複数の民事訴訟における敗訴と損害賠償金額30億円以上の未払いとは? わかりやすく解説

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複数の民事訴訟における敗訴と損害賠償金額30億円以上の未払い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:03 UTC 版)

西村博之」の記事における「複数の民事訴訟における敗訴と損害賠償金額30億円以上の未払い」の解説

ひろゆき2ちゃんねる関連する多数民事訴訟多額賠償債務抱えている。本人曰く2日1回ほど東京地裁に行くという生活を約5年」「1日3回裁判を受けるトリプルヘッダーもやった」と語るなど、当初裁判対応していたが、全国各地起こされ民事訴訟東京地裁移送する申請全て却下され2003年7月には自身発行メールマガジン記載もとづき起こされDHCによる名誉毀損裁判敗訴し途中から被告としての主義主張を展開せず、法廷徹底無視姿勢を貫くようになった。それにより原告の主張がほぼ認められる欠席裁判となり、その多く管理責任問われる判決受けている(=敗訴)。 ひろゆき自身立場について「あくまで自分匿名掲示板管理人過ぎず犯罪責任書き込み行った本人にある」「投稿を消すかどうかは法が決めるべきで、一介ユーザーやら管理人やらが決めるべきではない」と主張しており、賠償金踏み倒す理由については次のように述べている。 僕は沖縄から北海道まで訴えられているので、自腹日本中を回るか、1件100万円以上払って弁護士をつけるかなんです。でも「(裁判を)やらない」という選択肢をとったら何も起きなかった。これが現状勝とう負けようが、払わなければ一緒なんですよ。もし僕に金を払わせたいなら、国会議員言ってそういう法律作ればいい。 — 早稲田20062ch管理人ひろゆき キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!2ちゃんねるから見た情報社会〜」(2006年11月4日) 僕は、2ちゃんねる関連する多く裁判抱えてます。ですが、そのすべてに出席することはできません。(中略)僕は以前大阪起きた裁判出席できないので、東京地裁移管するように申請出したのですが、却下されました。また東京沖縄で、同じ日に裁判が行われることもあり、そもそも全部出席するのが不可能なのです。物理的に出席できなかった場合でも、自動的に敗訴になり、賠償金支払い命令が出るというのが、現在の民事訴訟なのです。処理できない量の訴訟起こしてしまえば自動的に賠償金認められてしまうというルールなのです変なルールだとは思うのですが、そういったルールがある以上、従うしかないわけです。 そして変なルールだと思うものの中に、「賠償金に関して支払わなくても刑事罰発生することはない」というものがあります変なルールだとは思うものの、僕はルールの上決まった結果に対してルールの上認められた行為をしているわけです。 自動的に敗訴という仕組みも、賠償金を払わなくていいという仕組みも、ルールとしては問題があると思うのですが、悪法も法という言葉あるように、とりあえずは決められルールの中で、対処するしかないのです。 — ひろゆき2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』扶桑社新書, 2007年6月, pp.132-133 また、ひろゆき掲示板という場を提供しただけの管理人責任追求されることを、Winny事件を例に挙げて次のように述べている。 2002年東大助手をしていた金子勇さんによって、無料ファイル共有ソフトの「Winny」が開発された。そこで用いられた「P2P」という技術は、仮想通貨の基となるブロックチェーン技術生み出しこれから社会を築く基盤となっている。しかし、一部ユーザーWinnyで不正ファイルやりとりしていたことで、なぜか、開発者である金子さんが逮捕されてしまった。管理している人がいなくなったことで、ますますWinny無法地帯となってしまったのだ。その後裁判所は「違法行為助長するために作ったものではない」と判決出し無罪確定したが、金子さんは開発に戻ることなく2013年心筋梗塞亡くなってしまった。たとえば、包丁使った殺傷事件起きたとする。そのとき、「包丁が悪い」「包丁をなくせ」と言う人はいない。 2000年代インターネットのように、新し技術生まれると、社会理解追いつかず、「Winnyが悪い」「2ちゃんねるをなくせ」と言い出す人が現れる包丁くらいに生活に浸透してしまえば潰されないのだが、中途半端に出てしまった打たれてしまう。ただ、それは新し技術誕生可能性潰してしまうことになりかねない。 — 西村博之1%努力エピソード3「なくなったら困るもの――『ニーズ価値』の話」より抜粋 ちなみにアメリカでは、ほぼ無制限言論の自由認めた通信品位法230条プロバイダ免責)の規定に基づきプラットフォーム管理者第三者発言に対して原則的に責任負わない。そのため4chanの前管理人米国版ひろゆきことmootは、ひろゆきのような民事訴訟起こされなかった。 毎日新聞によると2006年12月時点賠償額は総額40005000万円ほど。ただし、ひろゆき年収1億円以上あり、支払能力有無関わらず払う気はなく時効まで放置するつもりであると見られている。また時効成立のころには「飽きて別のことをやってるかも」とも語っている。 板倉宏日本大学大学院教授によると、裁判所強制執行があれば賠償金回収できるが、被告資産調べるのは原告がしなければならない訴訟担当してひろゆき資産回収しようとした弁護士は「(ひろゆき自宅マンションにあったのは)生活必需品ばかりで差し押さえができなかった」「収入が入る金融機関口座突き止めることができなかった」ことを明かしている。なお、ひろゆきは「10年たつと時効だから(賠償金が)ゼロになる。払うよりも逃げ切った方が得」「お金はあるけど(相手が)ここにあるぞと分からない限り取れない不動産マンション持っていたら取られるけど、そういうのは持っていない」と述べている。 2007年1月12日ひろゆきに対して500万円債権を持つ東京都男性会社員が「制裁金累積500万円達するもなお放置しており債務不履行である」として東京地裁対し2ch.netドメインを含むひろゆきの全財産仮差押えする申請行なった。これを夕刊フジが「2ちゃんねる停止」と大々的報じたため、ひろゆきは「2ch閉鎖って書くとまた、新聞売れということじゃないかと。狼少年寓話彷彿させますよね。よい子の皆さん真似しないでね」と反論し話題となった。この閉鎖騒動により2chトップページの壺に「賠償金滞納処分差押物件」という赤札表示されニュース速報板では名無しさんの名前が「〜が差し押さえられそうです」となり、ニュース速報VIP板でも名無しさんの名前が「閉鎖まであと ○○○○時間となった。さらにスレッドストッパーは「赤羽地方裁判所」(当然実在しない)となり、本文が「差し押さえました」となった2007年1月29日、元2ch.net管理人の「切込隊長」こと山本一郎起こしたひろゆき対す名誉毀損裁判珍しく出廷したひろゆきは「基本的に出ない(注:「出廷しない」の意)のですが、今回知り合いなので、面白いかなと思ったんです。原告がどんな顔をしてくるのか知りたかったんです」とコメントしている。口頭弁論2007年9月までに5回行われそのなかで山本ひろゆき対しハゲ」と投稿したことについてひろゆき言及した2008年2月ひろゆき敗訴に終わる。過去ログ削除80万円支払い命令請求200万円)。 2007年2月ひろゆき経営する会社と彼自身課され税金所得税と法人税)の一部滞納され続けていることを受け、東京国税局査察部調査開始した夕刊フジ報じる。翌3月には読売新聞で“債務4億円、50件以上民事提訴され43件で敗訴確定”と報じられた。また、3月20日には賠償金債務が約5億円に上る報道され質問受けた報道陣対し支払なければ死刑になるのなら支払うが、支払わなくてもどうということはないので支払わない」「踏み倒そうとしたら支払わなくても済む。そんな国の変なルール基づいて支払うのは、ばかばかしい」と、支払い意思がないことを明らかにした。なお、当時制裁金1日あたり88万円で、2009年時点賠償金単純計算10億円以上に膨らんでいることになる。 2010年1月2ちゃんねるスレッドを基にした書籍ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』(ISBN 978-4104715213)の印税新潮社からひろゆき支払われていることに着目し印税差し押さえることで初め損害賠償金回収されるその後プロバイダ責任制限法などインターネット上法制度整備進んだこと、通報による書き込み削除掲示板積極的に取り組んだこと、ひろゆき2ch.net管理人退いたこともあって、新たに裁判起こされることはなくなっていった。しかし、賠償金延滞により膨らみ続けており、最終的な賠償債務本人すら全体像把握していないというが、推定30億円ほどになったという。 2017年5月AbemaTVバラエティ番組出演時、「(損害賠償請求従わない場合は)1日5万払えっていう判決出たりするんですよ。面倒くさいから放っておくと、1日5万円がすごい増えるですよ。それが何件もあるから、累積30億はいったと思うんですけど、ただ10年たつと時効だからゼロになるんですよ」と告白しすべての時効成立した述べている。 2022年3月弁護士北村晴男ひろゆき賠償金踏み倒しについて「民事裁判賠償金支払い命令無視されている場合強制執行という手続き必要になる。いくら相手お金持ちだとわかっていても『どこに資産があるかわからない』状態だと差し押さえできない」「2015年からフランス・パリ移住しており、現地資産差し押さえることも不可能ではないが、フランス弁護士に依頼し現地裁判所承認を得る必要があるなど手続きが複雑で、費用日本よりはるかに高額になる」「ひろゆき氏が賠償金一銭払っていないのだとすれば海外での資産差し押さえの手続きが『よくわからない』『費用がかかりすぎる』といった理由で(債権者側が)『だからやらないということになっていたのかも」「テレビの出演料がどこから(テレビ局制作会社など)支払われているかを特定するといった手段ギャラ差し押さえることなどは可能」と解説している。 一連の報道についてジャーナリスト渡邉正裕は「11億円(当時)の債務踏み倒し公言しつつ、役員としてニコニコ動画手掛け、本も出し雑誌連載もやって、と活発に仕事をする神経の図太さは、なかなかマネできない著書によると何事もロジカル考え徹底的に調べというから、現在の法体系では支払わなくとも問題ないことを確認済みということだろう」と述べている。また、バトルウォッチャーの哭きの竜次のように語っている。 あの時あめぞうさんでは能力的に巨大掲示板維持することができなかった。ひろゆき行動力無責任さでそれをクリアした。巨大匿名掲示板には非常に高い訴訟リスクがある。ひろゆきはこの問題出廷せずに敗訴し損害賠償踏み倒すという荒業クリアしている。まず、この荒業企業には絶対にできない訴訟リスク大きすぎるのだ。2ch運営には裁判負けて損害賠償払わないで、ぜんぜん平気でいられる特殊な資質必要になるまた、かなり怖い人や危ない人から脅されても平然としていられる図太さ必要だ要する数億円規巨大な訴訟リスクをたったひとりで背負いこめる資質である。あれだけ度胸才覚があって、かつ巨大匿名掲示板管理人になるひろゆき稀有人材であり、変わり者であるとわたしは確信している。西村博之みたいな男が日本二人もいたら大変であろう両津勘吉二人いる様なモノである。

※この「複数の民事訴訟における敗訴と損害賠償金額30億円以上の未払い」の解説は、「西村博之」の解説の一部です。
「複数の民事訴訟における敗訴と損害賠償金額30億円以上の未払い」を含む「西村博之」の記事については、「西村博之」の概要を参照ください。

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