大河内一族
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「エリートヤンキー三郎の登場人物」の記事における「大河内一族」の解説
大河内一郎(おおこうち いちろう) 大河内家長男であり、大河内家次期当主。「超」が2つも3つも付くほど凶暴で極悪、誰それかまわずぶん殴るので身内以外には人災そのもの。肝試しと称して毒キノコでバーベキューをしたり、乗ったダンプが民家に突っ込み爆発炎上に巻き込まれたり、何日も海の上を遭難してその間酒しか飲んでいなくてもダメージ一つ負わない屈強かつ不死身の肉体の持ち主。200人のヤンキーや、100対1の喧嘩にも勝ったことがある石井を瞬殺し、蹴り1発のみで軍団員を約20人吹っ飛ばし、石井と互角の強さを持つ関もびびらすほどの圧倒的な強さを持つ。運転免許は卒業検定の際に指導官に早く判子を押せと脅して5分で取得した。動物好きで愛犬家(だが彼の飼っている犬はほとんど野放しで一部を除いて狂犬病の疑いがあるほど超凶暴である)であり、ドッグラン内では暴力を振るわず軽い説教のみで済ます温厚な性格になる(外に出ると、すぐ凶暴に戻る)。凶暴な性格だが身内(銀之進を除く)には甘く、妻のキャサリンには頭が上がらない。額の傷は幼い頃失禁で覚醒した三郎に壁に頭を50回以上ぶつけられたため。宗教法人をいくつか経営しており、牧師の扮装をして裏稼業をすることが多い。また、凝り性な所があり、最近は催眠術にはまった事から、三郎を度々実験台にしている。極度のヘビースモーカーで禁煙をすると僅か五分で体が激しく痙攣するほどの禁断症状が現れ、ただでさえ凶暴な性格が更に酷くなる(二郎も同様)。身内には甘いため、初期の時間軸から観察した限り、三郎が一郎・二郎による直接攻撃の被害にあったことは無く、ロザンナ・キャサリンのヒステリーに比べれば、教育的な意味合いで三郎に甘い存在であり、同時に甘やかしの原因にもなっている。 常に防弾チョッキとスターム・ルガー スーパーレッドホーク 44マグナム銃を所持している なお、三郎が失禁すると凶暴化するという事実を知っているのは一郎と二郎のみである。 大河内二郎(おおこうち じろう) 大河内家次男。一郎と同様凶暴で極悪だが、人の話に耳を傾けるだけ幾分か理性的である。一郎同様、屈強かつ不死身の肉体の持ち主で、一郎と仲良く暴力を働き、それを基礎に置いた贅沢・傍若無人を全うする。しかし彼も身内(銀之進を除く)には甘く、妻のロザンナには頭が上がらない。一郎と同じく運転免許は指導官に「1問でも間違えたら殺すぞ!!」と脅迫して5分で取得した。三郎とは声が似ている。徳丸学園愚連隊「二郎組」と県内最凶の暴走族「流星会」を組織していた(前者は二郎が徳丸学園を退学させられたため消滅、後者は麻雀の賞品として三郎に会長の座を譲った)。一郎と喧嘩すると手がつけられないが、普段の兄弟仲は良い。現在はプロゴルファーを目指しており、まずゴルフ場を手に入れるところから始めた。暇さえあればクラブを振っている為、中々巧い。未成年にもかかわらず飲酒しているが、三郎が飲酒したときは「お尻ペンペン」でお仕置きする。しかし、基本的には、やはり三郎を甘やかす存在。スキンヘッドであることを活かし僧侶の扮装をして裏稼業をすることが多い。一郎と同じく額には失禁で覚醒した三郎に負わされた傷がある。 キャサリン大河内(キャサリン おおこうち) 一郎の妻。旧姓はヴィスコンティ。ニューヨークの有名ギャング「ヴィスコンティ・ファミリー」の娘。一郎との間に2人の子供がいる(ダニエルとダミアン)。ロザンナに比べると余り本編に登場しないが、ダニエルの小学校受験で久々に登場(三郎からは離婚していたと思われていた)し、その際にはダニエルを有名私立小学校に入れたい一心で、やる気の無い一郎に食って掛かり、常軌を逸してヒステリックな一面を見せた。お受験の後は登場回数も増え、ダニエルと一緒に大河内邸で生活を送るが、すぐに三郎の自堕落さに怒りを覚え、以降ロザンナよりも遥かに過激な行動で三郎をしばしば叱り付ける。反面、呆れ果てて三郎を見捨てたロザンナと違い、矯正を試みる。ダニエルの事は溺愛しているが、ダニエルが幼稚園をサボっていることを知ったときには厳しく問い詰めたり、生活態度の悪さを注意する事もあるなど、しつけはキチンと行っている。 ロザンナ大河内(ロザンナ おおこうち) 二郎の妻でマリオの姉。旧姓はロッセリーニ。イタリア・シチリアの名門マフィア「ロッセリーニ・ファミリー」の娘。二郎との間に2人の子供がいる。物凄い強運の持ち主であり、大河内家の運試しでその強運を見せ付けた。当初はあまり出番が無かったが、弟のマリオが登場以降はレギュラーキャラとなる。カッとなった際の暴走を除けば大河内家の中では割と常識的だが、学校もサボるようになった時期から三郎の情けなさに頭を抱えるになり、現在では三郎の自堕落・へタレにその場で反応しては恫喝・暴力に及ぶだけの短気さが強化され、根本的な解決を行わない見捨てた段階に入っている。 ダニエル大河内(ダニエル おおこうち) 一郎の子供。白人のハーフで一郎が15歳の時に生まれた。マグロが大好物。誕生日には毎年盛大なパーティーが開かれる(なお、三郎はダニエル6歳の誕生日まで招かれるのを忘れられ、パーティーの存在すら知らなかった)。顔は河井から「生まれてきたことが可哀想」と言われるほど不細工。 当初は「マグロ」以外日本語を喋らなかったが、小学校受験の回では普通に日本語を喋るようになり、実は母の前では「良い子」を演じているだけだが、ドライかつ打算的ではあるがものの親孝行に報いようと母のキャサリンには彼なりに愛情を抱いている。受験での面接では見事な対応をし、6歳児でありながら小4の勉強をするなど成績は極めて優秀で、上辺に騙されず物事をしっかり見極めるため、陰の解決役と大河内のツッコミ役を兼ねる。しかし狡猾で悪賢く、6歳児でありながら葉巻を吸う、カツアゲをする等、三郎曰く「子供の頃の一郎みたいな人格」で迫力や貫禄は十分で生活態度は悪い。叔父の三郎を「サブ」呼ばわりして見下しており、ゲーム趣味のため都合のいい部分で遊び相手として扱うが、自分より学力が下だと知った時は驚いていた。車に轢かれそうな所を銀之進に助けられた時にはお礼を言ったり、春奈が三郎を騙した時の態度に、本当の事を言えないと悩んだりと人を気遣える一面もある。 ダミアン大河内(ダミアン おおこうち) 一郎の子供。ダニエルの弟。第一部15巻で初登場し、登場時の年齢は1歳。しかし、16巻以後の登場は一回もない。 ジュリアーノ大河内(ジュリアーノ おおこうち) 二郎の子供。第一部15巻で初登場し、登場時の年齢は1歳。第二部の1巻以降は一回もないが、ダミアンよりは出てくる。 大河内電磁郎(おおこうち でんじろう) 三郎たちの曽祖父。年齢123歳にして健在という長寿を誇る。日露戦争時に要塞島の司令官を務めていた元日本軍人で、最終階級は中将(要塞司令官時は中佐)。一族中では美食家として知られている。 大河内銀之進(おおこうち ぎんのしん) 三郎たちの伯父。能力・実状共に大河内一族中最弱・最低の人物。ろくなことをしないトラブルメーカーであり、一族のほぼ全員から疎んじられている。ロザンナ曰く「大河内のガン」。選挙出馬が趣味だが、毎回泡沫候補として最下位で落選している。いくつかのパチンコ店を経営していたが、放漫経営が原因で借金を重ね、香典を目的とした生前葬、当たり屋行為を働くが、倒産した。初登場時は松子という妻がいたが後に捨てられて、次の妻を捜す際も度々10代後半の女の子ばかりを相手に、目を付けたその日からロクに婚活も行わないままその意思を伝える為、ロリコンであるように誤解させる。なお、過去7回離婚している(そのうち4人の妻が外国人で2回の結婚は獄中婚)。事あるごとに一郎、二郎の癇に障ることをいって、そのたびに殴られている。そのためか、一見まともに対応してくれる三郎にすがりつく事も少なくないが、当然ながら三郎本人からは迷惑がられており、ダメ人間化した三郎からですらも呆れられている。河合が大河内邸に進入しても(酒に酔っていて)全く気づかず、酔っ払うと風呂を覗く癖があり、ロザンナは3回も被害にあっている。今は演歌歌手デビューを目指しているが、周りが耳を押さえるほど酷いダミ声で、自ら作詞作曲した歌も歌詞が滅茶苦茶である。大河内一族の家紋の価値をとうとう直接汚し、その上自らの無能を棚上げしつつ心中では言及すらしないプライドの欠如まで明らかとなった。最近では大河内邸から放逐されて住所を失い、助けもいないみずぼらしい生活を送る途中に河井・徳丸OBなどのホームレス仲間と出会い、ここでもしょうもない秘策に出て、大河内の鉄の掟である金色の銅鐸を持つ物と(家長になり、一郎、二郎を追い出し、三郎、ロザンナ、キャサリンは召し使いとして家になら置こうとして、財産を独り占めを)するが銅鐸を持つのが(触ることしか)できず、一郎が軽々と銅鐸を持ち家長は一郎の物になり失敗に終わった(最終的には顔が変形する程酷い目にあった)。終盤あたりでは、ワラを拾ったことでわらしべ長者という豪邸になろうとする妄想をするが、八百屋のみかんを盗んだり、布だと思い下着を盗んだり、馬を持ち逃げをするなど、滅茶苦茶なことをしてしまう(しかも本人お酒に酔っていて完全にボケている)。たまたま一郎と遭遇して吹っ飛ばされ、今度はうらしま太郎を妄想することになる。 ジェームス大河内(ジェームス おおこうち) 銀之進の息子、つまり三郎の従兄弟。普段はアメリカに在住。銀之進が市長選に出馬した際は選挙参謀を務めた。父に似て、ろくなことをしないが、外国暮らしで少なくとも日本語と英語両方の通訳が出来、ロザンナの浮気疑惑ではやや不自然だが尾行を成功させ、大河内裁判で途中まで見事な弁護をしていたので、父と違って無能と言う訳ではない。銀之進同様覗き癖の持ち主。 元CIA、元弁護士、パペーダイン大学大学院修了、一流ドッグトレーナー等の肩書を持っているが、どれも自称である。 大河内家康(おおこうち いえやす) 銀之進の息子で、三郎の従兄弟。 大河内鉄之進(おおこうち てつのしん) 大河内兄弟の父、銀之進の兄であり、大河内家現当主。本編に登場してはおらず、第2話の回想で三郎に暴力を教育し、顔こそ出なかったが一郎、二郎並みの肉体を持っている。銀之進と共に投獄されているが、鉄之進の方は「やったことがやったこと」だけに未だ出所していない。三郎の婚姻届の中に名前を読み取ることが出来る。 大河内梅子(おおこうち うめこ) 大河内兄弟の母。本編3巻の巻末で、大河内家の家系図内で名前だけ紹介しただけで本編では登場する事が無かった。 大河内竹子(おおこうち たけこ) 大河内兄弟の伯母。2部の2巻1話のダニエルの誕生日パーティーに登場したのみ。一郎に顔つきが似ている。 大河内松子(おおこうち まつこ) 大河内兄弟の伯母。2部の2巻1話のダニエルの誕生日パーティーに登場したのみ。一郎に顔つきが似ている。竹子と違う点では、金髪のストレートヘアであること。 マリオ・ロッセリーニ イタリア・シチリアの名門マフィア「ロッセリーニ・ファミリー」の息子。凄腕の殺し屋として大河内兄弟の暗殺を依頼されたが、その正体は二郎の妻であるロザンナの弟であった為あっさり和解し、彼を加えて「大河内四兄弟」となったが、その後すぐに存在が霞んだ。殺し屋ではあるがまだ誰も殺していない(あれこれ理由をつけて「美学に合わない」と殺さないため)、一度やられるとあっさりなびく、すぐ船に酔う、日本通(しかし、明らかにインチキ外人を思わせる)になったのも日本が治安が良い国だから、姉には全く頭が上がらない、など情けない一面が目立つが、銃やセキュリティの堅い大河内家に侵入など、実力は確かなものがある。途中登場ながら三郎は知らない大河内家の家訓を知っている。
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