ダイダリオーンの娘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/15 06:42 UTC 版)
この女性はダイダリオーンの娘で、双生児アウトリュコスとピラムモーンの母とされる。 オウディウスによると、キオネーは大変な美人で、多くの求婚者が彼女のもとを訪れた。そんなある日、たまたまヘルメースとアポローンがキオネーを見てその美しさの虜となった。ヘルメースはさっそくやって来て杖でキオネーを眠らせて彼女を抱いた。その夜今度はアポローンが老婆に化けてやって来て彼女を抱いた。これによってキオネーは両神の子を宿し、ヘルメースの子アウトリュコスとアポローンの子ピラムモーンを生んだ。 ところがキオネーは自分の美しさに驕って、アルテミスの美しさをけなした。そのためキオネーはアルテミスの矢で舌を射抜かれて死んだ。父のダイダリオーンは嘆き悲しんで、パルナッソス山の頂から飛び降り、アポローンによってハイタカに変えられた。 ヒュギーヌスもほぼ同様の話を伝えているが、キオネーは狩でアルテミスに対して傲慢なことを言ったために射殺されたとしている。
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