各章の登場人物
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「イーハトーヴォ物語」の記事における「各章の登場人物」の解説
ほらぐま先生 第一章に登場。出典は『洞熊学校を卒業した三人』。動物ながら人語を解し、詩を好む学者。「私」に「貝の火」をあずけてくれる。「貝の火」の番人としてこれを封じているという設定は本作品オリジナルのものである。そのため彼は、宮沢賢治が失った七冊の手帳のことを知らない。 ホモイ 第一章に登場。出典は『貝の火』。ウサギの子供。ヒバリから「貝の火」を託されて動物の大将となったが、狐にそそのかされて慢心した結果、砕けた貝の火によって盲目となった。本編中ではすでに亡くなっている。 アリの女王 第二章に登場するが、原作『カイロ団長』の登場人物ではなく『ありときのこ』の一節のみに登場する存在。カイロ団長を信頼して、彼の店に酒を卸している。 虔十 第三章に登場。出典は『虔十公園林』。周囲からは知恵が足りないと揶揄される少年だが、スギの植樹に並ならぬ熱意を燃やす。 ヘイジ 第三章に登場。出典は『虔十公園林』(原作では「平二」表記)。虔十を嫌っており、彼の植樹についても、自分の畑が日陰になると言って反対している。 フクロウ 第三章に登場。出典は『二十六夜』。原作では北上畔(北上河畔)の林で多くの子梟に説法する梟の高僧であり、ゲーム中でもその知恵を生かして「私」と虔十に協力してくれる。 土神 第四章に登場。出典は『土神ときつね』。土神の森の沼地にある祠に住んでいる。元来は正直者だが外見がみすぼらしく、それゆえ樺の木が自分よりも狐になびいていることに苛立つ。お供え物のまんじゅうが好物。 狐 第四章に登場。出典は『土神ときつね』。上品な身なりで紳士のように振舞い、詩集や舶来の望遠鏡の話題などで樺の木の気をひく。 樺の木 第四章に登場。出典は『土神ときつね』。外見は普通の木だが、話しかけると擬人化イメージの顔が表示される。土神と狐の両方から言い寄られているが、土神よりも見た目のいい狐に惹かれている。 グスコーブドリ 第五章に登場。出典は『グスコーブドリの伝記』。イーハトーヴォ火山局に勤務する青年。イーハトーヴォに迫る冷害への対策として、カルボナード火山島の炭酸ガス噴出を利用して気温を上げる計画を立てる。 ネリ 第五章に登場。出典は『グスコーブドリの伝記』。グスコーブドリの妹。原作では既婚者だが、本作品では火山局の近所で兄と同居している。 オツベル 第六章に登場。出典は『オツベルと象』。イーハトーヴォ一の富豪。抜け目が無く強欲な性格で、屋敷に現れた白象を利用して稼ごうとする。手帳収集をしているというのは本作品独自の設定。 白象 第六章に登場。出典は『オツベルと象』。人間の仕事に興味を持ってオツベル邸に現れ、オツベルにそそのかされて彼のために働く。 ゴーシュ 第七章に登場。出典は『セロ弾きのゴーシュ』。活動写真館の「金星楽団」に所属するセロ演奏家。イーハトーヴォ市街の近くにある水車小屋に住んでいる。練習仲間であるカッコウを心配してスランプに陥る。 カッコウ 第七章に登場。出典は『セロ弾きのゴーシュ』。ゴーシュの水車小屋と同じ村に住む鳥。喉を痛めて寝込んでいる。第七章では他にもゴーシュの演奏に集まってくる動物たちが登場するが、このカッコウだけが家持ち。 ゲーム中で彼女の体調を治すためには「おきなぐさ」が必要であるが、このおきなくさの出典は『おきなぐさ』から。 コンザブロー 第八章に登場。出典は『雪渡り』(原作では「紺三郎」表記)。キツネ村を代表する狐。人間の大人はキツネ村へ通さないが、一方で人間社会に「狐は人を化かす」という悪評が広まっていることを嘆き、風評を改善したいとも考えている。 シロウ 第八章に登場。出典は『雪渡り』(原作では「四郎」表記)。雪渡りの村に住む少年。妹のカン子と共に狐たちを擁護する。 せいさく 第八章に登場。出典は『雪渡り』(原作では「清作」表記)。同じ村人のたえもん(太右衛門)と共に、昼間から村の広場で酒を飲んでいる。酔っ払って馬糞を食べてしまったのを、狐に化かされたと逆恨みして狐捕りの罠を仕掛ける。 宮沢賢治 ゲーム中で手紙を送ってきたりもするが、実際に登場するのは最終章のみ。童話作家や詩人として知られるイーハトーヴォの名士。手帳を集めた「私」を銀河鉄道のたびにいざなう。 二人組の少年 最終章に登場。作中では特に名前がないキャラクターだが、彼等のセリフは『銀河鉄道の夜』の登場人物、ジョバンニとカムパネルラのもの。
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