CD-G 【CD-Graphics】
CDG
読み方:シーディージー
CDGとは、ブラザー工業株式会社が開発した、グリッドコンピューティング技術を応用したオンデマンドのコンテンツ配信システムの名称である。
グリッドコンピューティング技術とは、ネットワークを通じて複数のコンピュータを仮想的に連結させ、あたかも一個の高性能コンピュータであるかのように機能させて処理を行う技術のことである。利用者は個々のコンピュータ資源(端末機)を必要な処理能力や記憶容量に応じて利用することができ、負荷も分散されるという利点がある。CDGは、グリッド技術を用いたコンテンツ配信システムとしては世界で初の実現例となる。
CDGでは、デジタル家電のような端末のCPUやメモリ、あるいは端末に接続したネットワークといったコンピュータ資源をシステム全体で共有し、コンテンツの配信を行う方式が取られる。各端末は、独自のアルゴリズムによって、アクセス頻度に応じた自律的なコンテンツのキャッシュを行う。これによってシステム全体の負荷分散も協調して自律的に行うことが可能となり、アクセスが集中しても、映像や音楽のような大容量データへのリクエストが集中しても、安定した配信システムも運用ができる。
またセキュリティの面でも、コンテンツの暗号化や電子認証による端末同士の認証などを行うことによって、CDGは非常に高いセキュリティ性を保つことができるとされる。
ブラザー工業は、CDGの技術を用いることによって、従来のクライアントサーバーシステムによる運用よりもコストを数千分の一に抑えることができるとしている。そして、従来方式では実現することが困難だった、百万規模のユーザーからギガバイトクラスの大容量コンテンツへの同時アクセスも可能にする、としている。CDGは現在注目を集めている音楽配信や映像配信(VOD)、あるいはゲームの配信などに適した技術として注目を集めている。
参照リンク
資料「CDG(Contents Delivery by Grid)システム」 - ブラザー ニュースリリース
CDG
CD+G
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 08:06 UTC 版)
CD+Gとは、オーディオデータと並行して、対応機器で再生可能な低解像度のグラフィックを提供する規格。CD-GやCD+Graphicsとも。1985年にRed Book[1]に規定されたCDの規格の一つである[2]。CD+Gディスクはカラオケ機器で使われ、楽曲の歌詞を画面に表示させる為に活用されることが多かった。
- ^ a b “CD Products”. フィリップス. 2020年8月8日閲覧。
- ^ 『CDがもたらした三つの文化革命 コンパクトディスクその20年の歩み』CDs21ソリューションズ、2005年、55頁。
- ^ 『CDがもたらした三つの文化革命 コンパクトディスクその20年の歩み』CDs21ソリューションズ、2005年、56頁。
CDGと同じ種類の言葉
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