甘茶とは? わかりやすく解説

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あま‐ちゃ【甘茶】

読み方:あまちゃ

ヤマアジサイ変種山地生え、高さ約70センチ。夏、周囲数個装飾花をもつ花をつける。は乾かすと甘みが出るので飲用にする。こあまちゃあまくさ

アマチャまたはアマチャヅル乾燥させて煎じ出した飲み物4月8日灌仏会(かんぶつえ)に、甘露なぞらえ釈迦像の頭に注ぎ、また飲む風習がある。《 春》「ゆれ合へる—のをとりにけり/素十」

甘茶の画像

あまちゃ (甘茶)

Hydrangea serrata var. thunbergii

Hydrangea serrata var. thunbergii

本州関東・中部地方分布してます。山地の谷沿いにまれに生え、高さは70100センチになります。「ヤマアジサイ」の変種です。外形的にはよく似ていますが、甘味成分フィロズルチン)が含まれこの葉乾燥発酵させると、「甘茶」ができます4月8日灌仏会には、お釈迦様に「甘茶」をかける儀式が行われます
アジサイ科アジサイ属落葉低木で、学名Hydrangea serratavar. thunbergii。英名はありません。
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アジサイ:  柏葉紫陽花  渦紫陽花  玉紫陽花  甘茶  糊空木  紅額  紫陽花

甘茶

読み方:アマチャamacha

花祭りのとき、花御堂のなかにまつられ釈迦誕生像に、注ぎかけるもの

季節

分類 宗教


甘茶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 14:13 UTC 版)

甘茶(あまちゃ)とは、アジサイ科落葉低木のアジサイ(学名:Hydrangea macrophylla)の変種の若葉を、8月下旬に採取し、日干しして乾燥させた物に、水を噴霧し樽などに詰めて24時間発酵させたものを蒸して揉捻し、再度乾燥させたもの。また、それを煎じて作った飲料である。発酵前の葉は甘くなく苦い。黒くウーロン茶葉のような外観である。甘味はズルチン類似の物質で糖類ではないため糖尿病に用いられる。カフェイン、タンニンは含んでいない[要出典]。なお、植物名として書く場合は、学術的には日本、韓国南部原産の「アマチャ」(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)と片仮名表記をする。中国の甜茶とは別種である。これ以降、飲料を指す場合は「甘茶」と漢字で表記し、植物を指す場合は「アマチャ」と片仮名で表記する。


注釈

  1. ^ かみさけ虫(神下げ虫、紙下げ虫等)とは害虫・とくに蛆虫のことである。
  2. ^ フィロズルチンとイソフィロズルチンには「ズルチン」と付くものの、人工甘味料として知られるズルチンとは全く異なる化合物である。
  3. ^ なお、植物中に含まれている配糖体のままでは、甘味は感じられない。
  4. ^ 具体的には、フィロズルチン-8-O-β-グルコシドなどが含有されている。

出典

  1. ^ a b 本山 荻舟『飲食事典』平凡社、1958年、13頁。 
  2. ^ 除けの歌”. goo国語辞書,デジタル大辞泉,小学館. 2023年2月22日閲覧。
  3. ^ 瀬口 正晴、多田 洋、小関 佐貴代、衣笠 治子、道家 晶子、八田 一 著、瀬口 正晴、八田 一(編) 編『食品学各論』化学同人、176頁。ISBN 978-4-7598-0473-7 
  4. ^ Kinghorn, A. Douglas; Compadre, Cesar, M. (2011). “Less Common High-Potency Sweeteners”. In O'Brien-Nabors, Lyn. Alternative Sweeteners (4th ed.). Boca Raton: CRC Press. p. 228. ISBN 978-1-4398-4614-8 
  5. ^ アマチャ” (html). 東邦大学 薬用植物園. 2012年5月27日閲覧。
  6. ^ 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アマチャ 厚生労働省
  7. ^ 山田 陽城・花輪 壽彦・金 成俊(編集), ed (2007年4月20日). 薬学生のための漢方医薬学. 南江堂. p. 331. ISBN 978-4-524-40214-4 
  8. ^ 谷村 顕雄 (1992年4月16日). 食品添加物の実際知識 (第4版 ed.). 東洋経済新報社. pp. 229、231. ISBN 4-492-08349-9 
  9. ^ 谷村 顕雄 (1992年4月16日). 食品添加物の実際知識 (第4版 ed.). 東洋経済新報社. pp. 222、231. ISBN 4-492-08349-9 


「甘茶」の続きの解説一覧

甘茶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 02:01 UTC 版)

フィロズルチン」の記事における「甘茶」の解説

アマチャ乾燥させた若葉を湯で抽出した飲料を甘茶と呼ぶ。この甘茶の甘味成分1つが、フィロズルチンであり、甘茶の他の甘味成分としてイソフィロズルチン(英語版)が知られる

※この「甘茶」の解説は、「フィロズルチン」の解説の一部です。
「甘茶」を含む「フィロズルチン」の記事については、「フィロズルチン」の概要を参照ください。

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甘茶

出典:『Wiktionary』 (2021/12/06 08:59 UTC 版)

この単語漢字
あま
常用漢字
ちゃ
第二学年
訓読み 慣用音

発音

名詞

(あまちゃ)

  1. (植物) ヤマアジサイ変種
  2. (食品) 上記植物のせんじた

熟語


「甘茶」の例文・使い方・用例・文例

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