西門家の人々とは? わかりやすく解説

西門家の人々

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:32 UTC 版)

ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「西門家の人々」の解説

大阪天満東に居を構える。元は造り酒屋であり、先祖代々200年続き相撲取りタニマチをする程の名家。なお、後述の他に悠太郎の姉にあたる次女三女四女、五女(#西門四姉妹)がいるが、彼女たち和枝持ち込んだ縁談結婚し、家を出ている。 西門 正蔵(にしかど しょうぞう) 演 - 近藤正臣若き日正蔵小堀正博悠太郎らの父親飄々とした人物だが、普通は捨ててしまう食材活かし美味しい一品作り上げる始末料理」の達人で、源太らから「師匠」「ほうるもんじいさん」と呼ばれている。 後添いの元芸妓・静と出戻り長女和枝諍いに耐えきれなくなり家族捨てて家出した過去があり、残された西門家の人々から故人として扱われていた。静との馴れ初めに関しても、当初は彼女を庇って自分から強引に結婚したことにしていた。 元鉱山技師であり、国に貢献していることを誇り銅山掘削現場で仕事取り組むなか、鉱毒発生問題被害者への対応の矢面に立たされ苦悩し前妻の死を口実仕事辞め逃げ帰った失踪中は「酉井 捨 (とりい すてぞう)」と名乗りミナミ花街潜伏し子供たち読み書き教えていた。 仕事思い悩む悠太郎に、先述の自らの仕事での経験手紙綴った上で助言したことを機に、孫のふ久が誕生した夜に和解西門家に戻る。 周囲から問題児思われていた孫のふ久の隠れた才能いち早く気付き第一理解者になる。また悠太郎が亜貴子との浮気疑われてめ以子に家を追い出された際にはわざわざ職場まで悠太郎を訪ね自身過去照らし合わせながら悠太郎の真意聞き温かく見守ったその後発作倒れるが、娘一同揃った上でのめ以子夫妻祝言、そして息子仕事ぶり見届けた後、大往生遂げる。 西門 静(にしかど しず) 演 - 宮崎美子少女期古和咲紀悠太郎らの継母。元は「千代菊」の名でブロマイド発売されるほどの人気芸妓だった。10歳半玉時代親切にしてくれた正蔵初恋をし、後に妻を亡くして荒れていた正蔵座敷再会したおりに強引に結婚し西門家に後添いとして入った。 家に入った当初義母として西門家に馴染もうと努力していたが、後妻快く思わない義娘和枝らから度重なる「いけず」をされるうちにやがて家事放棄腹いせ高価な着物を買い続け家計圧迫するうになる和枝への対抗心から、嫁いで来ため以子には好意的な態度接する。座敷鍛えた話術明るく社交的な性格持ち主で、鈍感なめ以子の気づかない男女機微良く通じている。反面着道楽による無駄遣いなど都合の悪い話題のらりくらりかわしている。三味線が得意で師匠資格持っており、芸妓をやめてからも置屋教えているので多少小遣い稼ぎになっている。 め以子の嫁入り当初は「老け込むのが嫌」という理由から、家族にも「お静さん」と他人行儀に呼ばせていたが、め以子の働き家族一つになるにつれ「お義母さん」と呼ばれるようになり、次第家内の事にも協力的になる。正蔵西門家に戻ってからは穏やかな夫婦生活送り、夫の最期看取った。 め以子の子供達とは血のつながりはないものの、彼らを実の孫同然に可愛がる。ふ久が周囲から問題児と見なされ、実母のめ以子も持て余していた際には、ふ久を「世界一別嬪べっぴん)さん」と呼んで庇い無償愛情を注ぐ戦時下では食事内容貧しくなっていく有様に不満を露わにする。め以子が大量ステーキ焼いて近所の人々振る舞い「贅沢は敵」と婦人会女性達から非難された際には「贅沢は素敵やで」と巧妙に切り返し荒んだ雰囲気和ませる役を買って出る昭和20年空襲西門家が焼失した後、桜子の家の別荘疎開する戦前から戦中まで一貫して和服着ていたが、終戦後にめ以子と再会した際には洋装になっており、大阪に戻るや否や早速着道楽再開しようとする。座敷完成後は、元芸妓才能経験活かして接客担当する昭和23年、泰介の初恋聞かされて、今度女の子曾孫期待し喜んでいたものの、桜子から相手・真沙子人となり聞かされると、あまりにも和枝にそっくりである事に怯えていた。 西門 和枝(にしかど かずえ) → 山下 和枝やました かずえ) 演 - キムラ緑子 悠太郎の長姉西門家の長女船場言葉話し一人称は「わて」。几帳面な気質総領娘として家の一切仕切り伝統格式を保つ事にこだわり家事完璧にこなす。料理繊細で、得意とする料理でめ以子は苦手な克服する借金抱え西門家の資産増やすために株取引の場に頻繁に出かけていた。め以子には入籍許さず女中扱いするなど、彼女に対し極端なまでの「いけず」な扱いをする。 婚家の姑から冷遇され一人息子事故死機に離縁され西門家に出戻った過去持ち再婚決意した安西から騙されるなど、不遇な身上憂い自殺未遂起こすその後倉田薦める縁談豪農後妻として嫁ぐ再婚して西門家を離れても、め以子とは「お互い死ぬまで『いけず』し合う」という約束から、出産控えため以子に糸を玉止めていない産着やおむつを贈ったり、め以子と同じく創作料理レシピを「Mrs.キャベジ」との匿名ラジオ番組投稿して、め以子の採用阻止して倍の数採用されるなど、手の込んだ「いけず」を続ける。 嫁ぎ先の夫や姑らを看取った後は一人暮らしで、太平洋戦争中買い出し人々相手に、骨董品着物等と引き換え食糧を配る。姑の他界後、周囲への借金取り立て厳しくしたり農業方法改善し一部近隣住民から嫌厭されるものの、これにより恩恵受けた小作人たちから感謝される空襲により疎開してきため以子達受け入れ、泰介の出征の際にはい草笹の葉をちまき風に包んだ寿司送り出し、活男の戦死告知に悲しむめ以子には、自身もかつて子を失った経験重ね厳しく愛情こもった叱咤激励立ち直らせる戦後、め以子の座敷大量持ち込んで来訪。め以子への口ぶりは相変わらずだったが、満足そう笑顔浮かべて料理楽しんでいた。その帰り際悠太郎が帰ってきた伝えるようにと、疎開の際め以子が一筆認めた西門家の権利書掲げて去っていった。 戦後実家破産して売り出された「うま介」の権利買い取り大家となる。当初馬介らを追い出して洋食店を出すつもりであったが、共に事業起こすはずだった真沙子実家料理店手伝うことになったため、「いわしサンド」を新たなメニューとして出すことを条件に、馬介に店を貸し出す形で事業継続認めた。ただし馬介からは高額家賃取っているらしいオープニングにおいてのクレジットの際、一度だけ、彼女が最後紹介トメとなっていた回がある。 演じたキムラ曰く役柄反響から普段キムラ親しい人から連絡なくなり暫く人と会わなくなったという。 西門 希子(にしかど のりこ) → 川久保 希子(かわくぼ のりこ) 演 - 高畑充希少女期荒田悠良悠太郎の妹で西門家の六女。大正12年当時16歳女学生幼少から和枝と静との喧嘩目の当たりにしていたため、め以子と出会った当初内向的無口な性格で、和枝威圧からめ以子に対して寡黙を貫く。しかし、家族を思うめ以子の働きかけ努力触れ、彼女を「ちい姉ちゃん」と呼んで慕い喫茶店「うま介」の街頭宣伝の場で「焼氷有り.mw-parser-output .jis2004font{font-family:"源ノ角ゴシック JP Normal","源ノ角ゴシック JP","Source Han Sans Normal","Source Han Sans","NotoSansJP-DemiLight","Noto Sans CJK JP DemiLight","ヒラギノ角ゴ ProN W3","ヒラギノ角ゴ ProN","Hiragino Kaku Gothic ProN","メイリオ",Meiryo,"新ゴ Pr6N R","A-OTF 新ゴ Pr6N R","小塚ゴシック Pr6N M","IPAexゴシック","Takaoゴシック","XANO明朝U32","XANO明朝","和田中丸ゴシック2004絵文字","和田中丸ゴシック2004ARIB","和田中丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシック2004絵文字","和田研細丸ゴシック2004ARIB","和田研細丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシックProN",YOzFont04,"IPA Pゴシック","Yu Gothic UI","Meiryo UI","MS Pゴシック";font-feature-settings:"jp04"1}〼の唄」(やきごおりありますのうた)を歌い美声披露したり、自殺図った和枝叱咤するなど、次第自分意見言い社交的明る気質を表すようになる。 父・正蔵説明によると、「希子」の名は「希望(きぼう)」に由来するとのこと1927年昭和2年)、「大阪ラヂオ放送」の採用試験にて歌を披露して難関突破しアナウンサーとして採用され当時としては最先端職業婦人となる。少女期源太密かに憧れていたが、不審な男に付きまとわれるため帰り道共にするようになった同僚川久保次第惹かれ結婚する結婚後も仕事続け、夫と共に西門家で同居続ける。「うま介」での源太壮行会では、無事を祈りいちごの唄」を披露する昭和18年正確な情報伝えたい思い反し検閲受けた原稿しか読めなくなった上、戦意高揚するばかりの放送内容嫌気が差すうになるそのような折、室井ラジオ生放送世界平和唱える物語即興語った事に共感し、夫と共に機転働かせて室井役人追及から庇う昭和20年には大阪空襲の被害を受けるも、仕事疎開許されず、夫と二人で大阪留まり続ける。 終戦後行方不明家族知人たちの情報調べてめ以子に連絡するまた、放送局進駐軍管理下に置かれ街頭取材可能になるが、め以子の料理気に入った進駐軍モリス大尉と、アメリカ憎みモリス拒絶するめ以子との仲介役を強要されるこの頃では、治安悪化していた大阪舞い戻ってきため以子を厳しく諫めて、彼女を憂慮しながらも強気な態度疎開先に戻るように説得したり、モリス苦言に対して堂々と反論返したほか、大会実況担当から漏れてしまい甲子園行けなかったことをぼやくなど、内向的だった少女期から見違えるほどの成長遂げている。 昭和22年時点では英語力飛躍的に上達し座敷でのめ以子とモリス大尉通訳務めた川久保 啓司(かわくぼ けいじ) 演 - 茂山逸平 大阪ラヂオ放送勤務する希子の同僚。希子を付け狙う不審な男から守るため希子と帰り共にするようになり、その後結婚不審な男にも無駄に立ち向かわず上手くかわすという穏やかな人物である。自ら平和主義者語り、怒ることは滅多にないが、たまに怒ると(本人としては)怒り押し殺し努めて平静に振る舞いつつも、その怒りを完全には抑えられず声や態度から漏れ出てしまい、他人に読まれてしまう所がある。 結婚後は希子と共に西門家に同居集団生活になじめないふ久に対して居場所がないなら自分作るという手もある」と助言与えたり自身野球をやっていた経験から入手しづらくなった野球ミットを泰介のために見付けて来たりと西門家の子供たちを気にかける。また義兄悠太郎とは仕事の面で相談し合うようになる放送局員の仕事柄社会情勢詳しく戦時中軍部情報戦後進駐軍動きいち早く掴み、希子と共に対処法家族助言する昭和22年再開決まった甲子園大会GHQにより中止させられそうになった時には非常に憤慨し大会復活のために泰介や諸岡協力して嘆願運動の先頭に立ち、野球の事になると誰よりも熱くなる意外な一面見せた

※この「西門家の人々」の解説は、「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の解説の一部です。
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