コレクションライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 18:32 UTC 版)
「マルタン・マルジェラ」の記事における「コレクションライン」の解説
現在、マルジェラの服や小物には、通称「カレンダータグ」とも呼ばれる0~23までの数字が明記された白地の布が縫い付けられており、このタグからコレクションラインを読み取ることが可能となっている。この表記方法は、メンズラインがコレクションに加わった1999年頃から採用されている。レディースコレクションのみの時は現在のコレクション「1」同様に、何も書かれていない白い布が縫い付けられているだけであった。数字が表す一覧は下記の通り。 0 - 手仕事により、フォルムをつくり直した女性のための服 0 10 - 手仕事により、フォルムをつくり直した男性のための服 1 - 女性のためのコレクション(ラベルは無地で白) 4 - 女性のためのワードローブ 3 - フレグランスのコレクション 8 - アイウェアのコレクション 10 - 男性のためのコレクション 14 - 男性のためのワードローブ 11 - 女性と男性のためのアクセサリーコレクション 12 - ファインジュエリーのコレクション 13 - オブジェ、または出版物 22 - 女性と男性のための靴のコレクション MM6 - ♀のための服 デザインの方向性としては「反モード」を掲げており、なかでも軍服のリメイク品や中古ジーンズに白ペンキのペイント等の作品は「ポペリズム」(貧困者風)と呼ばれた。それまでの煌びやかで優雅な雰囲気を持つ「モード」とは対極のコレクションとして「デストロイコレクション」とも呼ばれ、以降マルジェラの代名詞ともなった。また過去には、畳むと四角になる服などのデザインでコム・デ・ギャルソンと合同でショーを行ったこともあった。 コレクションでは、モデルに頭からすっぽりと布を被せて顔を見えなくさせたり、また服ではなく服を印刷した看板を首から前後に掛けたり、コレクション中BGMを一切流さないなど、とにかく斬新なショーを展開し一躍脚光をあびた。しかしその注目度とは逆行する様に、メディアへの露出は極端に減っていった。 2021年、ジョン・ガリアーノによって、白い無地のラベルが男女共通を意味する「Co-Ed」と再定義された。さらにライン4と14は「アイコンズ」として新定義され、ジェンダーレスでタイムレスなワードローブとして進化する。 ・ライン0 「アーティザナル」コレクション 白い無地のラベル 「Co-Ed」コレクション ・ライン1 ウィメンズのためのコレクション ・ライン3 フレグランス・コレクション ・ライン4 ウィメンズのための「アイコンズ」 ・ライン8 アイウェア・コレクション ・ライン10 メンズのためのコレクション ・ライン11 アクセサリーのコレクション ・ライン14 メンズのための「アイコンズ」 ・ライン22 シューズのコレクション また番号のない「レプリカ」と「レチクラ」などがある。
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