-83AW | Holes |
1983SS | Patchworks and X |
1983-84AW | Gloves,Skirts,Quilted Big Coats |
1984SS | Round Rubber |
1984-85AW | Twist,Silk+Jersey,Knits(Patchworks) |
1985SS | Mud-Dyed |
1985-86AW | Dots,Polyester Pleats |
1986SS | Bias Cutting |
1986-87AW | Bonding |
1987SS | Young Chic,No Shoulder |
1987-88AW | White Shirt+Pants,Khaki,Lili Marleen |
1988SS | Frontless,Lame Sequins |
1988-89AW | Red is Black |
1989SS | Movement |
1989-90AW | Liberation from Tailonng(Next New One) |
1990SS | Refresh the Spirits |
1990-91AW | Modern Sweetness |
1991SS | Ink Dye,Stained Glass |
1991-92AW | Chic Punk |
1992SS | Unfinished |
1992-93AW | Lilith |
1993SS | Ultrasimple |
1993-94AW | Synergy |
1994SS | Eccentric |
1994-95AW | Metamorphosis |
1995SS | Transcending Gender |
1995-96AW | Sweeter Than Sweet |
1996SS | Kaleidoscope |
1996-97AW | Flowering Clothes |
1997SS | Body Meets Dress-Dress Meets Body |
1997-98AW | Adult Punk |
1998SS | Clustering Beauty |
1998-99AW | Fusion |
1999SS | New Essencial |
1999-00AW | Transformed Glamour |
2000SS | Coercion |
2000-01AW | Hard and Forceful(Energy) |
2001SS | Optical Shock(Volume) |
2001-02AW | Beyond Taboo |
2002SS | Ethnic Couture(White) |
2002-03AW | Free Kniting(Freedom of Knits) |
2003SS | Extreme Embellishment(Adornment) |
2003-04AW | Square |
2004SS | Abstract Excellence |
2004-05AW | Dark Romance,Which |
2005SS | Ballerina Motorbike |
2005-06AW | Broken Bride |
2006SS | Lost Empire |
2006-07AW | Persona |
2007SS | Cubisme |
2007-08AW | Curiosity |
2008SS | Cacophony |
2008-09AW | Bad Taste |
2009SS | Tomorrow's Black |
2009-10AW | Wonderland |
2010SS | Adult Delinquent |
2010-11AW | Inside Decoration |
2011SS | No Theme(Multiple Personalities,Psychological Fear) |
2011-12AW | Hybrid Fashion |
2012SS | White Drama |
2012-13AW | 2 Dimensions |
2013SS | Crush |
2013-14AW | The Infinity of Tailoring |
2014SS | Not Making Clothing |
2014-15AW | MONSTER |
2015SS | Blood and Roses |
2015-16AW | Ceremony of Separation |
2016SS | Blue Witch |
2016-17AW | 18th-Century Punk |
2017SS | Invisible Clothes |
2017-18AW | The Future of Silhouette |
参考文献
- ディヤン スディック Deyan Sudjic『Rei Kawakubo and COMME des GARÇONS』マガジンハウス、1991年12月 ISBN 4838702582
- フランス グラン FRANCE GRAND『MÉMOIRE DE LA MODE COMME des GARÇONS』KORINSHA PRESS、1998年5月 ISBN 4771329192
- 南谷えり子『The Study of COMME des GARÇONS』リトル・モア、2004年7月 ISBN 4898151000
- 清水早苗・NHK番組制作班『Unlimited:COMME des GARÇONS』出版:平凡社、2005年6月 ISBN 9784582620252
- 『美術手帖 Vol.61 NO.931』美術出版社、2009年12月号
- 『High Fashion No.332』文化出版局、2010年4月号
- 『ROCKS SPECIAL ISSUE/反骨の人。オノ・ヨーコ/川久保玲』朝日出版社、2010年6月号
- 『月刊 PEN No.307』阪急コミュニケーションズ、2012年 2/15号
出典
- ^ 『10月11日は川久保玲の誕生日です』 2013年10月11日 FASHION HEADLINE
- ^ 「川久保玲」『ブリタニカ『ブリタニカ国際大百科事典』(2014年)・講談社『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』(2009年)』 。コトバンクより2022年4月2日閲覧。
- ^ 'REI' - Rei Kawakubo Commes Des Garcons Film Freeway
- ^ The MisfitThurman, Judith. The New Yorker. 2005/07/04]
- ^ “川久保玲”. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “[ブランド名]コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)”. www.fashionbible.net. 2021年10月14日閲覧。
- ^ “ワールドクラス・ジャパン"セカイに誇るニッポンのモノ" 〜〈コム デ ギャルソン〉黒の自由 篇〜【vol.01】 | knowbrand magazine”. www.2ndstreet.jp (2020年12月28日). 2022年2月8日閲覧。
- ^ “デザイナー:川久保玲(かわくぼれい)Rei Kawakubo”. 2022年2月8日閲覧。
- ^ KCIデジタルアーカイブス 1980'S秋冬コレクション Rei KawakuboIデジタルアーカイブス公式サイト 2013年3月30日閲覧
- ^ 1997年春夏コレクション KCI
- ^ Japanese Fashion Designers: The Work and Influence of Issey Miyake, Yohji Yamamoto and Rei Kawakubo by Bonnie English
- ^ Adrian Joffe Interview by The Star Online
- ^ 過年度受賞者(第1回~第10回)|毎日ファッション大賞 MAINICHI FASHION GRANDPRIX. 2022年4月3日閲覧
- ^ モードと歩むシャンパン. 朝日新聞. 2022年4月2日閲覧
- ^ “朝日賞 2001-2019年度”. 朝日新聞社. 2023年1月7日閲覧。
- ^ a b Fashionsnap.com News - 川久保玲CFDA Fashionsnap.com 2013年03月29日閲覧
- ^ コムデギャルソン・川久保玲さんに「ノグチ賞」. 産経新聞. 2022年4月2日閲覧
- ^ “文化勲章に川淵三郎氏ら7人決まる、文化功労者は北大路欣也さんら20人に”. 朝日新聞. (2023年10月21日) 2023年10月21日閲覧。
- ^ NHKスペシャル - 川久保玲 NHK SPECIAL公式サイト 2013年03月29日閲覧
- ^ a b DOVER STREET MARKET DSM公式サイト 2013年03月29日閲覧
- ^ “ザ ビートルズ コム デ ギャルソン”. 2013年3月29日閲覧。
- ^ Fashionsnap.com News - コム デ ギャルソン Fashionsnap.com 2013年03月29日閲覧
外部リンク
川久保玲
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「コム・デ・ギャルソン」の記事における「川久保玲」の解説
COMME des GARÇONS(コムデギャルソン) 1969年創設。1981年にパリ・コレクションへ初参加。川久保玲のクリエーションを最も純粋な形で表現する代表的なライン。通称ギャルソン 2000年春夏「エンフォースメント」(Enforcement) 2001年春夏「オプティカルパワー」(Optical Power) 2002年春夏「エスニッククチュール」(Ethnic Couture) 2003年春夏「エクストリームアンバランスメント」(Extreme Unbalancement) 2004年春夏「上等のアブストラクト」(Excellent Abstract/Astract Excellence) 2005年春夏「パンクバレリーナ」(Punk Ballerina/Ballerina Motorbike) 2006年春夏「ロストエンパイア」(Lost Empire) 2007年春夏「キュビズム」(Cubisme) 2008年春夏「不協和音」(Cacophony) 2009年春夏「トゥモローズブラック」(Tomorrow's Black) 2010年春夏「反骨精神」(Adult Delinquent) 2011年春夏「動揺」(Bouleversé) 2012年春夏「ホワイトドラマ」(White Drama) 2013年春夏「クラッシュ」(Crushing) 2014年春夏「服でない服」(Clothes That Are Not Clothes) 2015年春夏「薔薇と血」(Roses & Blood) 2016年春夏「ブルー・ウィッチ」(Blue Witches) 2017年春夏「見えない服」(Invisible Clothing) 2018年春夏「マルチディメンショナル グラフィティ」(Multidimensional Graffiti) 2000年秋冬「ハード&フォースフル」(Hard & Forceful) 2001年秋冬「タブーを超えて」(Beyond Taboo) 2002年秋冬「ニッティングイズフリー」(Knitting is Free) 2003年秋冬「スクエア」(Square/Mental Pilgrimage) 2004年秋冬「ダークロマンス」(Dark Romance/the Power of Witches) 2005年秋冬「ブロークンブライド」(Broken Bride) 2006年秋冬「ペルソナ」(Persona) 2007年秋冬「キュリオシティ」(Curiosity) 2008年秋冬「バッドテイスト」(Bad Taste) 2009年秋冬「ワンダーランド」(Wonderland) 2010年秋冬「インサイドデコレーション」(Inside decoration) 2011年秋冬「ハイブリッドファッション」(Hybrid Fashion) 2012年秋冬「二次元」(Future's in Two Dimensions) 2013年秋冬「テーラリングの無限大」(The Infinity of Tailoring) 2014年秋冬「モンスター」(Monster) 2015年秋冬「別れの儀式」(The Ceremony of Separation) 2016年秋冬「18世紀のパンク」(18th-Century Punk) 2017年秋冬「シルエットの未来」(The Future of Silhouette) 2018年秋冬「キャンプ」(Camp) COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS(コムデギャルソン・コムデギャルソン) 1993年創設。2005年春夏よりrobe de chambre COMME des GARÇONSと統合。通称コムコム。川久保の変わらずに好きなものが基本エッセンスとなって表現される。主に日本生産だが、一部海外生産のインポート(フランス、イタリア、トルコ、ブルガリア、ハンガリー、中国など)がある。 COMME des GARÇONS noir(コムデギャルソン・ノアール) いつ頃まで展開されていたかは不明。2005年秋冬より再開。川久保の考える「noir」が表現される。 COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コムデギャルソン・オム プリュス) 1984年創設。川久保がモードの冒険をメンズウェアのなかで展開するコレクションライン。メンズの基本を押さえながら既存のものにとらわれない遊び心にあふれたデザインが特徴。通称プリュス。 2004年春夏「シンプルと実用」(Simple & Utility) 2005年春夏「ピンクパンサー」(Pink Panther) 2006年春夏「リップ&タン」(Rip & Tongue) 2007年春夏「ゴールデンボーイ」(Golden Boy) 2008年春夏「スーパーインポジション」(Super Imposition) 2009年春夏「ブラックイズベスト」(Black Is Best) 2010年春夏「ランダムコラージュ」(Random Collage) 2011年春夏「スカルオブライフ」(Skull of Life) 2012年春夏「テイラーリング・フォー・パンクス」(Tailoring for Punks) 2013年春夏「プアキング」(Poor King) 2014年春夏「孵化」(Hatching) 2015年春夏「反戦」(Anti War) 2016年春夏「壊れた仕立て」(Broken Tailoring) 2017年春夏「裸の王様」(The King Is Naked) 2018年春夏「ディスコ」(Disco) 2004年秋冬「彷徨える英国人」(Lost Englishman) 2005年秋冬「スポーツテーラリング」(Sports Tailoring) 2006年秋冬「バッドボーイ」(Bad Boy) 2007年秋冬「マイウェイ」(My Way) 2008年秋冬「タイムフォーマジック」(Time for Magic) 2009年秋冬「ファッションイリュージョン」(Fashion Illusion) 2010年秋冬「プロテクション」(Protection) 2011年秋冬「デカダンス」(Décadence) 2012年秋冬「男でも女でもない」(Neither Man nor Woman) 2013年秋冬「青年期の木」(The Tree of Youth) 2014年秋冬「ホーリージャケット」(Holy Jacket) 2015年秋冬「儀式の力」(The Power of Ceremony) 2016年秋冬「平和の鎧」(The Armor of Peace) 2017年秋冬「少年時代」(Boyhood) 2018年秋冬「ホワイトショック」(White Shock) COMME des GARÇONS HOMME PLUS EVER GREEN(エバーグリーン) 2005年秋冬より、以前のデザインを復刻・アレンジするラインをHOMME PLUS内に立ち上げた。2009年秋冬にて終了。 2005年秋冬 「インサイド・アウト・サイド」(1998年秋冬) 2006年春夏 「ドッキング・ロック」(2000年秋冬) 2006年秋冬 「マジック・オブ・バイアス」(1997年秋冬) 2007年春夏 「シークレット・トレジャー(俗称:フリル期)」(1999年春夏) 2007年秋冬 「ブラック」 2008年春夏 「サイケ」(2001年秋冬) 2008年秋冬 「ブリーチ」 2009年春夏 「カーブ」(2002年秋冬) 2009年秋冬 「ピンクパンサー」(2005年春夏) COMME des GARÇONS HOMME DEUX(コムデギャルソン・オム ドゥ) 1987年創設。スーツを中心に、ネクタイ、Yシャツなどを展開している。「日本の背広」のキャッチコピーで日本経済新聞や雑誌に広告を掲載していた。素材から仕立てまで正統派にこだわったもの作りが特徴。ビジネスパラダイムとアヴァンギャルドを両立させている。2009年秋冬に、新アドバイザーとしてユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文を迎え、"SUITS FOR THE HANDSOME MIND(ハンサムな心のためのスーツ)"をコンセプトとしてリニューアル。リニューアルを機に、ロゴ・タグデザインを一新した。リニューアル初回のテーマは“プレイ・ウィズ・フォーマル”。 COMME des GARÇONS SHIRT(コムデギャルソン・シャツ) 1988年創設。フランスを主な生産国とするブランドであり、一点主義からアートへの転換を試みて立ち上げられた。近年はアイテム数を増やしジャケットやパンツ等も揃える。ヨーロッパ向けの服でインポートされている。なお、素材の特性や産地固有の素材を生かした生産国の異なるアイテムもある(トルコや中国など)。また、他のラインはコラボレーションを除いて生地や縫製などは日本製である。 COMME des GARÇONS SHIRT GIRL(シャツ ガール) 2010年春夏にSHIRTの同コレクション内で発表、2014年秋冬をもって終了。なおタグのロゴにGIRLとは刺繍されておらず、文字色がピンクの「COMME des GARÇONS SHIRT」だった。 COMME des GARÇONS SHIRT boys(シャツ ボーイズ) 2015年秋冬に「COMME des GARÇONS SHIRT BOY(シャツ ボーイ)」をSHIRTの同コレクション内で発表。2016年秋冬より「COMME des GARÇONS SHIRT boys」に改名。2019年春夏をもって終了した。 COMME des GARÇONS GIRL(コムデギャルソン・ガール) 2014年秋冬をもって終了した「COMME des GARÇONS SHIRT GIRL」のラインナップを拡充するかたちで、2015年春夏より単独ブランドとしてスタート。日本生産。 COMME des GARÇONS 青山ショップオリジナル 1989年創設。服やバッグなど、青山店だけで販売する極めてレアなライン。タグのロゴはCOMME des GARÇONSの頭字のCのみ黒抜きになっている。一部は海外直営店をはじめ、2002年より京都店、2003年には大阪店、名古屋ラシック店などでもその一部を販売する。 COMME des GARÇONS PARFUMS(パルファム) 1994年創設。パリの香水ショップオリジナルとしてスタート。2010年3月現在「SERIES 1:」から「SERIES 8:」までリリースされている。香水のほかにもキャンドルやシャワージェル、インセンス(お香)などもあり、パリ店ではコム・デ・ギャルソン初のチョコレート(SERIES 1:)なども販売されている。また毎年クリスマスやバレンタインなどには特定のテーマに基づいた限定パッケージの香水や真空パック入りのTシャツ、バッグなどを発売する。 10・corso・como COMME des GARÇONSオリジナル 2002年創設。服やバッグなど、ディエチ コルソコモ・コムデギャルソンだけで販売するライン。 PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コムデギャルソン) 2003年創設。コム・デ・ギャルソン唯一のキャラクターブランド。フィリップ・パゴウスキーデザインによるハートのオブジェがトレードマークで、単一オブジェの∞表現の可能性に遊ぶことがテーマ。コラボレーションをすることもある。 COMME des GARÇONS 直営ショップオリジナル 2005年創設。服やバッグなど、主に直営ショップだけで販売するライン。タグのロゴはCOMME des GARÇONSに下線が引いてある。取扱いのある直営ショップは、青山・丸の内・CORNER(伊勢丹新宿メンズ館2F)・EDITED(シブヤ西武4F)・静岡・京都・大阪・神戸・福岡・ラシック・ニューヨーク・DOVER STREET MARKET。 BLACK COMME des GARÇONS(ブラック・コムデギャルソン) 2009年に1年半の期間限定ブランドとして創設したが、継続。2010年秋冬にセレクト形態を取り入れ、ショップ名をEDITED BLACK COMME des GARÇONSとした。文字通り黒がメインの展開で、過去の売れ筋デザインをアレンジしたアイテムもある。タブロイド誌のような一貫したコンセプトで、バックナンバーの作品をオーダーできるようにした、ファッションブランドとしては初の試み。2020年4月にはDOVER STREET MARKET各店、また5月には公式オンラインストアを開設し、実店舗以外で初めての展開が開始した。 COMME des GARÇONS EDITED(コムデギャルソン・エディテッド) ヤッターマンや人造人間キカイダー・スター・ウォーズとのコラボレーションTシャツを数量限定で展開していた。 The Beatles COMME des GARÇONS 2009年創設。オノ・ヨーコからの呼びかけを契機に、コラボレーションへ至る。ビートルズのロゴや過去のアルバムをモチーフとしたアイテムを展開している。ポール・マッカートニーの意向もあり、動物愛護のため、皮革は使用していない。一部商品はネットでも販売されている。 Wallet COMME des GARÇONS 財布類のラインである。スペイン製皮革を使用したスペイン生産のものと、日本生産のものがる。 CDG(シーディージー) コムデギャルソンのエアラインロゴをフューチャーしたブランド。2018年7月20日に東京・大阪の旧グッドデザインショップ跡地に旗艦店がオープンしたほか、2018年11月には公式オンラインショップも開設された。
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