GTワールドチャレンジ・アジアとは? わかりやすく解説

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GTワールドチャレンジ・アジア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/09 05:43 UTC 版)

GTワールドチャレンジ・アジア
カテゴリ GTカー
国・地域 アジア
開始年 2017年
タイヤ
サプライヤー
ピレリ
ドライバーズ
チャンピオン
Yuan Bo
Leo Ye Hongli
チーム
チャンピオン
Origine Motorsport
公式サイト www.gt-world-challenge-asia.com
現在のシーズン

GTワールドチャレンジ・アジアGT World Challenge Asia、ブランパンGTシリーズアジアおよびブランパンGTワールドチャレンジアジア)は、SROモータースポーツグループがプロモーションし、チームアジアワンGTマネジメントが主催するGTカーレースシリーズである。

概要

ブランパンGTシリーズのアジア版として、2017年にブランパンGTシリーズアジアが発足した。アジアではすでにアジアンフェスティバルオブスピードの運営するGTアジアシリーズが展開していたが、ブランパンGTシリーズのブランドネームと豊富な賞金、欧州で培った運営ノウハウにより、たちまち大勢のエントラントを引き寄せた[1]。2018年シリーズではチームの輸送費サポートとして25チームに総額40万ドル(4,400万円)を支払った。またシーズン賞金総額も30万ドルだった[2]

2021年、ル・マン24時間レースを運営するフランス西部自動車クラブ(ACO)と、SROモータースポーツ・グループは、2023年のアジアン・ル・マン・シリーズ開催に向け、ACO、SRO、そしてALMEM(アジアン・ル・マン・エンデュランス・マネージメント)が協力すると発表した。また、ACOとSROの新たな取り組みに加え、多くのスポーツカーチームが求めるル・マン24時間の招待枠が、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのチャンピオン、アジアン・ル・マン・シリーズとGTワールドチャレンジ・アジアを合算したチャンピオンに与えられることになった[3][4]

2022年、日本チーム/ドライバー向けの新しい“選手権の中の選手権”である「ジャパンカップ」を組み込むと発表した。日本国内全4戦のポイントで「ジャパンカップ」を競うことになる。ジャパンカップには、プロ-アマ、アマのペアで、GT2、GT3、GT4の各車両が参加可能。さらにGTC(ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオフェラーリ・488チャレンジポルシェ・カレラカップカー)、GTX(BMW・M2 CSレーシング)が参加できる[5][6]

2023年、大中華圏から2名のドライバ―で構成されるチームに、「チャイナカップ」を設ける[7]

レギュレーション

タイヤはピレリ。車両はグループGT3、またグループGT4も参戦可能。GT3とGT4は混走となる。

レースは1時間の時間制で、1イベント2レースが行われる。10分間続く必須のピットストップウィンドウの間に、ドライバーを交代する義務がある。

GT3 プロ-アマとシルバーカップでは二人一組の内、1名はアジア人でなけれなばならず、その判断基準となる国籍はパスポートのものが適用される。国際自動車連盟(FIA)が定めるドライバーグレードでは、シルバーカップはシルバーグレードドライバーのみ、プロ-アマではプラチナ又はゴールドドライバーと、シルバー又はブロンズドライバーの組み合わせが求められる。アマカップならびにGT4アジアのGT4アマは、全ドライバーがブロンズグレードであることが出場条件で、ふたりのドライバーはアジア、オーストラリア、ニュージーランドの生まれか居住者、あるいはアジア諸国のパスポートを保有していなければならない[8][9]

歴代チャンピオン

ドライバー

GT3総合 GT3シルバー GT3 Pro-Am GT3 Am-Am(2017)
GT3 Am(2018–)
GT4総合
2017年 ハンター・アボット マーチー・リー
ショウン・トン
ハンター・アボット ジェームズ・カイ
ケネス・リム
ジャン=マルク・マーリン
フランク・ユー
2018年 マーティン・コドリッチ
デニス・リンド
マーティン・コドリッチ
デニス・リンド
濱口弘
マルコ・マペッリ
白坂拓也
武田直人
Reinhold Renger
2019年 チェ・ミョンギル チェ・ミョンギル ヴティコーン・イントラフヴァサック アンドリュー・マクファーソン
ウィリアム・ベン・ポーター
砂子塾長
2020年 開催無し
2021年
GT3総合 GT3シルバー GT3 Pro-Am GT3 Am GT4総合 GT4 Silver-Am GT4 Am
2022年 ケイ・コッツォリーノ
木村武史
横溝直輝 ニック・フォスター
H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム
アンドリュー・マクファーソン
ウィリアム・ベン・ポーター
ブライアン・リー
安岡秀徒
ブライアン・リー
安岡秀徒
大山正芳
2023年 アンソニー・シュウ・リウ Kang Ling
Cao Qi
アンソニー・シュウ・リウ Ye Bian
Hu Yuqi
加納政樹
織戸学
加納政樹
織戸学
小林翔
大塚直彦
GT3 総合 GT3 シルバー GT3 Pro-Am GT3 Silver-Am GT3 Am
2024年 Yuan Bo
Leo Ye Hongli
Franky Cheng Congfu
Adderly Fong
Anthony Liu Xu
Alessio Picariello
Yuan Bo
Leo Ye Hongl
David Tjiptobiantoro

ジャパンカップ

GT3総合 GT3 Pro-Am GT3 Am GT4総合 GT4 Silver-Am GT4 Am
2022年 ケイ・コッツォリーノ
木村武史
ケイ・コッツォリーノ
木村武史
植松忠雄
内田優大
羽田野宏明
細川慎弥
羽田野宏明
細川慎弥
大山正芳
2023年 永井宏明
上村優太
永井宏明
上村優太
辻子依旦
山崎祐介
加納政樹
織戸学
加納政樹
織戸学
大塚直彦
小林翔
2024年 山脇大輔
高木真一
山脇大輔
高木真一
植松忠雄 末廣武士 末廣武士 星野辰也
浜健二

チーム

GT3 GT4
2017年 GruppeMレーシングチーム クラフト-バンブーレーシング
2018年 FFFレーシングチーム by ACM BMW・チームスタディ
2019年 アブソリュートレーシング チームiRace.Win
2020年 開催無し
2021年
2022年 トリプルエイトJMR GTOレーシングチーム
2023年 R&Bレーシング YZレーシング・ウィズ・スタディ
GT3
2024年 Origine Motorsport

関連項目

脚注

  1. ^ 2016.10.20 ブランパンGTアジアの概要発表。全6ラウンド×2レースで12戦を開催へ
  2. ^ Blancpain GT Series Asia が6ラウンド、12レースからなる2018年シーズンの概要を発表
  3. ^ ACOとSROがアジアン・ル・マン開催に向け協力。GTWC王者へのル・マン招待枠提供も発表”. autosport web. 2021年11月5日閲覧。
  4. ^ SRO Motorsports to join forces with ACO and ALMEM for 2023 Asian Le Mans Series”. gt-world-challenge-asia. 2021年11月9日閲覧。
  5. ^ GTワールドチャレンジ・アジアが2022年に『ジャパンカップ』を開催。鈴鹿、富士等で全4戦を開催”. autosport web. 2021年12月15日閲覧。
  6. ^ GTワールドチャレンジ・アジアが2022年の確定カレンダーを発表。SUGO、岡山で開催”. autosport web. 2021年12月21日閲覧。
  7. ^ 2023年のGTワールドチャレンジ・アジアに大量エントリー。13メーカー43台が暫定リストに名を刻む | ル・マン/WEC | autosport web”. AUTO SPORT web (2023年5月4日). 2023年6月17日閲覧。
  8. ^ ブランパンGTワールドチャレンジ・アジアはGT3とGT4の混走解消。韓国戦を加え計6戦に”. autosport web. 2018年12月4日閲覧。
  9. ^ ABOUT”. gt-world-challenge-asia. 2021年11月9日閲覧。

外部リンク




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