世界ツーリングカーカップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/18 17:48 UTC 版)
カテゴリ | ツーリングカー |
---|---|
国・地域 | 国際 |
開始年 | 2018年 |
終了年 | 2022年 |
タイヤ サプライヤー |
グッドイヤー |
最終 ドライバーズ チャンピオン |
![]() |
最終 チーム チャンピオン |
![]() |
公式サイト | [1] |
![]() |
世界ツーリングカーカップ(せかいツーリングカーカップ、World Touring Car Cup)は、国際自動車連盟 (FIA) が開催している、ツーリングカーによる国際レースの名称である。1993年~1995年、2018年~2022年の2度開催されており、特に後者はWTCRの略称で知られる。運営はディスカバリースポーツイベンツ。
1987年と2005~2017年に開催されていた世界ツーリングカー選手権(World Touring Car Championship)は似て非なるシリーズであることに注意。
概要

第一期(1993~1995年)
グループA規定に代わるものとして、イギリスツーリングカー選手権(BTCC)などで人気を集めていた『スーパーツーリング(クラス2)』規定が国際自動車連盟(FIA)規定として各国で一斉に施行された1993年から開催。厳密には1993年のみ『世界ツーリングカーチャレンジ』。
シリーズ戦では無く年1回のみの開催で、1993年はモンツァ・サーキット、1994年はドニントン・パーク、1995年はポール・リカール・サーキットで行われた。ドライバーズ・メーカーズタイトルの他に、サッカーのワールドカップを意識してか、国別対抗戦として『ネイションズカップ』が設定されており、各国のスーパーツーリングカーレースの雄たちが40台近く集まった。全日本ツーリングカー選手権(JTCC)からはスティーブ・ソパー(BMW)、アンソニー・レイド(オペル/ボクスホールが参戦した。
しかし1996年A1リンクで予定されていたレースにエントリーが集まらなかった(10台ほど)ことから、開催予定をキャンセルして消滅した。
第二期(2018年~2022年)
高コストなTC1規定を採用していた世界ツーリングカー選手権(WTCC)の衰退と、プライベーター向けカスタマーマシンのTCR規定の隆盛により、WTCCの消滅と入れ替わるようにTCRインターナショナルシリーズがワールドカップに発展して誕生。なおFIAにおけるワールドカップは世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)の一つ下の格である。プロモーターはユーロスポーツ・イベンツ。
メーカーによる直接のワークス参戦は禁止されているものの[1]、メーカーワークス系ドライバーが多数参戦しているほか、母体はプライベーターながら実態は完全にワークス化されているようなチームもあり、しばし物議を醸す。世界的なTCRの流行により、最初こそ多数のエントラントを集めていたが、近年は競争激化によりマニュファクチャラー数は減少傾向にある。
レースフォーマットは基本的にWTCCを踏襲している。レースカレンダーもWTCCに近く、マカオグランプリ(ギア・レース)など、従来WTCCとして行われていたレースが本シリーズに移行している例も多い。
タイヤは2019年まで横浜ゴム(ADVAN)のワンメイクで、2020年からはグッドイヤーが供給する。しかし2022年にタイヤの安全性に関する問題が発生し、ディフェンディングチャンピオンのLynk & Coが同年シーズン途中で電撃撤退するという事態に発展した[2]。
それ以外にも新型コロナウイルス感染症の影響などもあり、参加エントラントがわずか12台にまで減少するなどイベントの維持が困難になってきたことから、主催者側では2022年10月に同年限りで本シリーズを終了すると発表した[3]。主催者では、翌2023年以降、世界各地のTCRシリーズイベントから選ばれた9イベントを転戦する「TCRワールドツアー」を創設して後継とする方針を示している[3]。
歴代チャンピオン
第一期 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
ドライバーズ | エントラントズ | ネイションズ | ||||
年 | ドライバー | 所属チーム | 車両 | メーカー | 車両 | 国 |
1993 | ![]() |
![]() |
フォード・モンデオ | Not Held | ![]() |
|
1994 | ![]() |
![]() |
フォード・モンデオ | ![]() |
BMW・318i | ![]() |
1995 | ![]() |
![]() |
アウディ・A4 クワトロ | ![]() |
アウディ・A4 クワトロ | Not Held |
第二期 | ||||||
ドライバーズ | チームズ | ネイションズ | ||||
年 | ドライバー | 所属チーム | 車両 | チーム | 車両 | 国 |
2018 | ![]() |
![]() |
ヒュンダイ・i30 N TCR | ![]() |
ヒュンダイ・i30 N TCR | Not Held |
2019 | ![]() |
![]() |
ヒュンダイ・i30 N TCR | ![]() |
Lynk & Co 03 TCR | |
2020 | ![]() |
![]() |
Lynk & Co 03 TCR | ![]() |
Lynk & Co 03 TCR | |
2021 | ![]() |
![]() |
Lynk & Co 03 TCR | ![]() |
Lynk & Co 03 TCR | |
2022 | ![]() |
![]() |
ヒュンダイ・エラントラ N TCR | ![]() |
ヒュンダイ・エラントラ N TCR |
脚注
- ^ ワークス参戦禁止!? WTCRに参戦しているチーム、ドライバーは?鈴鹿サーキット公式サイト
- ^ リンク&コーが突然の『WTCR即時撤退』を表明。WSC統括ロッティ代表「何の根拠も見つけられない」AS-web 2022年8月13日閲覧
- ^ a b 創設5年のWTCRが突然の終幕、2023年から『ワールドツアー』に発展へ。TCR世界ランク制も導入 - オートスポーツ・2022年10月17日
世界ツーリングカーカップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 16:09 UTC 版)
「ニック・キャッツバーグ」の記事における「世界ツーリングカーカップ」の解説
年チーム使用車両123456789101112131415161718192021222324252627282930順位ポイント2019年BRC ヒュンダイ・N ルクオイル・レーシングチームヒュンダイ・i30 N TCRMAR110 MAR2Ret MAR3DNS HUN123 HUN210 HUN39 SVK17 SVK24 SVK312 NED110 NED24 NED311 GER19 GER2DSQ GER38 POR15 POR25 POR3Ret CHN15 CHN215 CHN3Ret JPN123 JPN218 JPN314 MAC110 MAC212 MAC35 MAL19 MAL2Ret MAL3DSQ 13位1662020年ヒュンダイ・N リキモリ・レーシングチーム・エングストラーBEL114 BEL29 GER1DNP GER2DNP SVK117 SVK25 SVK31 HUN1 HUN2 HUN3 ESP1 ESP2 ESP3 ARA1 ARA2 ARA3 17位53太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
※この「世界ツーリングカーカップ」の解説は、「ニック・キャッツバーグ」の解説の一部です。
「世界ツーリングカーカップ」を含む「ニック・キャッツバーグ」の記事については、「ニック・キャッツバーグ」の概要を参照ください。
- 世界ツーリングカーカップのページへのリンク