国際刑事裁判所とは? わかりやすく解説

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こくさい‐けいじさいばんしょ【国際刑事裁判所】


国際刑事裁判所(こくさいけいじさいばんしょ)(International Criminal Court; ICC)

戦争犯罪などに関わった個人を裁く常設国際裁判所

20世紀には数百人間想像を絶する残虐な行為犠牲になったので、犯罪実行者処罰しさらなる犯罪の予防にする目的設立された。主に、虐殺戦争犯罪など非人道的行為かかわった個人を裁く司法機関となる。

国際刑事裁判所は、個人犯罪を裁く点で、国家間法律的な問題対象とする国際司法裁判所ICJ)とは異なる。両者ともに、オランダハーグ位置し常設国際的な司法機関として大きな役割与えられている。

国際刑事裁判所の設立条約は、1998年イタリアローマで採択された。これまで139か国が署名しそのうちすでに69か国が批准済ませているが、日本はまだ署名していない。また、アメリカでは、いったんはクリントン大統領署名したものの、ブッシュ大統領がそれを撤回してしまった。

このほか、中国ロシアなどが批准していないという足並み乱れもあり、司法機能実効性疑われる面もある。

(2002.07.24更新


国際刑事裁判所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/03 16:16 UTC 版)

国際刑事裁判所(こくさいけいじさいばんしょ、: International Criminal Court: Cour pénale internationale)は、個人国際犯罪を裁く常設の国際裁判所である。正式な略称はICCt[要検証]、通称ICCと表記される。フランス語での略称はCPI。本部はオランダハーグ




「国際刑事裁判所」の続きの解説一覧

国際刑事裁判所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:56 UTC 版)

刑罰」の記事における「国際刑事裁判所」の解説

国際刑事裁判所(ICC)の刑事手続には死刑はなく最高刑は終身刑である。ヨーロッパ諸国死刑認めるべきでないとの立場立っていたのに対し、主にアラブ諸国は最も重大な犯罪であるにもかかわらず死刑を科さないことに反対があったため、国際刑事裁判所に関するローマ規程第80条各国国内法定め刑罰適用妨げるものではないことを特に規定している。 刑罰の種類主刑としての自由刑付加刑としての財産刑である。自由刑として「最長三十年を超えない特定の年数拘禁刑」及び「犯罪極度重大さ及び当該有罪判決受けた者の個別事情によって正当化されるときは終身拘禁刑」が定められている(国際刑事裁判所に関するローマ規程77条1)。また財産刑には「手続及び証拠に関する規則定め基準に基づく罰金」及び「直接又は間接に生じた収益財産及び資産没収」(善意の第三者権利害することのないように行うことが条件)が定められている(国際刑事裁判所に関するローマ規程77条2)。 国際刑事裁判所は独自の刑事施設有していないため刑の執行について各国協力を得る必要がある拘禁刑執行については、刑を言い渡された者を受け入れ意思裁判所に対して明らかにした国の一覧表の中から国際刑事裁判所が指定する国において執行されるが、指定なされない場合には接受国オランダ)が提供する刑務所において執行される国際刑事裁判所に関するローマ規程103条)。 罰金及び没収執行については、国際刑事裁判所の命令に基づき締約国国内法の手に従って執行される

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国際刑事裁判所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 13:48 UTC 版)

移行期正義」の記事における「国際刑事裁判所」の解説

国際刑事裁判所(ICC)は、1998年ローマ規程によって設立され世界初国際的な刑事裁判所であり、深刻な人権侵害を扱う。その目的としては、ジェノサイド戦争犯罪行った政治指導者告発することが挙げられている。

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国際刑事裁判所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 04:54 UTC 版)

国際連合人権委員会」の記事における「国際刑事裁判所」の解説

2001年5月には、委員会創設時からの構成国であるアメリカ合衆国が、国際刑事裁判所を巡る議論に際して委員会退席する事態生じた。この議題2003年に再提出された。

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国際刑事裁判所(ICC-PCI、通称「ICC」)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 04:38 UTC 版)

延坪島砲撃事件」の記事における「国際刑事裁判所(ICC-PCI、通称ICC」)」の解説

ICC12月6日先の哨戒艦沈没事件今回事件北朝鮮の「戦争犯罪」に該当する予備調査進めると発表した

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