釜石西線とは? わかりやすく解説

釜石線

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/02 15:19 UTC 版)

釜石線(かまいしせん)は、岩手県花巻市花巻駅と同県釜石市釜石駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線地方交通線)である。愛称は「銀河ドリームライン釜石線[4]




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釜石西線(花巻 - 仙人峠間)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 13:30 UTC 版)

釜石線」の記事における「釜石西線(花巻 - 仙人峠間)」の解説

花巻 - 仙人峠1950年廃止)間は、岩手軽便鉄道軌間 762 mm軽便鉄道として敷設したもので、1913年大正2年)から1915年大正4年)にかけて全通したこの間終点側で部分開業していたことから、花巻 - 岩根橋間の西線柏木平 - 仙人峠間の東線分かれて運営行っていた時期がある。この岩手軽便鉄道時代西線東線は、国有化後の路線ではすべて釜石西線側に含まれている。 仙人峠 - 大橋間は距離約4 km に対して標高差が 300 m あり、この間仙人峠越えなければならず、建設費負担に耐えられないことから、鉄道敷設断念した代わりに全長3.6 km索道ロープウェイ)により貨物・郵便輸送することとし旅客は同区間約5.5 km山道徒歩連絡とされた。1927年昭和2年)には、ようやく鉄道敷設法別表第8号の2に「岩手県花巻ヨリ遠野ヲ経テ釜石ニ至ル鉄道」が追加され1929年昭和4年)には現在の釜石線となる路線着工決定した1936年昭和11年)に岩手軽便鉄道買収国有化され釜石線となった。この時に索道買収されて、国鉄史上唯一の索道営業が行われることになった1944年昭和19年)、釜石東線開業により釜石西線(かまいしさいせん)に改称する岩手軽便鉄道軌間 762 mm であったため、1067 mm への改軌順次実施された。またこれと平行して仙人峠越え鉄道の建設始められた。国有化前岩手軽便鉄道から国鉄依頼して行われた検討では、足ケ瀬駅仙人峠駅の間に金山駅設置して分岐し仙人峠の下を長いトンネルくぐって東側ループ線設置し北進してスイッチバック式の甲子駅設置大きく南へカーブして釜石鉱山鉄道路線並行して南東進み、唄貝駅で合流するという路線構想があった。再検討の後、1936年昭和11年6月実際に国鉄着工したのは、足ケ瀬駅から分岐して足ケ瀬トンネルで一旦気仙川流域出て上有住駅経由して土倉峠の下を土倉トンネル抜けて仙人峠東側斜面大きく北へ全長1280 m、半径250 mの「Ω」(オメガ)字状のカーブを描く第二大橋トンネル通り陸中大橋駅降りていくルートとなった第二大橋トンネルは急こう配区間であり、蒸気機関車通過するトンネル内は煤煙いっぱいになった開通後、列車頻繁に通過するうになると、煤煙トンネル付近にあった釜石鉱業所の社宅押し寄せ洗濯物真っ黒になるとのクレーム出されたことから、盛岡鉄道管理局トンネル出口送風機組み合わせた煙突作ることを発案1950年12月より模型実験繰り返し実際に高さ25 mの角型煙突作られた。 改軌工事に関しては、1944年昭和19年)に花巻 - 柏木平間の工事完成した花巻駅は、国鉄駅前にあったものが国鉄の駅へ乗り入れるように改められ似内駅までの区間はこの時に大きく線路付け替えられている。元の花巻駅花巻温泉電気鉄道(後の花巻電鉄)の駅として残った。これ以降改軌工事太平洋戦争激化のため、仙人峠新線建設工事と共に中断された。この時点かなりの部分まで路盤工事できあがっており、新線区間土倉トンネル貫通している状態であった戦後1946年昭和21年)にアイオン台風により壊滅的被害受けて長期不通となった山田線代替路線として、釜石線建設改築優先することとなり、1948年昭和23年)に工事再開し翌年柏木平 - 遠野間の改軌完成した1950年昭和25年)には遠野 - 足ケ瀬間の改軌完成し足ケ瀬 - 陸中大橋間が新線連絡して釜石線全通した。なおこの際新線建設ルートか外れた足ケ瀬 - 仙人峠間は軌間 762 mm のまま、仙人峠 - 陸中大橋間の索道とともに廃止されている。これにより、国有鉄道特殊狭軌線(軽便鉄道)はすべて姿を消した

※この「釜石西線(花巻 - 仙人峠間)」の解説は、「釜石線」の解説の一部です。
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