劇中のキーワード・ファクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 17:02 UTC 版)
「LOST」の記事における「劇中のキーワード・ファクター」の解説
島 物語の舞台であり、オーシャニック航空815便が墜落した島。南太平洋、赤道近くに位置するが、“扉”が開いている時以外は、その存在を観測することができない。劇中では島内で起きる大きな磁気振動のみが、ウィドモア産業の観測所で記録できた。 島内の多くが熱帯雨林に覆われる常夏の環境。一見すると文明と無縁の無人島であるが、さまざまな怪現象が頻発する。生存が絶望的な高度で空中分解したジャンボ機から48名がほぼ無傷で生き残った事をはじめ、島へ来た途端に難病が治癒したり、死んだはずの人間が現れたりするなど、現実離れした現象は枚挙に遑が無い。また地質が特異で、電磁気現象も起こっている。島と島外では時間の流れが違う。 イノシシ、ホッキョクグマ、猛禽類、数種のカエルの他、ゴケグモ属の一種「メデューサスパイダー」(Latrodectus regina)をはじめとする未知の生物も20種以上、劇中発見された。また、マンゴー、パパイヤ、バナナ等、果実が食用になる植物も、遭難者の食糧として利用できるほどに自生している。 ハイドラ島 オーシャニック航空815便が墜落した島と約3km離れている小島。面積はアルカトラズ島の約2倍。ダーマが大型海洋動物やホッキョクグマを飼育し実験をおこなっていた「ステーション・ハイドラ」がある。シーズン3で滑走路を作っており、後にアジラ航空316便が不時着する。 モンスター シリーズ最初話から登場している生物。独特のうなり声を発し「カチカチカチ」と発音しながら接近する。固体としての身体を持たないが、樹木を次々にへし折るほどの力がある。 昔(1845年)には少なくとも普通の人間だったもののジェイコブの手によりこのような姿になってしまった。人間と同様の知能を持っているため見境無く人を殺すことはない。ダーマ村のライナス宅地下にモンスターを呼ぶ仕掛けがありテンプルの地下から現れる。 島内に持ち込まれた遺体の人物に化けることが出来る。ただし、一度化けると新たな遺体が島に持ち込まれるまで別の人間には化けられない。昔からジェイコブを憎んでおり「抜け穴」を捜し2008年遂にジェイコブを殺害する。 ホッキョクグマ ダーマ・イニシアティブが熱帯地域である島の気候に対応できるよう、遺伝子を組み換えた動物の一つ。飼育中の個体には「ダーマ」と「ハイドラ」の意匠のある首輪が付けられている。異なる時代でオーキッドの「歯車」による転送も行われたらしく、 74話、メドニンで死後数百万年経過した骨が首輪と共に発見されている。1992年に島内のダーマが毒ガスで滅ぼされた後は、島のジャングルで野生化している。 ミイラ 通称「アダムとイブ」。6話で洞窟に向かったジャックたちが見つけた、男性と女性の遺体。白と黒の石を持っている。二人の正体はカップルではなく、ラテン語公用圏が存在する時代(紀元前2000年〜帝政ローマ時代)に死んだジェイコブの養母と弟である。通常の人間と比べ遺体の腐敗進行が極めて遅く、死後2000年前後経過しているにも関わらず、白骨化には至っていない。このため、真相を知らないジャックは死後40-50年と見積もった。 ラジオ塔 ルソーが救助を呼んだ塔。誰が建てたのかは不明。1988年まで「4,8,15,16,23,42」を放送していた。 黒い岩(ブラック・ロック号) 1845年に、ポーツマスから出航した東インド会社所属、イギリス船籍の奴隷船。船長はアルバー・ハンソ当主率いる現ハンソ財団の祖先=マグナス・ハンソ。シャム王国に交易目当てで向かったとされている。1867年頃、カナリア諸島のリチャードを乗せた。南太平洋で嵐に襲われ、タウエレトの石像に激突してこれを倒壊させ、さらに大津波で島の内陸にまで運ばれ擱座状態となった。21世紀現在も、船内には奴隷たちの死体と採鉱用のダイナマイトが放置されたままとなっている。77話でチャールズ・ウィドモアがマグナス・ハンソ船長の航海日誌をオークションで落札した。 リチャード・アルパートが奴隷として乗り込んでいた。 タウエレトの石像 49話でヨットに乗っていたサイードたちが見つけた、左足と台座だけが残っている巨大な石像。台座の中はジェイコブの住み処でもある。本来は全高が100メートル近い大きさであったが、102話、1867年頃、「ブラック・ロック号」が激突して倒壊させてしまい、現在の姿になった。誰が何の目的で造ったのかという点については劇中最後まで明言されない。 数字 「4 8 15 16 23 42」という数列。ハーリーが当たりを引き当てたロトくじの番号であり、「スワン」に刻まれていた数字であり、「スワン」の中で108分ごとに入力するコード(数字を全て足すと、ちょうど108になる)でもある。ジェイコブが自分の後継者を多数選びその中で最終的に選抜されたメンバーの番号。海に面した断崖絶壁の洞窟天井にその名前がある。 4:ジョン・ロック 8:ヒューゴ・レイエス 15:ジェームズ・フォード 16:サイード・ジャラー 23:ジャック・シェパード 42:サンファ若しくはジンスークォン 他の者たち 815便の生存者、ルソー、かつてのダーマ・イニシアティブと敵対する謎の勢力。上記3者からすると先住民の位置づけとなる。彼らの正体は、太古の昔からジェイコブに呼び寄せられたり遭難したりして島にやって来て、漸進的に形成されてきたジェイコブの従者集団である。815便後部座席の生存者たちも拉致されて仲間に加わっている。その使命はジェイコブの指示に基づいて「島を守る」こと。 2つのグループに大別される。テント村を築きながらジャングル内を転々としていたが、ダーマ村=バラックを乗っ取ったベンのグループと、古代遺跡「テンプル」を居住地として道厳に率いられるグループである。ベンのグループは黒服の男に村を襲われた後、一部を除いてテンプルに合流した。 村や基地の外では変装する等して貧しい低文明集団を装っているが、ダーマのインフラをそっくり接収しているため、その技術水準は高い。ただ、一旦失われたダーマの機器、設備を再生産することはできず、故障したままのものも多い。軍事能力、サバイバル能力も精強で、アメリカ兵やウィドモアの傭兵を倒すほどの戦闘力がある。医師であるイーサンですら、ジャックを一方的に叩きのめす徒手格闘の腕前を持っていた。 ナンバー2としてリーダーを補佐するリチャードは不老不死なため一貫してそのポジションにいるが、リーダーは代替わりする。新たなリーダーはリチャードが資質の見込まれる者を島外で探してまわり、厳格な調査、審査に基づいて選定する。 一部のメンバーは島外でも活動しており、ダーマから接収した潜水艇で島と外界を行き来していた。島の外ではミテロス・バイオサイエンス社と称している模様。ロックを「奇跡の子」と見なしており、後に彼を新しいリーダーに迎え入れる。なぜか彼らはタイムスリップしなかった。 登場人物の過去の接点 島に来たことで出会ったと思っていた登場人物たちが、実は過去に多くの接点を持っている。 寺院(テンプル) バラックから去った「他の者たち」が向かった場所。ベンが「神聖な場所」と言った通りで許された者以外見ることすら許されない。 道厳の管理のもとで怪我を治す泉がある。(但し泉が濁っていると効果はない) 滑走路(ランウェイ) シーズン3で「他の者たち」がケイトやソーヤーたちに造らせていたもの。目的は不明だったが考えられる物としてウェブ上で以下の物が有力である。何らかの理由(ジェイコブが関係?)でアジラ航空316便が不時着することを知り作った。ただ、アジラ航空316便のボーイング737-800が着陸するには長さが不十分である。 潜水艇だけでなく航空機でも島と行き来したかった。 ダーマ・イニシアティブ(THE DHARMA INITIATIVE) ハッチをはじめ、島に多くの基地を建てていた研究機関。 詳細は「ダーマ・イニシアティブ」を参照 ウィドモア産業 チャールズ・ウィドモアが立ち上げた会社。その資金力は飛行機事故を偽装できるほど。ペク重工業とつながりがある。 KAHANA(カハナ) ジャックが無線で助けを呼んだ、島の近くに止まっている貨物船。ウィドモアがマシュー・アバドンを通じて島に差し向けたものである。 船上構造物が極端に前方に寄った船首楼型で、ブリッジより後方の甲板はヘリコプター2機が積載、発着できるスペースがある。 オーシャニック6 シーズン4で島漂着108日後に脱出した6名に対し、マスコミが彼らを讃えて付けた呼び名。事故の責任者側であるオーシャニック航空は当初このような名がつくことを快く思ってはいなかったが、「キャッチー」であるという理由で追認した。それぞれオーシャニック航空より多額の示談金を受け取っている。島に残された仲間を守るために真実を隠し続ける。しかし、アーロンを除く5人はシーズン5でそれぞれの理由で再び島へと向かう。 アジラ航空 インドに本社を置く格安航空会社。アジア、太平洋地域を飛行してる。 フラッシュ・バック 登場人物たちの過去のこと。それぞれが島に来る前に何らかの形でお互いに関わりを持っている。 フラッシュフォワード 登場人物たちの近未来のこと。 フラッシュ・サイドウェイズ オーシャニック815便が墜落しない、現実とは違う部分もある謎の世界。ジャック達815便の乗客及びベン達が、815便墜落とそれに伴い生じる悲劇にも、社会生活でのひどく苦い失敗にも遭わずにすむ、こうあってほしかった、という理想の人生のビジョン。815便が墜落しないため、その原因である「島」もダーマ・イニシアティブの村もろとも海底に沈んで無効状態になっている。ただしそれ故人々の心には、815便墜落で出会うはずのかけがえのない最高の仲間との想い出が欠落している。 「彫像の影にある物は?」 イラーナがラピーダスに質問したほかシーズン5でよく出てくる言葉。リチャードは答えを知っていた。(答えは「我々全員を助ける人」) オーシャニック航空 LAXをハブ空港とする航空会社。シドニー、東京など太平洋地域の主要都市を結んでいる。オーシャニック航空は本作以外でも、数々の映画やテレビドラマに登場している著名な架空航空会社である。 コンパス リチャードが少年時代のロックに見せた物。 ストーリー順に並べると 「2007年にリチャードがロックに渡す。」→「1954年にロックがリチャードに返す」→「ロックの少年時代に彼に見せる」→「2007年に黒い服の男に言われロックに手渡す。(その際にメッセージを伝える)」
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