モンスター側
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 13:46 UTC 版)
アルフレッド=ココ 現在のモンスターキング。ギターに化けることも可能(肉体はすでに滅びているため、ギターが本体)。元々はメロスの戦士であり、『忘却の旋律』に対して異常なまでの執着を見せる。彼女に会おうと当時のモンスターキングを倒すが、彼女は見えなくなる。そして戦争を起こせば『忘却の旋律』に会えると考えモンスターキングとなる。人間だったころから最強の戦士とうたわれており、その実力は不動を瞬殺し、戦いを経て力を増したボッカさえも圧倒した。最後は黒船の憑依したボッカとの肉弾戦の末、大気圏に突入し敗北。ギターはタロスが所持するようになる。 ネビロス モンスター大幹部第1位で、通称「ネビロス元帥」。 モンスター軍の最高位として大幹部を含めるモンスター達を操っていた。しかしそれは不在のモンスターキングに代わっての独断であり、それに思い至ったソロモン達の離反によって重傷を負い、一時姿を消していた。だがそれによってモンスターとなる前の記憶を取り戻し、モンスターキングを止める為、自分の命と引き換えに黒船と小百合の魂を一時現世に戻す。それは自身が強力な悪霊使いという生死に関する能力の持ち主であったためである。天国の門番とは知り合い。 作者によると「何か強そうなの」という事で生み出されたキャラクター。 生前はココの教育係を勤める執事であり、ココが持つ心の歪みは自分の行き過ぎた教育のせいだと思っている。 ホル 元モンスター大幹部第2位で、通称「奏王ホル」。 モンスターにも関わらず、戦士の力を持っている唯一の存在。かなりマイペースで自分本位な性格をしており、モンスターキングになって自分が世界を支配する為にモンスター軍を離脱。ロード=ポリスやロキ、タロスを配下として第三勢力を設立し、人間側と手を組んでソロモン達と戦う。エピローグではモンスターキングとなるが、事務仕事だらけの生活にうんざりしており、別の誰かに押し付けたいと思っている。しかもココを倒す際にメロスの戦士が大増員された為、常に追い立てられる生活をしている。 生前はココと並ぶ強力なメロスの戦士だった。モンスターとなったホルが戦士の力を持つのも、生前がメロスの戦士であった為である。 ソロモン モンスター大幹部第3位で、通称「聖帝ソロモン」。 卓越した剣の使い手であり、空間さえ切り裂くことができる。長い間モンスターキングが姿を見せなかった事でモンスターキングが死んだと推測し、自身も含めてほぼ半数の大幹部達と共に反乱を起こし、自分達が世界を支配しようと動き出す。その後はダイダロスと並ぶモンスター大幹部達のリーダーとなっており、メロスの戦士達を滅ぼした後は地球の北半球を支配下とする事になっていたらしい。ヤブサメに乗り込んで忘却の旋律をアリスごと葬ろうとしたが、姿をあらわしたモンスターキングによって殺される。そして再度殺されてなお、覇王のメロスに操られて戦わされる事となる。 作者曰く「勢い余った出木杉君」。 生前はココの故郷に所属する軍人だった(陸軍中尉)。現在着ている軍服はその頃の物であり、胸ポケットには証明書が入っている。モンスターとしての死後は竹刀を持った剣道着の少年に転生した模様。 ロキ モンスター幹部第4位で、通称「銀断のロキ」。 ロンゲにジーパンのフランクな服装をした優男だがやたらと気が短く、理解が及ばない事があると即座にキレ、また戦闘を見かければハイになってそれに乱入するはた迷惑な男。背中から伸縮自在の帯型刃を伸ばし、また体から分化して作った紙を折り、それに戦闘力を付加する能力を持つ。ソロモンの反乱の際には少数派であったタロスの方についた為、ソロモン陣営に加わらなかった。デュラン=バランとフェニックス率いる軍団との500対2の大喧嘩の中でエキサイトしすぎて致命傷を負ったため、二人を道連れに死亡。 作者によると、「忘却の旋律」という作品が登場人物達がテンションのままに暴れ回る熱血ストーリーに変貌したのは、このキャラクターが切っ掛けとなったらしい。 生前はなぜかやたらとコックリさんでナンパをする貴族の少年だった。またモンスターとしての死後は人間の子供に転生し、生前がフェニックスであろう少年と体験版のゲームで格闘していた。 ヘカーテ モンスター幹部第5位で、通称「獣神ヘカーテ」。 一見すると黒いドレスを着込んだ貴婦人だが、その本性は非常に残忍な性格で極度のサドであり言動は下品。巨大な有翼のライオンに変ずる能力を持っており、その姿での戦闘力はタロスを喰らい、戦士陣営を追い詰めるほど。しかし小百合の魂を宿した遠音によって撃ち抜かれ、死亡する。 作者によると「貴婦人がキレたら怖そう」という発想から生まれたキャラクターで、獣に変身するのは「貴婦人って大きな獣を飼ってそうだから」らしい。 生前は不明だが、モンスターとしての死後は数匹の犬を飼うドレスの女性となっていた。 カルビン モンスター幹部第6位で、通称「知鍵師(ちけんし)カルビン」。 腕や指先を鍵に変容させ、暗号から太平洋プレート、失われた記憶まであらゆる物を「開く」能力を持っている。モンスターには珍しく温厚な性格をしており、その強大過ぎる力を恐れた為に能力を封印しており、その封印として常に眼を伏せている。能力解放時には瞼を開き、顔を持つ瞳を覗かせる。その力は、自称とはいえ単身裏切っても大幹部を2、3人は道連れにできるほどだと言う。普段はボッカの学校の非常勤講師を勤めており、多くの生徒達から慕われている。モンスターキングに対して非常に強い畏怖を抱いており、一度は教え子だったボッカを裏切るが、その後のボッカや彼を助けようとする生徒達に感銘を受け、ボッカを助ける。 作者によれば、作者自身の「理想の教師像」らしい。元ネタは天使のケルビムとのこと。 エピローグでは念願がかなって学校の学年主任になっていた。 不動(ふどう) モンスター幹部第7位で、通称「理力の不動」。 地蔵の姿をしており、また関西弁で喋る。異常なまでの守銭奴であり、それは生前も死後も変わらない。自身の体や触れた物を重くする能力を持つ。ボッカ達と一戦交え追い詰めるが海に落とされ敗北。復讐の為に鏡の国のラビリンスまで追ってきたが、ギターに化けていたモンスターキングによって殺される。 作者によれば「涼しげな外見に潜む冷徹な恐怖」を演出しようとしたが、見事に失敗したとのこと。 生前は偶然ココの国に立ち寄った旅の坊主だった。その頃から守銭奴だったらしく、モンスターに十文で見逃してもらおうとしたが、一両を渡す位なら死を選ぶらしい。死後はとある寺の子に転生したがやはり守銭奴は直らず、托鉢で得た金を株に回して儲けようとしていた。 デュラン=バラン モンスター幹部第8位で、通称「海王デュラン=バラン」。 やたらと小柄で、自分の体の小ささに強いコンプレックスを持っている。なのでそれを指摘されると即座にキレる。フェニックスと共にロキに戦いを挑んだが、死ぬ間際のロキによって道連れにされて死亡。 生前は不明だが、モンスターとしての死後は太郎なる漁師の息子に転生している。小柄なのがコンプレックスなのは相変わらず。将来の夢は海賊王だとか。 名前の由来は、作者が名前を付ける際、「海王デュラン」と「海王バラン」のどちらを採用するか迷っていたところ、「くっつけちゃえばいい」と言われたことによる。 タロス モンスター幹部第9位で、通称「鉄壁タロス」。そして自称「全生命体中最高の防御力を誇る、結構もち肌なお姉さん」。 自身の身体能力も優れているが、それ以上に一方向限定ながらも強固を極める障壁を発生させる能力を持つ。ソロモンによれば「戦闘力だけなら上級大幹部クラス」らしい。モンスターキングに忠誠と好意を抱いており、モンスターキングを裏切ったソロモン達を粛清する為にホルと共同、共に人間側と連携する。作末でボッカの母校の音楽教師となっており、その手にはギターの姿となったモンスターキングが握られている。 生前は史上初の女性騎士隊長として、メロスの戦士だったココやホルと共にモンスターと戦った。生前のクレイジー・スミスの姉で、騎士となる為の学費をロード・ポリスに援助してもらっていた。またモンスターキング(ココ)に好意を抱いているのは当時も同じらしい。 フェニックス モンスター幹部第10位で、通称「不死身のフェニックス」。 とんでもない再生能力や、物質の温度を自在に操れるといった能力など色々考えられていたが、ストーリーの展開上目立った活躍をすることはなかった。だが戦闘力は高いらしく、多勢に無勢ながらもロキに致命傷を与えたらしい。そしてロキとは常に言い合っており、それは転生後も続く。バイオハザードをやり込み、ドラゴンクエストの新作を予約していたらしい。 生前は不明だが、モンスターとしての死後は「神鳥」という人間の少年に転生し、生前がロキであろう少年と体験版のゲームで(リアルで)格闘していた。 アレクス モンスター大幹部第11位で、通称「Dr.アレクス」。 科学力に特化しており、様々な薬品を生成してそれを戦闘に用いる。実力に伴わない強過ぎるプライドと独善的な性格をしており、下位を蔑み上位を妬むタイプ。自分よりも下位のダイダロスには嘲られ、メデューサからは面と向かって「馬鹿」呼ばわりされている。黒船の死による失意のボッカを襲撃したが、ケルビンや同級生達によって立ち直ったボッカによって塵一つなく葬られる。作者によると「ボッカでも勝てそうなダメ幹部」という発想から生まれたキャラクター。 生前は不明だが、モンスターとしての死後は人間の少年に転生している。 メデューサ モンスター大幹部第12位で、通称「市松(いちま)のメデューサ」。 一見すると和服に黒い長髪をした和風の美少女だが、度々首を胴体から外して弄んでおり死後は和人形のようになった。直視した対象を石化させる「キリングアイズ」という能力を持っている。自分なりに「誰もが幸せな世界」を模索しており、白夜岬に「人間はモンスターに最上級のもてなしを与え、その代償としてモンスターは人間に利益を与える」というモンスターユニオンを造っていた。「誰もが幸せな世界」への思いは本物であり、それを乱そうとする者には人間、モンスター問わず容赦はしないが、和を乱さない限りはたとえメロスの戦士だろうと敵対行動は取らない。最期は黒船に殺され、ヤブサメの最終パーツの在り処を聞き出された。登場エピソードではホラーや狂気的な面が強調されたが、後の回想場面では微妙に毒舌な天然ボケ少女として再登場している。部下との関係は良好。 生前は不明だが、モンスターとしての死後は石材店の娘に転生し、不気味な石像を作っている。 ダイダロス=芹名ケイ(せりな ケイ) モンスター大幹部第13位だったが、ヤブサメによって黒船を葬った功績で第2位となる。通称「機械王ダイダロス」。 その正体は超人的な計算能力とメカニックの知識を持つボッカの実兄だが、それ故にモンスター軍に目をつけられ、モンスターキングの洗脳によって配下となる。それからはオカマとなっていたが、その天才ぶりはモンスター側についた後も発揮され、離反後はソロモンと双璧をなすモンスターの主格として行動し、メロスの戦士を滅ぼした後は地球の南半球を支配下とする契約を結んでいた。ボッカはある日見た夢が原因で兄はモンスターに食い殺されたと思い込んでいた。 ヤブサメを操ってメロスの戦士達を滅ぼそうとしていたが、ツナギとカルビンの連携によって洗脳を解かれ、ボッカ達に協力する。その後のヤブサメによってメロスの戦士に覚醒、ミサイルに戦士の力を付加してココに攻撃を仕掛け、圧倒的な力で暴れ回っていたココに手傷を負わせた。ココに寄れば自身に傷を与えられたのはケイが初めてらしい。 ロード=ポリス 元々はメデューサの側近だったが、後にホルに付き従うモンスター。 黒いマントに特徴的なとんがり頭、葉巻を咥えた男性の姿をしており、その性格もまた、礼儀と忠義を重んじる紳士そのものである。胸には大きなシャッターがあり、そこから多種の道路標識を覗かせ、それを見た者全てにその標識通りの行動をさせる能力を持つ。物も入れられるようだ。 生前はココの国の貴族であり、タロスの才能を見出して簡単な仕事と引き換えに奨学金を出して援助していた。 その物静かながらも情熱的な言動、そしてボッカを逃す為にその身を犠牲にするという劇的な最期故に多くのファンが存在しており、作者もこのキャラクターについては全て作中で語ったと言わしめている[要出典]。
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