シグナルとシグナレスとは? わかりやすく解説

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シグナルとシグナレス

作者宮沢賢治

収載図書宮沢賢治童話大全
出版社講談社
刊行年月1988.9

収載図書ちくま文学 11 機械のある世界
出版社筑摩書房
刊行年月1988.11

収載図書賢治童話
出版社翔泳社
刊行年月1995.9

収載図書新 校本 宮沢賢治全集 第12巻 童話 5
出版社筑摩書房
刊行年月1995.11

収載図書セロ弾きのゴーシュ
出版社角川書店
刊行年月1996.5
シリーズ名角川文庫

収載図書賢治
出版社パロル舎
刊行年月2004.9

収載図書ザ・賢治―全小全一冊 グラスレス眼鏡無用 大活字版
出版社第三書館
刊行年月2007.1

収載図書恋って、どんな味がするの?
出版社くもん出版
刊行年月2007.12
シリーズ名読書たのしくなるニッポン文学

収載図書注文の多い料理店宮沢賢治童話集 新装版
出版社講談社
刊行年月2008.10
シリーズ名講談社青い鳥文庫

収載図書名作童話 宮沢賢治20
出版社春陽堂
刊行年月2008.11


シグナルとシグナレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/20 02:34 UTC 版)

シグナルとシグナレス」は、宮沢賢治の短編童話1923年5月11日から23日16日19日は休載)まで、岩手毎日新聞1933年廃刊。現在の毎日新聞とは無関係)に11回に分けて掲載された。賢治の数少ない生前発表童話の一つである。

概要

本線の信号機シグナルと、軽便鉄道の小さな腕木式信号機シグナレスの、淡く切ない恋物語。賢治独特の暖かいユーモアに満ち溢れた作品である。シグナルは東北本線の信号機が擬人化された男性のキャラクターで、シグナレスは釜石線(当時は岩手軽便鉄道)の信号機が擬人化された女性のキャラクターである。岩手県花巻駅(賢治の居住地の最寄り駅だった)にはこのふたつの路線が乗り入れていた。

また、信号機たちが「蒸気機関車の父」と呼ばれるジョージ・スチーブンソンの名前を挙げて、願いをかなえられるよう祈りを捧げる描写がある。

その他

シグナルの台詞に「だから僕を愛してください。さあ僕を愛するって言ってください」という一文がある。この「愛する」という表現につき、当時の日本の近代文学では前例のなかった愛情表現の用法であるという指摘がある[1]

本線の信号と軽便線の信号の恋愛が「身分違いの恋」として反対される描写について、新渡戸稲造の姪・河野信子と恋愛関係にあった有島武郎が、信子との結婚を父の有島武(岩手軽便鉄道の国有化に関して影響力を持っていた)から「身分違い」として反対された挿話(新渡戸一族の出身地である花巻では人々の怒りを買った)をベースとするという考察がある[2]

脚注

  1. ^ 牧野立雄「恋愛と音楽 -「シグナルとシグナレス」覚書」『国文学』2006年9月号、至文堂、[要ページ番号]
  2. ^ 米地文夫「宮沢賢治「シグナルとシグナレス」の三重の寓意 ― 岩手軽便鉄道国有化問題と有島武郎の恋と天球の音楽と ―」『総合政策』第17巻第2号、岩手県立大学総合政策学会、2016年3月、177-196頁。 

関連項目

外部リンク


シグナルとシグナレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 01:13 UTC 版)

イーハトーヴォ物語」の記事における「シグナルとシグナレス」の解説

出典は『シグナルとシグナレス』。駅前線路沿いに立っている信号機カップル見た目は普通の信号機だが、話しかける擬人化イメージの顔が表示される。章が進むごとに会話変化し二人恋愛模様を追うことになる。

※この「シグナルとシグナレス」の解説は、「イーハトーヴォ物語」の解説の一部です。
「シグナルとシグナレス」を含む「イーハトーヴォ物語」の記事については、「イーハトーヴォ物語」の概要を参照ください。

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