主な四輪競技
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主な自動車競技競技車両の大別シリーズ名略称開催年特記事項フォーミュラカー(オープンホイール)フォーミュラ1世界選手権 F1 1950年~ FIAで最も長い歴史を持つ世界選手権。モナコグランプリを擁する。現行規定ではハイブリッドカーとなっている。 フォーミュラE世界選手権 FE 2014年~ 別名「電気自動車のF1」。秋開幕~夏閉幕というスケジュールで開催。2020年に世界選手権に格上げされた。 インディカー・シリーズ INDYICS 1996年~ 米大陸フォーミュラの最高峰。インディ500はじめ、オーバルコースを走るのが最大の特徴。 スーパーフォーミュラ SF 2014年~ アジアンフォーミュラの最高峰。全日本F2選手権、全日本F3000選手権、フォーミュラ・ニッポンを前身に持つ。 フォーミュラ2選手権 F2 2017年~ 欧州F2選手権、国際F3000選手権、GP2を前身に持つ。F1の直下カテゴリ。 フォーミュラ3選手権 F3 古くから世界各国に存在したプロレーサーの登竜門だが、現在はFIAの主催する、欧州のF3選手権のみを指す。 リージョナルF3 - 2020年~ 各国独自のF3規定をFIAの管理の下にまとめたもので、F3とF4の中間に位置づけられている。 フォーミュラ4 F4 リージョナルF3の下に位置する。日本にはJAF-F4という独自規格が存在する。 インディ・ライツ - 2002年~ インディカ-の直下カテゴリ。 スーパーフォーミュラ・ライツ SFL 2020年~ FIAのリージョナルF3構想に反発し、全日本F3選手権が発展して誕生したスーパーフォーミュラの直下カテゴリ。 CART(終了) チャンプカー 1979~2007年 かつての北米最高峰シリーズ。IRLに吸収され廃止。 ワールドシリーズ・バイ・ルノー(終了) WSR 2005~2017年 ワールドシリーズ・バイ・ニッサンの後継カテゴリであるフォーミュラ・ルノー3.5の正式名称。 A1グランプリ(終了) A1GP 2005~2010年 「モータースポーツのワールドカップ」を標榜していた、国別対抗戦。2005年から2010年までの開催。 グランプリマスターズ(終了) - 2005~2006年 元F1ドライバーだけで行われるレース。 スポーツカー世界耐久選手権 WEC 2012年~ FIAとACOが管轄しているスポーツカー耐久選手権。SWC(スポーツカー世界選手権)はじめ、多数の前身を持つ。 ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ ELMS 2012年~ ACOが主催。一定の成績を収めると、ル・マンへのシード権を獲得できる。 ユナイテッド・スポーツカー選手権 USCC 2014年~ IMSAが主催する北米スポーツカーの最高峰レース。ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)とグランダムシリーズの統合で誕生。 アジアン・ル・マン・シリーズ AsLMS 2009年~ ACOが主催。一定の成績を収めると、ル・マンへのシード権を獲得できる。 インタープロト IPS 2013年~ 富士スピードウェイでのみ開催。ドライバーの育成を目的としたワンメイクレース。 ル・マン24時間レース ル・マン 1923年~ 世界3大耐久および世界3大レースの1つを兼ねる、自動車レース最高峰の1つ。WECの一戦。 デイトナ24時間レース デイトナ 1962年~ デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される。世界3大耐久の中で、唯一公道を一切使わない専用のサーキットのみを用いている。USCCの一戦。 セブリング12時間レース セブリング 1950年~ USCCの一戦。 プチ・ル・マン PLM 1998年~ 10時間レース。USCCの一戦。 富士グランチャンピオンレース(終了) GC 1971~1989年 単座のスポーツカーによるドライバーズレース 全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(終了) JSPC 1983~1992年 グループCによる国内選手権。 GTカーインターコンチネンタルGTチャレンジ IGTC 2016年 SROが主催。ワークス参戦が可能な、グループGT3の最高峰レース。 GTワールドチャレンジ GTWC 2014年~ SROが主催。FIA-GT選手権、ブランパンGTシリーズを前身に持つ、グループGT3/GT4規定による地域シリーズ。欧・米・亜・豪でシリーズが展開されている。 SUPER GT SGT 2005年~ 現在最も人気のある日本のレース。JGTC(全日本GT選手権)が前身。JAF-GTという独自規格がある。 スパ・フランコルシャン24時間レース スパ24 1924年~ RACB(ベルギー王立自動車クラブ)が主催。世界3大耐久レースの1つ。IGTCの一戦に含まれている。 鈴鹿10時間耐久レース - 2018年~ 前身は鈴鹿1000km。現在はIGTCの一戦。 FIA GT選手権(終了) GTC 1997~2009年 FIA GT1世界選手権(終了) GT1 2010~2012年 ツーリングカー世界ツーリングカーカップ WTCR 2018年~ カスタマー向けレーシングカー規定「TCR」による、ツーリングカーレースの最高峰。 スーパー耐久シリーズ S耐 1995年~ 富士24時間レースを含む、日本の草レースの最高峰。水素エンジン車の参戦が一般メディアでも話題となった。 ドイツツーリングカー選手権 DTM 1994~1996年(第一期)2000年~(第二期) 近年は『クラス1』という独自の共通シャシー規定を採用していたが、衰退に伴いグループGT3に変更されている。 英国ツーリングカー選手権 BTCC 1958年~ イギリスの最高峰レース。「NGTC」という独自規定を持つ。日本車が多数参戦する。 スーパーTC2000 STC 1979年~ アルゼンチンの最高峰レース。近年は有力ツーリングカーレーサーを輩出していることで注目を集めている。 ニュルブルクリンク24時間レース ニュル24 1970年~ 難コースとして知られる「ノルドシュライフェ」で開催される。「偉大なる草レース」の異名の通り、下位クラスには多数のプライベーターが参戦する。 スーパーカーズ選手権 RSC 1996年~ オーストラリアの最高峰レース。前身はV8スーパーカー。 86/BRZレース - 2013年~ TOYOTA GAZOO Racingが主催する、国内最大規模のワンメイクレース 世界ツーリングカー選手権(終了) WTCC 2005~2017年 スーパー2000規定による世界選手権。激しいぶつかり合いで「格闘技レース」の異名を取った。 全日本ツーリングカー選手権(終了) JTC 1985~1993年 グループA規定の3クラス制。全日本ツーリングカー選手権 (1985年-1993年)を参照。 JTCC 1994~1998年 クラス2規定。全日本ツーリングカー選手権 (1994年-1998年)を参照。 インターTEC(終了) - 1985~1998年 富士スピードウェイで開催。多数の海外勢が参戦した。 ストックカーNASCAR - 1948年~ 競技名であり、団体名でもある。「カップシリーズ」を頂点にアメリカ全土で多数のNASCARレースが存在しており、オーバルレースをメインに戦う。近年は欧州シリーズも開催。 デイトナ500 - 1949年~ NASCARカップシリーズの開幕戦であり、最大の視聴者数を誇るビッグイベント。 ストックカー・ブラジル SCB 1979年~ ブラジルのストックカーレース。こちらはロードコースがメインである。 ラリー世界ラリー選手権 WRC 1973年~ FIAでF1に次いで長い歴史を持つ世界選手権。WRC~WRC3、JWRCが存在。 ラリー・モンテカルロ - 1911年~ WRCで開催されるイベントの1つ。 ラリージャパン - 2004~2010 アジアパシフィックラリー選手権 APRCアジパシ 1988年 FIA管轄の地域選手権。豪州ラリー選手権の独自規定「AP4」が普及している。日本ではラリー北海道が開催される。 欧州ラリー選手権 ERC 1953年~ FIA管轄の地域選手権。一時はインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジとして開催。 サファリラリー - 1953年~ WRC、IRCのイベントであった世界3大ラリーのひとつ。「世界一過酷なラリー」とも言われる。ARC(アフリカンラリー選手権)のイベントを経てWRCに復帰している。 全日本ラリー選手権 JRC 1980年~ ラリーチャレンジ - 2012年~ TOYOTA GAZOO Racingが主催する、1日開催の入門者向けラリー。日本各地で開催。 プロダクションカー世界ラリー選手権(終了) PCWRCPWRC 2002~2012年 市販車の仕様を大きく残した車両で戦うWRC。WRC2に統合される形で廃止。 ラリーレイドダカール・ラリー - 1978年~ ラリーレイドの最高峰イベント。ルートはパリ~ダカールや、パリ~ルカップ、南米など年によって全く異なる。現在はサウジアラビアで開催。 クロスカントリーラリー・ワールドカップ - 1993年~ FIAが主催する、ラリーレイドの国際シリーズ。 バハ1000 - 1967年~ 北米ラリーレイドの最高峰。 ラリー・モンゴリア - 1995年~ 日本企業が主催。2002年まで「ラリーレイド・モンゴル」の名称で開催。 シルクウェイ・ラリー - 2009年~ 年によるが、最長でモスクワ~北京を走る、ダカールに次ぐビッグイベント。 ラリークロス世界ラリークロス選手権 World RXWRX 2014年~ 欧州ラリークロス選手権 ERX 1976年~ WRXの土台となった。 グローバル・ラリークロス(終了) GRC 2011~2017年 X Gamesの競技のシリーズ化。 ジムカーナ全日本ジムカーナ選手権 - ダートトライアル全日本ダートトライアル選手権 - ドラッグレースNHRAチャンピオンシップ・ドラッグ・レーシング・シリーズ NHRA 1951年~ オフロードレース全日本スーパーオフロードATV選手権レース - 1982年~ 北海道ATVチャンピオンシップレース - 道新オフロードレース全日本選手権 - 1982年~ エクストリームE - 2021年~ 電動バギーによるオフロードレース。 ヒルクライムパイクスピーク・ヒルクライム PPIHC 1916年~ ヒルクライム競技の最高峰。先進技術を備えた試験車両が多数参戦する。 欧州ヒルクライム選手権 EHC 1930年~ ドリフト全日本プロドリフト選手権 D1 2001年~ ドリフトを世界で初めて競技化したシリーズ。 フォーミュラ・ドリフト FD 2004年~ D1に感化され北米で誕生。日本にも逆輸入されている。 ドリフトキングダム(終了) - 2011~2019年 旧称「ドリフトマッスル」。プロ化したD1との差別化で誕生。2020年以降はD1と統合された。 インターコンチネンタル・ドリフティングカップ IDC 2017年~ FIA初のドリフト競技。現状は年一戦の単一イベント。 その他の四輪競技マカオグランプリ - 1954年~ F3、GT、ツーリングカーなどの祭典。特にF3が有名。 レーシングカート カート 1950年代~ 小型のシングルシーターであるレーシングカートを使用したレース。最も手軽にできるモータースポーツの一つで、多くのプロドライバーがこの競技の経験者である。 トラックレーシング - トラックを使用して行う重量級自動車競技。 ロッククローリング - 岩場をバギーカーなどの四輪駆動車をして目的地を目指す競技。 テラクロス - サイド・バイ・サイド・ビークルを使用したレース。モトクロスと同じように周回やジャンプを行う。 クラシックカーレース - クラシックカーを使用したレース。 レース・オブ・チャンピオンズ ROC 1988年~ 自動車競技の各カテゴリーでチャンピオンを獲得した者たちのみが参加する、ツーリングカーやプロトタイプカーを使用した個人並びに国別対抗選手権。 スタジアム・スーパー・トラック SST 2013年~ 車高の高いトラックによるレース。 ミジェットカー - 1930年代~ 北米におけるオーバルレースの登竜門。類似カテゴリにスプリントカーがある。 マイレージマラソン エコマラソン - いかに少ない燃料で走行距離を走るかを競うレース。「エコマラソン」とも呼ばれる。 K4-GP - 2002年~ 軽自動車を用いて行われるレース。レース未経験のアマチュアを対象としており、勝負にこだわらず楽しむことを目的として開催されている。 8の字レース - 1940年代~ 平面で8の字を描くようなコースで走る。衝突の危険が高いため、度胸が試される。 デモリション・ダービー - 1950年代~ 自動車をぶつけあって破壊しあい、最後に生き残った者を勝者とする異色の競技。 モンスタージャム - 1992年~ モンスタートラックを用いて行われる自動車競技。基本的にはジャンプや着地などのアクロバットや着地の際の廃車を如何に破壊できたか?という審査方式であるが、一応は目的地に制限時間内に到着することを目的としている部分もあるためこの競技に「レース」としての要素もわずかながら存在している。 ロボレース - 2019年~ 自動運転車両で行うレース。2019・2020年は試験的な開催で、正式な開幕は2022年。
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