カイロ団長とは? わかりやすく解説

カイロ団長

作者宮沢賢治

収載図書宮沢賢治童話大全
出版社講談社
刊行年月1988.9

収載図書風の又三郎
出版社旺文社
刊行年月1989.4
シリーズ名必読名作シリーズ

収載図書賢治童話
出版社翔泳社
刊行年月1995.9

収載図書まなづるとダアリヤ
出版社角川書店
刊行年月1996.3
シリーズ名角川文庫

収載図書注文の多い料理店
出版社集英社
刊行年月1997.6
シリーズ名集英社文庫

収載図書銀河鉄道の夜
出版社岩波書店
刊行年月2000.12
シリーズ名岩波少年文庫

収載図書童話集 風の又三郎十八
出版社岩波書店
刊行年月2003.4
シリーズ名岩波文庫

収載図書セロひきのゴーシュ
出版社ポプラ社
刊行年月2005.10
シリーズ名ポプラポケット文庫

収載図書ザ・賢治―全小全一冊 グラスレス眼鏡無用 大活字版
出版社第三書館
刊行年月2007.1


カイロ団長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/17 05:16 UTC 版)

カイロ団長」(カイロだんちょう)は宮沢賢治の短編小説(寓話)。生前未発表の作品である。

あらすじ

あるとき三十疋(ぴき)のあまがえるたちが、一緒に面白く仕事をしていた。彼らの仕事は虫仲間から頼まれ、木の実や花を集めたり、立派な庭を造ったりすることだった。ある日彼らはたまたま通りかかった道で「舶来ウェスキイ」なるものを売っているとのさまがえるに出会う。みんなそのお酒を大変気に入り大いに飲むが、その代金を支払うことができず、とのさまがえるの家来になってしまう。とのさまがえるは、自らを団長とするカイロ団なるものを結成し、あまがえるに「従わなければ警察に突き出す」と厳しい労働を要求する。最初はウェスキイの慰労もあり従っていたあまがえるであったが、ある日、今日中に一疋900[1]もの石を運べという命令を出される。あまりに過酷な内容と進まない作業に、「どうか早く警察へやって下さい」とあまがえるが言い出したとき、「人にものを言いつける方法」についての「王さまの新しいご命令」が伝えられる。それは仕事を命じる側が先に同じ仕事を体重の比率で倍した形でやるという内容だった。立場が逆転したあまがえるたちは、とのさまがえるに巨石を結びつけて引かせようとし、失敗した醜態を嘲笑ったが、寂しさを感じて沈黙する。その直後、「すべてあらゆるいきものはみんな気のいい、かあいそうなものである。けっして憎んではならん」という新たな「王さまの新しいご命令」が伝えられ、あまがえるのいたわりを受けたとのさまがえるは悔悟の涙を流しながら、カイロ団をやめて仕立屋に戻ると述べる。あまがえるたちは再び自分たちの仕事ができるようになった。


脚注

  1. ^ 1貫=3.75キログラムのため、900貫=3,375キログラム=3.375トンにあたる。

外部リンク


カイロ団長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 01:13 UTC 版)

イーハトーヴォ物語」の記事における「カイロ団長」の解説

出典は『カイロ団長』。客のアマガエルを酔わせて、飲み代のかたに働かせようとする悪党だが大のキノコ嫌い。後に外国カクテルつくりの修行出て行き、そこから帰ってきた後は真面目なバーテンになる。キノコ嫌いで外国修行に出る設定本作オリジナル

※この「カイロ団長」の解説は、「イーハトーヴォ物語」の解説の一部です。
「カイロ団長」を含む「イーハトーヴォ物語」の記事については、「イーハトーヴォ物語」の概要を参照ください。

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