乃至
「乃至」とは、基本的には「~から~まで」という大まかな範囲を示す表現、もしくは、選択肢を列挙する場面で「または」「もしくは」と同じ意味で用いられる表現である。
「乃至」の読み方は「ないし」である。ひらがな表記で用いられることも多い。「または・もしくは」と同じ意味の用法では「乃至は(ないしは)」の形を取ることも多い。
現代では「乃至」は文語的な表現と位置づけられ、日常生活では用いられる機会は少ないが、法律の条文や契約書の文言などの硬い文章では用いられる機会が少なくない。
法律関連の文章においては、「乃至」は主に「~から~まで」の意味で用いられている。たとえば「地方自治法」第259条第5項には「第一項乃至第三項の場合において必要な事項は、政令でこれを定める」という規定があるが、この「第一項乃至第三項」は「第1項から第3項まで」と解釈される。つまり第2項も含めた「1~3」である。「1か3か」ではない。
「乃至は(ないしは)」は 「乃至」の語意を強めた表現ともいえる。「ないしは」はもっぱら「または」「もしくは」という(英語の or 相当の)意味において用いられる。語と語をつなぐ用法だけでなく文と文をつなぐ接続詞としての用法も多い。
英語では、「~から~まで」を意味する場合には、from ~ to ~、betweeen ~ and ~が用いられる。「または」「もしくは」を意味する場合には、 or が用いられる。
乃至の使い方
ない‐し【×乃至】
ない‐し【内▽侍】
ない‐し【内史】
ない‐し【内旨】
ない‐じ【内示】
ない‐し【内資】
内司
姓 | 読み方 |
---|---|
内司 | ないし |
ないし
「ないし」の例文・使い方・用例・文例
- ぼくは行けないよ.第一気分がよくないし,その上お金もあまりない
- 母はたばこを吸わないし,父も吸わない
- そこには行きたくないし,時間もありません
- 彼女はそれを警察に通報したかもしれないししなかったかもしれない.それはあまり重要なことではないんだ
- 彼は学校をやめるかもしれないし,やめないかもしれない
- 歩いて帰ったほうがいいね.タクシーもないし
- 彼はまだ夕食を食べていないし,私も食べていない
- その計画を実行する時間もないしその気持ちもない
- 私はそんなに速く走れないし,あなたもそうだ
- 私は医者でもないし教師でもない
- これは秘密だからないしょにしておくように
- その事をよしとしてもいないし,認めないわけでもない
- 私は自分の病気を妻にないしょにしておいた
- スミスさんは事務所にいないし,秘書は休暇だし,電話に出る人はだれもいなかった
- 彼は私にウインクして「このことはないしょだよ」と言った
- 時速270kmで走ります。揺れないし、時間通りに運行します。
- 地球工学は地球の環境を改善するかもしれないし破壊するかもしれない。
- 我々は誰かのことを完全に理解することはできないし、誰かに完全に理解されることもない。
- 私は自転車には乗れないし、もちろん馬なんて乗れない。
- このソフトウェアを賃借りしてはいけないし、賃貸ししたり無料で貸すこともしてはいけない
ないしと同じ種類の言葉
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