月夜のでんしんばしらとは? わかりやすく解説

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月夜のでんしんばしら

作者宮沢賢治

収載図書セロ弾きのゴーシュ宮沢賢治童話集
出版社第三文明社
刊行年月1988.7
シリーズ名少年少女希望図書館

収載図書宮沢賢治童話大全
出版社講談社
刊行年月1988.9

収載図書長岡輝子宮沢賢治を読む 2 月夜のでんしんばしら
出版社草思社
刊行年月1991.6
シリーズ名草思社CDブック

収載図書賢治童話
出版社翔泳社
刊行年月1995.9

収載図書新 校本 宮沢賢治全集 第12巻 童話 5
出版社筑摩書房
刊行年月1995.11

収載図書注文の多い料理店 改訂新版
出版社角川書店
刊行年月1996.6
シリーズ名角川文庫クラシックス

収載図書注文の多い料理店
出版社大活
刊行年月1996.9
シリーズ名大活文庫

収載図書注文の多い料理店
出版社三心出版社
刊行年月1999.5
シリーズ名大活文芸選書

収載図書10分で読めるお話 五年生
出版社学習研究社
刊行年月2005.3

収載図書注文の多い料理店
出版社ポプラ社
刊行年月2005.10
シリーズ名ポプラポケット文庫

収載図書やさしさ感情豊かに
出版社日本漢字能力検定協会
刊行年月2006.11
シリーズ名漢検

収載図書ザ・賢治―全小全一冊 グラスレス眼鏡無用 大活字版
出版社第三書館
刊行年月2007.1

収載図書齋藤孝イッキによめる!小学生のための宮沢賢治
出版社講談社
刊行年月2007.8


月夜のでんしんばしら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/29 09:41 UTC 版)

月夜のでんしんばしら」(つきよのでんしんばしら)は、宮沢賢治童話のひとつ。童話集『注文の多い料理店』に収録されている。

どこまでも続く電信柱の列を軍隊行進になぞらえ、また電気・通信の黎明期らしいエピソードが興味深い寓話である。21世紀になって、石川啄木の短歌「かぞえたる子なし一列驀地(ましぐら)に北に走れる電柱の数」や、執筆当時のシベリア出兵との関連が指摘されている[1]

あらすじ

ある夜、恭一少年は鉄道線路の横を歩いていた。すると彼は信じられない光景に出くわす。「ドッテテ、ドッテテ、ドッテテド」というリズミカルな歌が聞こえたきたかと思うと、線路に沿って立つ何千本と並ぶ電信柱が一斉に行進を始めたのだ。様々な姿形の電信柱が通り過ぎる中、やがて彼らに号令をかける老人が歩いてくる。それは「電気総長」と名乗る人物だった。

登場人物

恭一
本編の主人公。ある夜、行進する電信柱たちを目撃する
電気総長
電信柱たちの大将。背が低く顔は黄色、ぼろぼろの灰色のコートを着ている。

作者による関連作品

宮沢賢治『月夜のでんしんばしら』の水彩画

賢治自身が本作を題材にした創作を複数残している[1]

水彩画
月をバックに歩く1本の擬人化された電信柱を描いた水彩画。原画は1945年の戦災で焼失し現存しないが、写真が現在まで伝わっている。童話集『注文の多い料理店』に菊池武雄の描いた本作の挿絵とはかなり趣を異にしている。菊池はこの絵に関して、内容の異なる二つの証言を残している。
  • 挿絵を手がける前に賢治に下絵を見せられた(菊池武雄「注文の多い料理店」出版の頃」『宮澤賢治全集 別巻 宮澤賢治研究』筑摩書房、1958年、pp.259-261)
  • 賢治の生前にはその絵を見せられることはなく、後に「もしそれを見ていたら絶対さしえなんかかかなかったろう」という感想を抱いた(堀尾青史『年譜 宮沢賢治伝』中央公論社<中公文庫>、1991年、P.237)。
楽曲
作中で歌われる軍歌について、賢治自身が作曲した歌が存在する。

脚注

外部リンク



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