蝶豆
チョウマメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/13 00:45 UTC 版)
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チョウマメ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Clitoria ternatea L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
チョウマメ、蝶豆 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
butterfly pea pigeon-wings |
チョウマメ(蝶豆、学名:Clitoria ternatea)は、マメ科クリトリア属(チョウマメ属)の多年生の蔓性(巻きつき性)草本である[1]。一重のほかに八重咲き,白色,橙赤色などの園芸品種がある[2]。
多年草だが、冬までに寒さで枯れてしまうことがあり、一年草として扱うことが多い。タイではอัญชัน (アンチャン)と呼ばれるほか、英語圏ではバタフライピー(Butterfly pea)と呼ばれている。葉は飼料、未熟豆は食用に使われることが多い。ちなみに草の部分(お湯やライムで青く染まりやすい部分)は基本的には食べても問題はない。
特徴
青色を発色するデルフィニジン系色素の一種であるテルナチンが含まれており[3]、チョウマメの花の搾り汁によって、お菓子などの染料として使用することが多い。チョウマメの抽出液は鮮やかな青色をしている。チョウマメの抽出液にライムやレモンをいれると、紫色に変化する特徴がある[4]。
色素
バタフライピーの青色は鮮やかで安定なため、古くから食品に色付けに使用されてきた[5]。2025年には、アメリカ食品医薬品局(FDA)が、食品に使用できる着色料の一つとして承認している[6]。この青色の色素はバタフライピーに特有のアントシアニンである「テルナチン」である。
テルナチンは、基本骨格のアグリコンであるデルフィニジンの3位にグルコースとマロン酸が結合する形を基本とし、そこからさらにB-環の3’位と5’位にグルコースとクマル酸が交互に結合して側鎖を形成する[7]。これら側鎖の組み合わせにより現在ではA1、A2、A3、B1、B2、B3、B4、C1、C2、C3、C4、C5、D1、D2、D3の計15の類縁体が同定されている。[8]
ギャラリー
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チョウマメの花と葉
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チョウマメの個体の中には白い花をつけるものもある
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チョウマメの花と果実
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チョウマメで着色したカオ・トム
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蝶豆花茶
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レモン汁を加えて紫に変色させたチョウマメのハーブティー
脚注
- ^ 『世界有用マメ科植物ハンドブック, 雑豆輸入基金協会, 1986.6 pp86-88』雑豆輸入基金協会、6月、86-88頁。
- ^ “チョウマメ | 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース”. www.pharm.kumamoto-u.ac.jp. 2023年12月15日閲覧。
- ^ “バタフライピーによる美容・健康効果”. molfon. 2021年1月27日閲覧。
- ^ “バタフライピーへの圧倒的なこだわり - 日本初バタフライピー専門ブランドmolfon”. molfon. 2021年1月27日閲覧。
- ^ Mukherjee et al. The Ayurvedic medicine Clitoria ternatea—From traditional use to scientific assessment.. Journal of Ethnopharmacology. (2008). pp. 120:291-301
- ^ “米国における食品用着色料の規制・承認の動き(米国)”. 農畜産業振興機構 (2025年5月16日). 2025年7月12日閲覧。
- ^ 『寺島ら チョウマメ色素の構造について.天然有機化合物討論会講演要旨集 31巻』天然有機化合物討論会実行委員会、1989年。
- ^ Terahara et al. (1998). “Eight New Anthocyanins, Ternatins C1−C5 and D3 and Preternatins A3 and C4 from Young Clitoria ternatea Flowers.”. J. Nat. Prod.: 61(11) 1361–1367.
外部リンク
「チョウマメ」の例文・使い方・用例・文例
- チョウマメという植物
- チョウマメのページへのリンク