こう配とは? わかりやすく解説

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こう‐ばい【勾配】

読み方:こうばい

水平面対す傾き度合い傾斜また、斜面。「—の急な坂道」「—を登る

数学で、直線方向を示す数。直線x軸の正の方向となす角の正接表される傾き方向係数

物理学で、速度圧力など物理量大きさ位置によって変化するときの変化率ベクトル量表される勾配ベクトルグラジエント

勾配の画像
上り勾配を示す道路標識
勾配の画像
下り勾配を示す道路標識

こう配

山岳地帯の多い鉄道は、カーブや急こう配の区間走ってます。こう配は平の距離に対する高さの比率1000分率で示し、‰(パーミル)という記号使います具体的に35の上りこう配の場合列車が1,000m走って35m上ることを示します。普通は鉄道構造規則によって駅構内本線列車円滑な発着のため、1000分の5以下とし、本線の最もきつい急こう配は35‰にするよう抑制してありますこうした制限は急こう配区間では列車加速度速度影響があり、電車前進不能となる事態避けるためです。 さまざまな上り下りこう配がある区間では、それぞれのこう配規模を、その区間長さ見た平均こう配で示してます。車輪とレール摩擦で走る在来鉄道は、こう配やカーブ区間列車走行妨げるこう配抵抗などを受けるので、運転士はこう配の大きさだけでなく、長さにも注意しなければなりません。

勾配

(こう配 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 04:24 UTC 版)

勾配(こうばい、gradient, grade)とは水平面に対する傾きの度合いをいう[1]。地形や土構造物、人工的な構造物、建造物の傾き傾斜)について言うことが多い。

勾配の表し方

勾配の表し方は、次の2つが代表的なものである。

  • 水平長さを基準の長さ1(又は100%)とし、垂直長さの値をもって勾配(勾配値)を示す。3.5/100、3.5%、-2.3%(下がり勾配)など。
  • 水平面に対する面の傾斜をによって表す。3.0度など。

ただし、後述する「法勾配」は特殊な例外である。

地理・土木・建築

  • 物理的地勢や地理学的地形あるいは建築物において、水平面に対する面の傾斜具合を縦断勾配(longitudinal slope)あるいは単に勾配という。斜度傾斜率( slope, grade, gradient, inclination, pitch, inclination pitch)もしくは上り(rise)とも。これは数学の項で述べた解析学的な意味での勾配の、ゼロが重力レベルを指し示す特別の場合である。
  • 主に道路鉄道における線形要素の1つについては線形 (路線)#勾配も参照。関連用語としてカントなどがある。
  • 河川河床の勾配(河床勾配)はi=1/50、i=1/100等と分数で表す。1/100とは水平距離100に対して高さが1の勾配(1%と同義)である。
  • 日本建築における勾配は、通常、水平1尺に対して立ち上がりの(または立ち下がりの)長さで表される。例えば「三寸勾配」というのは、水平1尺に対して3寸の立ち上がりの勾配である。つまり三寸勾配を角度で表せば、


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