ゴケグモ
特徴 野外に生息するクモ類のなかで、毒牙で人を咬む種類が数種知られており、一般にドクグモと呼ばれています。日本の在来種では、毒グモは以前まではカバキコマチグモだけでしたが、近年はゴケグモ類が海外から侵入しました。 ゴケグモ類はヒメグモ科に属する造網性の有毒のクモで、セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモなどが国内で見つかりました。 特にセアカゴケグモは、1995年秋に大阪府と三重県で相次いで発見されて話題となりました。その後、大阪では南部の海岸に沿った地域を中心に急激に増加する傾向が見られており、和歌山県でも見つかっています。2005年には群馬県高崎市でも見つかり、関東の内陸部まで分布が確認されました。市街地の側溝、駐車場のコンクリートブロック、石垣の隙間、墓石の間や石の下や割れ目、公園のベンチの下などに見られ、小さな昆虫を餌として生息しています。 体長は雌で1~1.4cm、雌の腹部背面中央に赤、橙色または黄色のたてに長い斑紋があることが特徴ですが、この斑紋には個体変異が見られます。雄は約0.3cmと著しく小さな体型です。 ゴケグモ類の毒は神経毒で、咬まれると激痛が走り、次いで鋭い針で刺されたような痛みが長く続いて患部が赤く腫れ、まれに発汗、発熱、吐き気、めまい、嘔吐などの症状が現れることがあります。 |
セアカゴケグモ
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