グループGT3
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グループGT3(グループジーティースリー)は、自動車レースに使用する競技車両のカテゴリーの1つである。2005年に、当時存在していたGT1クラス、GT2クラスの下位カテゴリーとして設立された。FIAによる正式な呼称は「Groupe GT3(グループ GT3)」であるが、日本国内ではあまり一般的な呼び方ではなく、単に「GT3」か、SUPER GTのJAF GTとの対比で「FIA GT」と呼ぶことが多い。
- 1 グループGT3とは
- 2 グループGT3の概要
グループGT3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:57 UTC 版)
2012年1月にグループGT3レギュレーションに準拠したNISSAN GT-R NISMO GT3を発表し順次デリバリーを開始している。エンジンはベース車同様にVR38DETTのままであるが、6速シーケンシャルパドルシフト(駆動方式はGT3ではAWDが禁止されているため、FRに変更されている)などを採用している。2015年仕様からはベース車両が標準仕様からNISMO仕様に変更され、それに伴い外観が変更されている。 同年度のSUPER GTのGT300クラスにNDDPの一環で、スーパー耐久のST-GT3クラスにはKONDO Racingでそれぞれデビューをはたしており、前者に関しては第4戦菅生で優勝、第5戦鈴鹿で2位入賞を遂げている。 2013年はアップデートを施し、NDDPのエースドライバーに開発ドライバーの星野一樹を抜擢。採用チームを大幅に増やし戦闘力を上げたが、13年はJAF-GTのハイペースに翻弄され、第5戦鈴鹿での5位が最上位となる。なお、第7戦のオートポリスは予選順位でトップ5台中3台が入る好成績を収めた。 2014年はNDDPが上位入賞を続け、そして初開催となるタイでGT3車両として2勝目を飾り、ランキング4位でシーズンを終えた。 2015年にはモデルマシンをGT-RからGT-R NISMOに変更し、新型GT-R GT3を投入。SUPER GTではNDDPと2015年シーズンからGT-R GT3を使用するGAINER10号車チームがそれぞれ2勝ずつ飾り、GAINERが最終戦待たずにチャンピオンを獲得するほどの圧倒的な強さを見せつける。また千代勝正たちをドライバーに迎え参戦していたチームがオーストラリアのバサースト12時間レースにて総合優勝を勝ち取った他、ブランパン耐久シリーズでは千代たちのドライブするチームがシリーズチャンピオンとなるなど、実りの多い一年となった。 2016年は第二戦でNDDPが優勝、第5戦でGAINERが3位第7戦でNDDPが2位入賞するが、他の新型GT3マシンやJAF-GTマシンに対抗出来ず、最終戦前にチャンピオン争いから離脱した。 2017年は性能調整の影響が強く、上位争いを演じることが難しくNDDPのランキング16位が最上位となる。 2018年はNDDPがGT500ステップアップしたため、代わりにGAINERの11号車もGT-Rを採用。GAINERは10・11号車のみ新型GT-R GT3を導入して日産のセミワークスとして参戦。第4戦でGAINER11号車が新型としての初優勝を飾り、第2戦で11号車が、第6戦10号車が表彰台に登った。 2019年はKONDO Racingが日産大学校との共同チームとしてスーパー耐久からステップアップ参戦を果たし、アジア枠としてX worksが参戦する。さらに昨年のGAINERの2チームに続き、東名ワークス、KONDO Racing、X worksが18年仕様のGT-R GT3を使用する。またDIJON Racingのみ15年仕様のGT-R GT3を継続使用する。第2戦富士500kmではKONDOのGT-R GT3がポールポジションを獲得。GAINERの11号車が優勝を飾り、第4戦タイでも10号車が15年の第5戦以来の勝利を決める。タイでGAINERとしては2連勝、GT-R GT3としても6年中4勝という相性の良いコースのイメージが広まっている。最終戦前でランキングトップに20.5点差ではあるがKONDO Racingがチャンピオン争いに残った。
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