Α-ラトロトキシンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Α-ラトロトキシンの意味・解説 

α-ラトロトキシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 09:19 UTC 版)

α-ラトロトキシンは、特定外来生物セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)、ハイイロゴケグモ(L. geometricus)等の毒腺から単離される神経毒で、咬傷により哺乳類に対し活性を示す。

哺乳類の神経シナプス前膜にある受容体に結合し神経筋接合部の神経側に作用してカルシウムイオンを流入させ、神経末端よりアセチルコリンカテコールアミンなどの神経伝達物質の放出を促し、再流入を阻止することによりシナプス小胞の枯渇を招く。その結果、筋肉の痙攣、血圧の上昇、痛み、発汗、呼吸不全などをもたらす。

α-ラトロトキシンによりもたらされる細胞内分泌顆粒放出のメカニズムは、細胞内外のカルシウムイオンに非依存的に生じることから、この放出がこれまで知られている経路とは異なる、未知の細胞内シグナル伝達系を介している可能性が強く示唆されている。

関連項目

  • セアカゴケグモ咬症



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  Α-ラトロトキシンのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Α-ラトロトキシン」の関連用語

Α-ラトロトキシンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Α-ラトロトキシンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのα-ラトロトキシン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS