GTワールドチャレンジ・アジア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/26 06:40 UTC 版)
| カテゴリ | GTカー |
|---|---|
| 国・地域 | アジア |
| 開始年 | 2017年 |
| タイヤ サプライヤー |
ピレリ |
| ドライバーズ チャンピオン |
|
| チーム チャンピオン |
|
| 公式サイト | www |
GTワールドチャレンジ・アジア(GT World Challenge Asia、旧ブランパンGTシリーズアジアおよびブランパンGTワールドチャレンジアジア)は、SROモータースポーツグループがプロモーションし、チームアジアワンGTマネジメントが主催するGTカーレースシリーズである。
概要
2010年に発足した「GTアジア・シリーズ」が起源とされている。その後SROがブランパンGTシリーズのアジア版として、2017年にブランパンGTシリーズアジアが発足した。アジアではすでにアジアンフェスティバルオブスピードの運営するGTアジアシリーズが展開していたが、ブランパンGTシリーズのブランドネームと豊富な賞金、欧州で培った運営ノウハウにより、たちまち大勢のエントラントを引き寄せた[1]。2018年シリーズではチームの輸送費サポートとして25チームに総額40万ドル(4,400万円)を支払った。またシーズン賞金総額も30万ドルだった[2]。
2021年、ル・マン24時間レースを運営するフランス西部自動車クラブ(ACO)と、SROモータースポーツ・グループは、2023年のアジアン・ル・マン・シリーズ開催に向け、ACO、SRO、そしてALMEM(アジアン・ル・マン・エンデュランス・マネージメント)が協力すると発表した。また、ACOとSROの新たな取り組みに加え、多くのスポーツカーチームが求めるル・マン24時間の招待枠が、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのチャンピオン、アジアン・ル・マン・シリーズとGTワールドチャレンジ・アジアを合算したチャンピオンに与えられることになった[3][4]。
2022年、日本チーム/ドライバー向けの新しい“選手権の中の選手権”である「ジャパンカップ」を組み込むと発表した。日本国内全4戦のポイントで「ジャパンカップ」を競うことになる。ジャパンカップには、プロ-アマ、アマのペアで、GT2、GT3、GT4の各車両が参加可能。さらにGTC(ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオ/フェラーリ・488チャレンジ/ポルシェ・カレラカップカー)、GTX(BMW・M2 CSレーシング)が参加できる[5][6]。
2023年、大中華圏から2名のドライバ―で構成されるチームに、「チャイナカップ」を設ける[7]。
2024年、それまで選手権内で組み込まれたきた「ジャパンカップ」は「SRO・ジャパンカップ」として独立する形となり、選手権の日本国内3戦を「SRO・GTパワーツアー」として選手権のサポートレースとして開催される事となった[8][9][10]。
レギュレーション
タイヤはピレリ。車両はグループGT3、またグループGT4も参戦可能。GT3とGT4は混走となる。
レースは1時間の時間制で、1イベント2レースが行われる。10分間続く必須のピットストップウィンドウの間に、ドライバーを交代する義務がある。
GT3 プロ-アマとシルバーカップでは二人一組の内、1名はアジア人でなけれなばならず、その判断基準となる国籍はパスポートのものが適用される。国際自動車連盟(FIA)が定めるドライバーグレードでは、シルバーカップはシルバーグレードドライバーのみ、プロ-アマではプラチナ又はゴールドドライバーと、シルバー又はブロンズドライバーの組み合わせが求められる。アマカップならびにGT4アジアのGT4アマは、全ドライバーがブロンズグレードであることが出場条件で、ふたりのドライバーはアジア、オーストラリア、ニュージーランドの生まれか居住者、あるいはアジア諸国のパスポートを保有していなければならない[11][12]。
歴代チャンピオン
ドライバー
| 年 | GT3総合 | GT3シルバー | GT3 Pro-Am | GT3 Am-Am(2017) GT3 Am(2018–) |
GT4総合 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017年 | |||||||
| 2018年 | |||||||
| 2019年 | |||||||
| 2020年 | 開催無し | ||||||
| 2021年 | |||||||
| GT3総合 | GT3シルバー | GT3 Pro-Am | GT3 Am | GT4総合 | GT4 Silver-Am | GT4 Am | |
| 2022年 | |||||||
| 2023年 | |||||||
| GT3 総合 | GT3 シルバー | GT3 Pro-Am | GT3 Silver-Am | GT3 Am | |||
| 2024年 | |||||||
ジャパンカップ
| 年 | GT3総合 | GT3 Pro-Am | GT3 Am | GT4総合 | GT4 Silver-Am | GT4 Am |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 | ||||||
| 2023年 | ||||||
| 2024年 |
チーム
| 年 | GT3 | GT4 |
|---|---|---|
| 2017年 | ||
| 2018年 | ||
| 2019年 | ||
| 2020年 | 開催無し | |
| 2021年 | ||
| 2022年 | ||
| 2023年 | ||
| GT3 | ||
| 2024年 | ||
関連項目
- GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ
- GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップ
- GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・スプリントカップ
- GTワールドチャレンジ・アメリカ
- GTワールドチャレンジ・オーストラリア
脚注
- ^ 2016.10.20 ブランパンGTアジアの概要発表。全6ラウンド×2レースで12戦を開催へ
- ^ Blancpain GT Series Asia が6ラウンド、12レースからなる2018年シーズンの概要を発表
- ^ “ACOとSROがアジアン・ル・マン開催に向け協力。GTWC王者へのル・マン招待枠提供も発表”. autosport web. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “SRO Motorsports to join forces with ACO and ALMEM for 2023 Asian Le Mans Series”. gt-world-challenge-asia. 2021年11月9日閲覧。
- ^ “GTワールドチャレンジ・アジアが2022年に『ジャパンカップ』を開催。鈴鹿、富士等で全4戦を開催”. autosport web. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “GTワールドチャレンジ・アジアが2022年の確定カレンダーを発表。SUGO、岡山で開催”. autosport web. 2021年12月21日閲覧。
- ^ “2023年のGTワールドチャレンジ・アジアに大量エントリー。13メーカー43台が暫定リストに名を刻む | ル・マン/WEC | autosport web”. AUTO SPORT web (2023年5月4日). 2023年6月17日閲覧。
- ^ “2024年のGTワールドチャレンジ・アジアのカレンダーが正式発表。SUGOでジャパンカップ単独開催へ”. autosport web (2023年8月3日). 2025年10月26日閲覧。
- ^ “2024年のGTワールドチャレンジ・アジアは新たなスタイルに。ジャパンカップは別枠で走行”. autosport web (2023年11月1日). 2025年10月26日閲覧。
- ^ “SRO、GTWCアジアのスケジュール等詳細を発表。日本での3戦は『SRO GTパワーツアー』に”. autosport web (2023年11月9日). 2025年10月26日閲覧。
- ^ “ブランパンGTワールドチャレンジ・アジアはGT3とGT4の混走解消。韓国戦を加え計6戦に”. autosport web. 2018年12月4日閲覧。
- ^ “ABOUT”. gt-world-challenge-asia. 2021年11月9日閲覧。
外部リンク
- GTワールドチャレンジ・アジアのページへのリンク