モドキング側の改造人間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 01:54 UTC 版)
「空想科学大戦!」の記事における「モドキング側の改造人間」の解説
エリート脳味噌男 トオルの幼馴染のエリートエンジニア、ホリノ・タツローの改造後の姿。モドキングの「全エリート悩殺計画」の被害者となった。改造前は(トオルがイヤミったらしく語るところによれば)頭が良く、スポーツも出来て、善行を心がける眼鏡の好青年。外見的にはやや太目で低身長の素朴な青年だったが、改造後は特徴的なフレームの眼鏡をかけ悪人面となっている。改造された頭脳によりスパコン並みにクールになったが、性欲の除外だけはできていなかった。モドキングに代わってさまざまな地球征服計画を立案・実行する。前述の計画で被害にあったことを相当根に持っていたらしく、最終的にモドキングを裏切り、ズキンと共に世界を支配しようとした。が、そのズキンにかけられたテロメラーゼ(の溶液)により赤ん坊にまで若返ってしまった。彼のほかにもモドキングに捕らえられ、超人的な能力を得た改造人間が数多く登場する。 ギャラクティカ男 「地球全生物ぶん殴り計画」実行の為に改造された作中怪人第一号。黒目の無い目に険しい表情、筋骨隆々とした体、肩の後ろから煙の出ているノズルが複数本伸びている。胸のダイヤルでパンチ力の調節が出来、対人間用から牛用、ゾウ用、クジラ用、MAXまで五段階に設定可能。対人間用のパンチで体重70kgの人間を10m吹っ飛ばし、MAXで最大瞬間速度マッハ20のマッハパンチとなる。殴る際に「ほわたたた」と叫ぶ癖がある。 改造により思考がとにかく他者を殴ること一辺倒になってしまい、殴れないとストレスが溜まり精神的に参ってしまい(パッチーによれば「ストレスで死んでしまう恐れも」)、「殴らないから出ておいでー!!!」という見え透いた嘘まで叫んでいた。その為計画実行から程無くして人間達から逃げられるようになり、モドキング達の提案で代わりに動物園の猛獣を総当たりで殴ってみたりしていたが一向に気が晴れず(曰く「動物の鳴き声より人間の断末魔が聞きたい」)、満を持して彼に戦いを挑みに現れた仮名ライダーには「殴っても良いんだな?」「お前良いやつ」と心から喜んで見せた。しかしいざヒーローらしく戦おうとして科学的にドジをしてばかりで拍子抜けの彼に段々イライラしてきてしまい、ついにダイヤルMAXの状態で殴ろうとする。展望台から飛び降りキックをかまそうとする仮名ライダーを迎えうつようにMAXパンチを放つが、仮名ライダーが地球の重力で思ったより手前に転落し、一方彼はパンチの助力で遥か上空まで飛び去り摩擦熱で燃え尽きてしまった。 のちに再生怪人の一体として登場するが、ロケットを破壊しようと殴りかかったものの間に合わずロケットブースターに巻き込まれてしまった。外見的モデルは『北斗の拳』の「ケンシロウ」。 なお、このパンチの威力を実現する筋力は科学的には実際は500kg超の筋肉達磨のデブ体型でないといけないのだが、そうなるとまともにパンチを放てないことと漫画的演出の為に普通の筋肉質体型となっていることを解説で陳謝している。 ビューティフル女 「全エリート悩殺計画」の為に改造された怪人。「ビューティフル女様」と他のメンバーに呼ばれるリーダー格を筆頭に四人で構成されている女性怪人。 仮名ライダーとの決戦を見る限り身体能力等はそれなりにあるが、外見上はほぼ普通の人間の女性と変わらない。前述の計画のミニスカートによるチラリズム等によりのちのエリート脳味噌男であるタツローも含めエリート男性を骨抜きにし、日本国内の企業や機関に大打撃を与えた。トオルともお互いの正体を知らない時に出会い色仕掛けをしてみせたが、性欲より食欲が勝った彼にプライドを傷付けられ、のちに正体を知りモドキングの仮名ライダー餓死作戦提案を蹴り正々堂々色仕掛けで骨抜きにしてみせると決意する。その後道端で仮名ライダーを誘い出し、あえて食事を与えて満腹にした上で決戦を行う。躊躇いなく超人的身体能力でスカートの中を覗き見ようとする仮名ライダーに対しあくまで見せない鉄壁のスカート振る舞いで彼を圧倒。次第に仮名ライダーがまた空腹状態となるも、駆け付けた猫柳田達の簡易風力発電プロペラを背負い再起。しかしプロペラが邪魔過ぎて思うように動けず(主にスカートの中身除きが無理)、絶体絶命となる。しかし間違えて仮名ライダーが逆風スイッチを押しプロペラが強風を送り出し、ビューティフル女達のスカートをめくらせ彼女らの股間のメーター装置を露わにしたことで彼女らは敗北を悟り勝手に自爆した。これを知ったモドキング一味に囚われていたエリートたちは憤激して襲い掛かり、呆れ返ったズキンにより全員UFOから蹴り落とされた。 モドキング一味内ではモドキングにも色仕掛けで高級品等をおねだりしそれが通る程デレデレされ、ズキンからは嫌な女と思われており、同様にビューティフル女(リーダー格)もズキンを野暮ったい女と見下し犬猿の仲であった。自爆した時にはズキンから大爆笑されている。再生怪人として唯一登場しない(エリート脳味噌男が彼女らにトラウマがあり再生させたくなかったため)。 ガッデーム男 ヒメイの憧れの先輩である学生時代の先輩の男性、陸上選手の大山が改造された高速での行動が可能なスピード怪人。高速道路をマッハ1で走るバイクローン号を追い抜ける速さで走行可能であり、加減速も容易。 エリート脳味噌男提案によるすべての行動があと一歩の残念なところになってしまう「日本総残念化計画」の被害者達の暴動「残念会」をより残念な結果にする仕上げの妨害のため、東京ドームでの集団蜂起に向かわされる。しかしバイクローン号があまりの速度にブレーキが利かず先に残念会の集会妨害をされてしまい、挙句その妨害を自分のせいにしてきた仮名ライダーの暴挙によりやり場のない怒りでそのまま戦いを挑む。 最初は高速移動で仮名ライダーを翻弄するが、仮名回し蹴りを受けた際その場でしゃがんで避けようとし、早く行動し過ぎた結果まだ頭上を通過していなかった回し蹴りをもろに食らってしまいそのまま吹っ飛ばされる。最後にヒメイに駆け寄られ、トオルが彼女の恋人だと思っていたこと、ヒメイのことが好きだったことを明かし、ヒメイが誤解を解きむしろ大山が好きだったことを伝えられると「それを早く知っていたら…」と無念そうに自爆した。 のちに再生怪人の一体として登場。しかし早々に裏切りヒメイと和解しかける。が、自分達の事も大事だが世界の危機を救うことを優先しようとしたヒメイにショックを受け、走り去って彼方で自爆した。 鉄腕エース男 マッハ20で鉄球を彼方まで投げられる野球怪人。元の人間は日本プロ野球チーム「ジャイヤ~ンズ」のエースピッチャーであった金星 兵馬(きんぼし ひょうま)。ど根性投手であり、非常に暑苦しく涙もろい性格で、猛烈な努力家。 「日本総残念化計画」により記念球が台無しになり自宅で落ち込んでいたところを来訪したエリート脳味噌男の口車に乗せられ養成ギプスを着たところで電流を流され失神、拉致され改造された。その後野放しにされしばらく改造された事にも気付いていなかったが、復帰試合で投げた豪速球で受けたキャッチャーと巻き込まれた球審をスタンド壁まで吹っ飛ばし死亡させてしまい、その場でチームを解雇宣告されてしまう。その後紆余曲折ありモドキング一味に加わり、東京を中心に各地に空から鉄球を振らせ、日本中の自治体を脅迫攻撃する怪人として暴れ回る。しかし自分の球を受けてくれる相手がいない事に一種の空しさを感じていた。ズキンに惚れていたが、彼女からは暑苦しくてうっとおしがられている。 伊万里市に攻撃をかけたがバッター訓練(ビル解体用の鉄球を重量10㎏の金棒で弾き返すという壮絶な物で、ヒメイからは「そんなことができるんなら直接バットで相手を殴ればいいじゃない…」と至極まっとうなツッコミを受けていた)をした仮名ライダーに鉄球を打ち返され(ただし流れ弾により別の場所で被害が起きた)、ライバル宣言をしスポーツマンシップに乗っ取り特製の楕円形球場にて速球打ちを申し込む(両者背後にはヒメイとズキンが人質として磔にされた)。 初球、マッハ63もの速球をたまらずほぼバント状態で受けた仮名ライダーの内野フライで鉄腕エース男の勝利と思われたが、楕円形球場の効果で自分に跳ね返ってきた鉄球に鉄腕エース男が胸を貫通され死亡、逆転勝利となった。エース男はズキンが無事だったことを知ると満足げに爆死し、その死はズキンからも悼まれた。 のちに再生怪人の一人として登場。再度仮名ライダーに野球を挑むも「今はそれどころじゃない」と言われライバルがいないなら自分はいてもしょうがないと泣きながら走り去り彼方で自爆。モデルはそのまま『巨人の星』の主人公の星飛雄馬(作中で兵馬が巨人の星の大ファン)。 カラーレンジャー 熱血漢、ニヒルな男、デブ、子供、若い女の5名で構成される怪人軍団。コスチュームはあからさまに『スーパー戦隊シリーズ』の戦隊のそれであるが頭部はヘルメット等を特に被らない。代わりに顔が各々赤、青、黄色、緑、ピンクに変色する(本作は白黒漫画である為判断が難しく、筆者も枠外で謝罪している)。 彼らはモドキングを崇拝するように仕組まれたウイルス「カラーウイルス」の保菌者達であり、科学的にどれだけ強い一個人でも物理的に勝てない五人で一人を殴ることで人間を感染させていく。感染したものは大元の彼らと同じように顔が変色し5人一組で行動・ポーズを決めるようになっていく(ただし、極度に老化した遺伝子を持つ者、つまり高齢者には通じない)。科学的に凄まじい速度で日本人を感染させていき、一時はモドキングの世界(実際にはその地点では日本国民だけだが)征服完了と敵味方共に思われたが、実はウイルスやそれに感染した脳に個人を見分けるようにする力等科学的にあり得ないので、モドキングのロケット形状のヘルメットに崇拝する形が限界であった。その為気取って豪勢な王冠を被ってしまったモドキングの失態により暴動が起き、またトオルや猫柳田、SAMONの基地兵器の力で開発したワクチンを空中散布したことにより感染者全員が完治した。
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