ピー‐エル‐エム【PLM】
読み方:ぴーえるえむ
《product life cycle management》プロダクトライフサイクル全般にわたって統合的に管理すること。製品の開発から廃棄までの全工程について、設備管理・生産管理・人員管理を行う経営手法を指す。製品ライフサイクル管理。商品ライフサイクル管理。プロダクトライフサイクルマネージメント。
PLM
読み方:ピーエルエム
別名:製品ライフサイクル管理,プロダクトライフサイクルマネジメント
PLMとは、工業製品の開発に関して、企画と設計、および生産と出荷後のユーザーサポートなど、あらゆる過程で製品を総合的に管理する手法のことである。
PLMとは、PDMと呼ばれるデータ管理法に加えて、生産設備管理や人員管理、および流通管理、ユーザーサポート管理などを統合的にシステム化したものである。
PDMとは、製品を構成する部品のデータの管理や、CADデータなどの図面データ、および、仕様書などの文書データや設計に関するデータなどを統一的に管理すること、また、資材システムと連携することで、設計と生産のスケジュールを把握し、業務の効率化をはかるワークフロー管理などを行う統合的なデータ管理のことを指す。
これらのデータ管理としてのPDMに、生産設備や人員、流通やユーザーサポートなどの管理業務を、総合的に組み合わせることで、PLMは実現する。これにより、ユーザーからの意見が開発元に届きやすくなる。また、それに基づき、設計者が再設計を行ない、即座に生産ラインに反映されることで、いち早く商品を流通させることができるシステムである。
PL/M
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/12 06:49 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動登場時期 | 1973年[1][2] |
---|---|
開発者 | デジタルリサーチのゲイリー・キルドール[3] |
影響を受けた言語 | ALGOL, PL/I, XPL |
PL/M(Programming Language for Microcomputersの頭文字[1][2])はゲイリー・キルドール[1][2][4][3]が1972年[1][2]に設計・開発した高水準プログラミング言語で、インテルで働くハンク・スミス[1][2]のマイクロプロセッサのために開発された。
PL/I、ALGOL、XPLを参考に[1][2]しており、マクロ処理機能があった。キルドールはワシントン大学在学中にB5500を使用しており[1]、ESPOLのような高水準言語を用いたシステムプログラミングに高い可能性があることを知った。
Pascal、C、BASICなどのような現代の言語とは異なり、PL/Mには標準入出力機能がなかった。マイクロプロセッサのような非常に限定された環境下でのプログラミングをターゲットにしており、メモリ、I/O、割り込みなどに対して非常に効率よく直接的にアクセスできるよう設計された。PL/Mはマイクロプロセッサを用いたコンピュータで動作する最初の言語で、CP/Mの初期バージョンはアセンブラではなくこの言語を用いて実装された。1970年代から1980年代にかけ、インテルやザイログZ80の組み込みシステムでPL/Mが使用された。例えばCISC AS/400のサービスプロセッサのファームウェアはPL/Mで記述された。
オリジナルのPL/MコンパイラはIntel 8008に対応していた。アップデート版は8080に対応し、新しいIntel 8085でも動作した他、8080の上位互換であるZilog Z80でも動作した。その後Intel 8048やIntel 8051に対応し、8086 (8088)や80186 (80188)などの8086系列に対応して、80286や32ビットの80386にも対応した。またPL/MコンパイラはIntel 8061や8096/MCS-96等の系列のプロセッサにも対応した。
PL/MコンパイラはIntel ISISなどのOSでもCPUが同じであれば動作する「ネイティブ」設計である一方で、CP/MやマイクロソフトのMS-DOSやDECのVAX/VMSなどで動作するPLMXというクロスコンパイラもあった。
インテルは90年代以降PL/Mをサポートしていないが、PL/M-to-Cトランスレーターなどの社外ツールが存在している(下記外部リンクを参照)。
PL/M sample code
FIND: PROCEDURE(PA,PB) BYTE;
DECLARE (PA,PB) BYTE;
/* 文字列SCRATCHからPAで始まりPBで終わる文字列を探す */
DECLARE J ADDRESS,
(K, MATCH) BYTE;
J = BACK ;
MATCH = FALSE;
DO WHILE NOT MATCH AND (MAXM > J);
LAST,J = J + 1; /* Jから検索を開始 */
K = PA ; /* 文字列がKで一致するか */
DO WHILE SCRATCH(K) = MEMORY(LAST) AND
NOT (MATCH := K = PB);
/* さらに1文字が一致 */
K = K + 1; LAST = LAST + 1;
END;
END;
IF MATCH THEN /* 格納先を移動 */
DO; LAST = LAST - 1; CALL MOVER;
END;
RETURN MATCH;
END FIND;
脚注
- ^ a b c d e f “In His Own Words: Gary Kildall”. Remarkable People. Computer History Museum (2016年8月2日). 2019年12月21日閲覧。
- ^ a b c d e f Computer Connections: People, Places, and Events in the Evolution of the Personal Computer Industry. Kildall Family. (2016-08-02) 2016年11月17日閲覧。.
- ^ a b “Gary Kildall and Collegial Entrepreneurship”. Dr. Dobb's Journal. (2001-06-22) 2006年11月20日閲覧。.
- ^ ISIS, Intellec, PL/M and Intel
参考文献
- Intel Corporation (1976). PL/M-80 Programming Manual. Doc # 98-268B.
- McCracken, Daniel D. (1978). A Guide to PL/M Programming for Microcomputer Applications. Pearson Addison-Wesley.
外部リンク
- PL/M 386 Programmer’s Guide (PDF) – RadiSys Corporation, December 1999. Includes entire syntax of PL/M in BNF notation. Also available on Archive.org.
- PL/M-80 Programming Manual – Intel Corporation (On Bitsavers.org).
- MCS-8 Guide to PL/M Programming – Intel Corporation (On Bitsavers.org).
この記事は2008年11月1日までGFDLバージョン1.3以降の再ライセンス規約に基づいていたFree On-line Dictionary of Computingにある項目の資料が元になっている。
- PLMのページへのリンク