ダイダロス【Daidalos】
DAEDALUS
読み方:ダイダロス
別名:DAEDALUSアラート,ダイダロスアラート
DAEDALUSとは、情報通信研究機構(NICT)が開発した、対サイバー攻撃アラートシステムの名称であ。2012年6月に発表された。
DAEDALUSは、利用可能であるが未使用のIPアドレス空間である「ダークネット」を主な観測対象とする。ダークネットは未使用であるはずだが、攻撃活動や感染活動などの不正な用途に使用されている場合が多くあるという。DAEDALUSは国内のダークネットを観測し、ダークネットを通じたパケット通信の標的となっている組織が見つかった場合に、迅速にアラートを発することができるという。
NICTによれば、DAEDALUSは既存の侵入検知システムおよび侵入防止システムなどと組み合わせて用いることにより、組織内ネットワークの情報セキュリティの一層の向上が期待できるという。
DAEDALUSは、システム設置用件を満たした大学などの教育機関に対しては、無償でサービスを提供する。また、営利企業などに対しては、株式会社クルウィットが商用サービス「SiteVisor」として提供している。
参照リンク
対サイバー攻撃アラートシステム “DAEDALUS”(ダイダロス)の外部展開を開始 - (独立行政法人情報通信研究機構 プレスリリース 2012年6月6日)
セキュリティ対策: | ウイルスバスター BS7799 CLEAR-Flow DAEDALUS Dr.Web ESET Heartbleedバグ |
ダイダロス 【Daidalos】
ダイダロス
ダイダロス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 05:35 UTC 版)

ダイダロス(古希: Δαίδαλος, Daidalos, ラテン語: Daedalus,「巧みな工人」「聡明な働き手」の意)は、ギリシア神話に登場する有名な大工、工匠、職人、発明家である。斧、錘、水準器、神像などを発明したとされる。メーティオーンの子エウパラモスとアルキッペーの息子、ペルディクスの兄弟[1]。クレーテー島の王ミーノースの女奴隷ナウクラテーとの間にイーカロスをもうけた[2]。
生涯
アテーナイで人気を集めていたが、ペルディクスの息子で弟子のタロースが鋸を発明すると、その才能を恐れて彼を殺したためにアテーナイを追放された。別の説によると、タロースの親であるペルディクスがコンパスを発明したため、それを嫉んでペルディクスをアクロポリスから突き落として殺した。そのペルディクスはアテーナーによってヤマウズラへと変身した。ダイダロスはその罰で、アテーナーによって右肩にヤマウズラの姿に似た傷跡を付けられ、アテーナイを追放された[3]。
その後クレーテー島に逃げてミーノース王の保護の下、様々な発明品を作った。ミーノース王の海軍に必要不可欠な軍船のマストと帆を考案したとされる。ホメーロスによれば、王女アリアドネーのために舞踏場も建造した。また、王妃パーシパエーのための牝牛の模型や、その子ミーノータウロスを封じるための迷宮(ラビュリントス)を造った。
王女アリアドネーに、糸玉を用いて英雄テーセウスが迷宮を脱出する方法を教えたことからミーノース王の怒りを買い、もうラビュリントスの秘密を漏らすことのないように、息子イーカロスと共に塔に幽閉される。ダイダロスとイーカロスは人工の翼をつくりそこから逃亡を図るが、その途中でイーカロスは太陽に接近しすぎて、翼の蜜蝋が溶け墜落死してしまう。人工の翼は、太陽に近付きすぎると溶け、海面に近付きすぎると湿気にやられてしまうのであった。その後、ダイダロスはシケリアまで飛翔し、カミーコスの王コーカロスの元に身を寄せたとされる。
ミーノース王は逃げたダイダロスを捕まえるため、各国を放浪した。彼は「糸を巻き貝の中に通したいんだが、どうすればよいか」と訊ねて回った。遂にカミーコスまで辿り着いた時、ミーノース王はコーカロスに同じ質問をした。コーカロスはダイダロスなら良い方法を思い付くのではないかと、ダイダロスを連れてきた。ダイダロスは蟻に糸をくくりつけ、蜂蜜で誘導し、見事巻き貝の中に糸を通すことに成功した。これで、ミーノース王はコーカロスの連れてきた男がダイダロスであることを知り、引き渡しを要求した。しかし、ダイダロスを渡したくなかったコーカロスは、ミーノース王に先に風呂に入ることを勧めた。ミーノース王が風呂に入っている間、コーカロスの娘たちが彼を殺した。異説では、ダイダロスが熱湯をかけて殺したとされる。
語源
ダイダロスはホメーロスの『イーリアス』にその名が出ており、その隠喩的な登場の仕方から、当時既に聴衆はダイダロスの神話を知っていたものと思われる。つまり、ダイダロス神話は極めて古いものであると想定される。また、青銅器時代におけるクレーテー島やギリシア本土の初期アルカイック的彫刻作品(主に鎧やボウル、家具など)は、ホメーロス時代にはダイダラと呼ばれていた。
彼の出自はミーノーア文明に遡る。とりわけ青銅器時代後期のクノーソスと関係が古く、その周辺で発掘された碑文"da-da-re-jo-de"(英:into the Daidaleion)はクノーソスと関連のあるものとされるが、そこにダイダロスの語源を見出すことができる。the Daidaleionの意味は不明だが、ダイダロスという名前はDaidaleionから二次的に名付けられたものである[4]。
ダイダロスは元々クレーテー島の発明家だったが、アテーナイの隆盛に伴い、出身をアテーナイに変更した神話(祖父をエレクテウスとする説)が流布したとされる[5]。
系図
エリクトニオス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アイオロス | パンディーオーン | ゼウクシッペー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
デーイオーン | エレクテウス | ピロメーラー | プロクネー | テーレウス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ケパロス | プロクリス | オーレイテュイア | ボレアース | ケクロプス | クスートス | クレウーサ | オルネウス | メーティオーン | クトニアー | ブーテース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クレオパトラー | カライス | ゼーテース | パンディーオーン | アカイオス | イオーン | ペテオース | エウパラモス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プレークシッポス | パンディーオーン | パラース | リュコス | ニーソス | メネステウス | ペルディクス | ダイダロス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キオネー | ポセイドーン | アイトラー | アイゲウス | メーデイア | スキュラ | エウリュノメー | タロース | イーカロス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エウモルポス | アンティオペー | テーセウス | パイドラー | ベレロポーン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヒッポリュトス | アカマース | デーモポーン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚注
関連項目
ダイダロス (Daedalus)
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「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の記事における「ダイダロス (Daedalus)」の解説
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