短編集「愛はさだめ、さだめは死」
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1975年2月にバレンタインブックスより、ティプトリー自身の短編集"Warm Worlds and Otherwise"として出版。表紙はドン・R・スミスが担当した。1977年にジェイムズ・ティプトリー・Jr.が女性であることが明かされる以前の短編集であり、冒頭にロバート・シルヴァーバーグによるエッセイ「ティプトリーとはだれ、はたまた何者? 」が収録されている。1979年2月に同出版社より再版。表紙はマイケル・ヘリングに変更された。日本版の表題作以外に、サイバーパンクの先駆と言われるヒューゴ賞受賞作「接続された女」や、その他にもネビュラ賞やローカス賞ノミネート作品が含まれている。1970年代前半の作品が中心であり、1990年7月に出版された早川書房の『SFハンドブック』では、本書をティプトリーの入門書として最適と推している。 日本では1987年8月にハヤカワSF文庫より、収録作の名をとり、「愛はさだめ、さだめは死」として伊藤典夫と浅倉久志の共訳で出版された。表紙は上原徹が担当した。巻末には解説として、大野万紀による「センス・オブ・ワンダーランドのアリス」が収録されている。サンリオSF文庫より出版された『老いたる霊長類の星への賛歌』に続き、日本で2冊目に出版されたティプトリーの著作である。
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