次の妻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 00:37 UTC 版)
右衛門尉と同年齢、特に美人というわけでもないが、心ばえはよく、夫に仕えている。家事一切に秀でているが、中でも糸つむぎ、機織り、染色、裁縫などは褒め足りないくらいすばらしい。彼女が用意する装束として、以下のものが列挙される。 宿装束(とのいしょうぞく):日常用の装束。 烏帽子:日常的に用いる帽子。 狩衣:もともと狩猟用に用いた平服。 袴(はかま) 袷(あわせ):裏地のある衣服。 袙(あこめ):表衣と下着の間に着る服。 褂(うちき):表衣の下に着る服。 衾(ふすま):長方形の袷で寝具として用いた。 単衣(ひとえ):裏地のない衣服。 差貫(さしぬき):袴の裾に紐を通し、着用時にくるぶしでくくれるようにしたもの。 水干(すいかん):狩衣の短いもので、水で濡れてもよいような粗末な服。裾を袴の中に入れて着用する。 昼装束(ひのしょうぞく):儀礼用の服、束帯用の装身具。 冠(こうぶり) 袍(うえのきぬ):本来は束帯・衣冠・直衣に共通して上衣のことをいう。 半臂(はんぴ):半袖の上衣、袍の下に着用する。 下襲(したがさね):半臂の下に着用する服。裾を長く引く。 大口(おおくち):表袴の下にはく袴。大口袴。 表袴(うえのはかま):束帯の際にはく袴。 帯 太刀 爵(しゃく):笏(しゃく・こつ)と同じ、天子に拝謁するときに持つ板。 扇 沓(くつ):革製の靴。 襪(しとうづ):「したぐつ」の訛り、指の割れ目のない足袋。
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