短編集『注文の多い料理店』とは? わかりやすく解説

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短編集『注文の多い料理店』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 10:04 UTC 版)

注文の多い料理店」の記事における「短編集『注文の多い料理店』」の解説

短編集としての注文の多い料理店』は、1924年大正13年12月1日盛岡市杜陵出版部東京光原社を発売元として1000部が自費出版同然に出版された。発行人は、盛岡高等農林学校1年後輩にあたる近森善一となっている。書名には「イーハトヴ童話」という副題ついている岩手在住図画教師だった菊池武雄描いた挿絵付された。定価1円60銭と比較高価だったためもあり、ほとんどが売れ残った当時の映画入場料30銭ほど)という。 収録作品下記の9作品である。 『どんぐりと山猫』 『狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)』 『注文の多い料理店』 『烏の北斗七星』 『水仙月の四日』 『山男の四月』 『かしわばやしの夜』 『月夜のでんしんばしら』 『鹿踊りのはじまり』 これに、自らの創作姿勢生き方について言及したと見られる『序』が添えられている。いずれも末尾年月日付されており、それによるとこれらの作品1921年から翌年前半にかけて完成している。 当時広告文によれば、元々全12巻刊行する予定だった一連のイーハトヴ童話集のうちの1冊目として構想されていた。しかし思うよう売れなかったことに加えて作品の評判芳しくなかったため、賢治はその後構想立てていた童話集出版取りやめてしまった。このため、賢治の生前出版され彼の単行本は、同年刊行され詩集『春と修羅』本作品集の2冊のみである。また『春と修羅』と異なり収録作品原稿はほとんど現存しておらず、若干下書稿と書き損じ断片が残る程度となっている。

※この「短編集『注文の多い料理店』」の解説は、「注文の多い料理店」の解説の一部です。
「短編集『注文の多い料理店』」を含む「注文の多い料理店」の記事については、「注文の多い料理店」の概要を参照ください。

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