死穢八斎會(しえはっさいかい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:17 UTC 版)
「僕のヒーローアカデミア」の記事における「死穢八斎會(しえはっさいかい)」の解説
オーバーホール / 治崎 廻(ちさき かい) 声 - 津田健次郎 死穢八斎會(八斎會)の若頭。ペストマスクを付けた男。 潔癖症のきらいがあり、触られると蕁麻疹が出る。作中世界では絶滅危機である「極道」で、“オール・フォー・ワン”もマークしていた「大物」。“個性”やヒーローを嫌い、ヒーローを他人に余計な世話をやきたがる英雄症候群と言い放つ。壊理の肉体使ってを薬を作ったり、仲間を躊躇わず殺したり捨て駒にする冷酷な人物。一方で自分を育ててくれた組長の事は慕っており、幼少期は組の者をヴィラン呼ばわりしたことに怒り喧嘩をし、組長もそのことを叱りつつも組の面子を守ろうとしてくれたことに礼を言い彼を大切に育てていた。しかし、非人道的な事を嫌う組長とどんな手段でも恩人である組長のために組を存続させようとする治崎との間に溝が生まれてしまい、皮肉にも組長への恩から彼の望まない道へと進むことになった。 孤児院らしき施設で幼少期を過ごし、「“個性”とは人類が罹った病気の一種」という学説を知り、支持するようになる。その後、八斎會に拾われ、若頭まで上り詰めた。組長から壊理の世話と“個性”解析を任され、彼女の“個性”の仕組みを知る。そして壊理を使い「“個性”をヒトから消す銃弾」とその「血清」を開発、前者をヴィラン、後者をヒーローに独占販売することで八斎會復興を目論んだ。しかしその計画を組長に反対され、彼を植物状態にして実権を奪い計画を強行した。組長が病身となってからはヴィラン紛いの名を名乗り、独断でヴィランを取り込み、組長の意向に沿わない行為にも手を出した。組長は一通り計画が形になったら復活させる心算らしいが、組員の大半は組長派で、その方針から外れた行動をとり続けたことで組内の人望は乏しく、一部組員は組長が病床となったのは彼が裏で仕組んでいたと勘付いている。 トゥワイスにスカウトされて死柄木と対面するも、ヴィラン連合を自らの傘下に加えようとしたことで交渉が決裂、マグネを殺した末に死柄木に自らの連絡先を渡して撤退する。ナイトアイ主導による八斎會家宅捜索では、八斎衆を使ってヒーロー・警察を分断し、自身は単身向かってきたミリオと交戦・重傷を負うも、八斎衆の生き残りを“個性”で融合することでパワーアップする。しかし、壊理の“個性”の影響を受けた出久に敗北。その後、護送中にヴィラン連合の襲撃で両腕を破壊され、2度と“個性”が使えなくなり、“個性”を消す銃弾の完成品と血清と自分の計画も死柄木たちに奪われるという最悪の結末を迎える。以降はタルタロスに収監され、八斎會組長の医療費を支払い続けている。 蛇腔市での戦いの後、タルタロスを襲撃して来た死柄木たちによって牢屋が解放されると、レディ・ナガンに連れられて脱獄した。そして、標的の確認用として八斎會会長に面会して謝罪したいという条件でレディ・ナガンに同行するが、レディ・ナガンが重傷を負った後にエンデヴァーに確保され、約束が違うとレディ・ナガンに喚くが、出久から壊理にも謝罪したい気持ちを向けるなら、レディ・ナガンとの約束は僕が引き継ぐと告げられる。“個性”:オーバーホール 対象の分解・修復が可能。サー・ナイトアイは一度「壊し」「治す」“個性”と捉え、この“個性”で八斎會が裏ルートで製造・密売している”個性”を破壊する銃弾を製造している。 地面や外壁の形を変形させて強力で広範囲な攻撃手段に用いたり、見えない道を生成したりすることができる。人に使った場合、「分解」のままなら当然死ぬが、頭部など即死レベルで分解されても直後に「修復」を使用すれば蘇生が可能。自身が外傷や疲労を負っても、「分解」して負う前の自身に「修復」することで常に万全の状態で戦闘を継続することができる。また他人を分解して自身と混ぜる形で修復することで、分解した相手の“個性”が付与された状態でパワーアップする。 壊理(えり) 声 - 小林星蘭 八斎會組長の孫娘。オーバーホールの計画の核。6歳。 母親である組長の娘は結婚の際に組長と揉めて絶縁。自らの“個性”で父親を消滅させたことで母親に捨てられ、組長に引き取られた。その後、オーバーホールによって八斎會の地下に幽閉されていたが、脱走して出久がインターン初日のパトロール中に出会う。この際オーバーホールが娘とごまかしたため、ヒーロー側には彼の娘と誤解される。八斎會突入作戦終盤で出久たちに救出される。出久・通形と病院で面会した際、笑顔の作り方が分からないと語り、そこで出久が壊理を文化祭に招待、1-Aのパフォーマンスを見て興奮し笑顔を見せる。文化祭後は、“個性”の放出口である角が再び伸び始め、“個性”を抹消できる相澤がいる雄英高校で預かる。以降は相澤の協力で個性訓練を行い、超常解放戦線との戦いの前日にミリオに頼まれて、個性訓練の成果を見せてミリオの個性を復活させた。 出久と通形のことはヒーロー名で呼ぶ。“個性”:巻き戻し 人の時を巻き戻す。両親のどちらの家系にも類似する能力は存在しない突然変異型の“個性”。 壊理は自らの“個性”を自らの意思で発動・停止ができず、発動中は対象に触れている限り“個性”が発動状態となる。そのため、オーバーホールが自らの“個性”で強制的に止めていた。また、“個性”の発動中は彼女の額の角から光のようなものが発せられ、エネルギーを使い切ると角は小さくなる。 オーバーホールは彼女の血や細胞を使用して、「“個性”を破壊する銃弾」と銃弾の効果を巻き戻すことで、“個性”を復活させる「血清」を開発している。 クロノスタシス / 玄野 針(くろの はり) 声 - 朝比奈拓見 八斎會の若頭補佐。フードの付いた白いコートを着た大柄な人物。 オーバーホールとは古い付き合いで、組よりも彼に付き従い、唯一彼を「廻」と呼ぶ。 八斎會突入作戦ではオーバーホールと共に逃走を図るがミリオに追いつかれる。他のヒーローが来た時には“個性”でイレイザーヘッドを無効化し、彼と共にオーバーホールから強制的に別部屋に移動させられる。オーバーホールの身を案じつつ、敗北の際には研究結果だけでも持って逃げようとするが、先に警察らが部屋へ到着し逮捕される。以降は、タルタロスから遠く離れた刑務所に収監された。“個性”:クロノスタシス 頭部から出る針を直線状に伸ばして触れた者の動きを遅くする。遅くされたスピードはかたつむり程度となり、短針で刺すと1時間遅くなったままになる。発動の際は自身の動きを止める必要がある。 ミミック / 入中 常衣(いりなか じょうい) 声 - 間宮康弘 八斎會の本部長。 鳥の嘴を持つ異形の外見だが、これは“個性”で入り込み操っている人形に過ぎず、本体は筋肉質の大柄な男性。激昂しやすい性格で、キレると奇声を上げる。威圧的な態度を取ることも多い。 ヒーロー達を妨害する際も遠くから内部に身を隠しながらコンクリートを操る。しかしヴィラン連合出向組のトガヒミコとトゥワイスが、個人的な翻意で煽られ、大声を上げて発狂。ヒーロー側に潜伏場所を知られ、敗北する。“個性”:擬態 物に入り込み、自由自在に操ることができる。ただし入り込んで操れる物は冷蔵庫程度の大きさまでで、大きい物を操ろうとするとその分疲労する。作中では強力な“個性”強化薬を使い、八斎會本部地下のコンクリート壁と同化する。本人は入り込んだ物の全体を把握できるわけではなく、入り込んでいる自身の目で確かめながら動かす。 組長 声 - 楠見尚己 八斎會の組長。壊理の祖父。本名不明。オーバーホールからは「オヤジ」と呼ばれる。 昔気質の極道を重んじ、極道が生きる道を模索していた。「八斎會は侠客であらねばならず、ヴィランとは違う」と考え、指定ヴィラン団体との呼ばれ方にも憤怒する。組員たちからも慕われ、暴走するオーバーホールを諌めるが、植物状態にされ、組の実権を奪われた。その後、八斎會突入作戦の終盤で、警察によって意識不明のまま保護され、入院している。 鉄砲玉 八斎衆 活瓶 力也(かつかめ りきや) 声 - 奥田寛章 八斎衆の一人。筋肉質でタンクトップの上に機械的なプロテクターを身にまとった大男。 死穢八斎會事務所玄関を守る。“個性”:活力吸収 人に触れて吸息し活力を奪い、自身を巨大化できる。“個性”強化薬使用後は、触れなくても周囲の人間から活力を吸えるようになり、ヒーロー・警察側を一気に弱体化させ、自身を強化。 窃野 トウヤ(せつの とうや) 声 - KENN 八斎衆の一人。細身で四白眼が特徴的な男性。 恋人に裏切られ、多額の借金を背負った末自殺を図り、ヒーローに助けられた過去がある。多部・宝生とは互いの過去を知っており、「自分たちはゴミだがそれでもゴミなりの絆がある」と語る。三人のチームワークはプロヒーローを圧倒する。“個性”:窃盗 人が身に付けているモノを、瞬時に自分の手元へ移動させる。体から生成したものも身に着けているものと認識するなど、適応範囲は広い。視認できるモノしか奪えないため、服の中などから直接奪えず、大き過ぎるものに対しては使用不可。 宝生 結(ほうじょう ゆう) 声 - 松田健一郎 八斎衆の一人。 スキンヘッドが特徴で、他のメンバーと異なり普通のマスクを付ける。その“個性”に目を付けた金の亡者に道具として利用されたが、生成した宝石が金銭価値のない贋物だと分かると徹底的に打ちのめされた過去がある。それゆえに生きる価値を失っていた自分達を拾ってくれたオーバーホールに恩義を感じる。“個性”:結晶 身体からかなりの硬度を持つ結晶を生成する。結晶体に金銭価値はないが、装甲のように身にまとうことができるなど、攻防共に優れた強度を持つ。 多部 空満(たべ そらみつ) 声 - 辻井健吾 八斎衆の一人。狂人めいた雰囲気を持つ男。 継ぎ接ぎ状の覆面が特徴。“個性”の影響で社会不適合だったところをオーバーホールに拾われた。ちなみに素顔はぎょろ目にクマがある。窃野、宝生を「友達」と思い、二人からも「仲間」だと思われている。“個性”:食 如何なるものでも一瞬で喰らうことができる歯・顎、食べた物を即座に消化する胃袋を持つ。そのため本人は常に空腹状態にある。 乱波 肩動(らっぱ けんどう) 声 - 梶川翔平 八斎衆の一人。親に抑えつけられた反動でケンカの道に走った戦闘狂。 元は違法な地下闘技場に身を置き、対戦相手を大抵容易く倒すか、戦意喪失させて、全力を出し切れず鬱屈した日々を送った。オーバーホールに八斎會へ勧誘され、勝負を挑むが一瞬で敗れ、以来その首を狙って八斎會に入るも、負け続けている。天蓋に「獣」と称されるほど好戦的だが、自分に一矢報いた相手を治療室に案内するなど、独自の美学を有する。オーバーホールの思想には同調せず、事情を訊きだしたファットガムにあっさり彼の同行を告げる。“個性”:強肩 肩の回転が凄まじい速さで強力な連打を繰り出す。パンチはファットの吸着を無効化させ、切島の硬化した皮膚を平気で割り剥がすほどの威力を持つ。 天蓋 壁慈(てんがい へきじ) 声 - 宮本淳 八斎衆の一人。和服姿の男。 八斎衆の中では最も新顔で、元は仏に使える身だった。暴走しがちな乱波を引き留めるブレーキ役だが、彼から雑な扱いを受ける。オーバーホールに忠誠を誓っている。ファットガムとの戦闘終了後、乱波が彼らの応急処置を行うのを止めようとし、乱波によって拘束される。“個性”:バリア 自身の周囲に半球状のバリアを張る事ができる。大きさ・強度は本人の意思である程度調整が可能な模様。 音本 真(ねもと しん) 声 - 増田隆之 八斎衆の一人にして懐刀。元詐欺師。 “個性”ゆえ人間不信に陥っていた。素顔はインテリ風の容姿にメガネをかけている。狂信的にオーバーホールへの忠誠心を持つ。“個性”は戦闘向きではないが、当人は「他のメンバーとは違い、オーバーホールと並んで身を置ける」とむしろ誇りに思う。ミリオが放った攻撃を受けても意識を失わず、ある種の脅迫概念同然に自身を鼓舞し、オーバーホールの元に駆け付け、ミリオの“個性”を消すことに成功する。“個性”:真実吐き(まことつき) 問い掛けに答えた者に強制的に本心を語らせる。複数人に質問したり、質問された本人すら知り得なかった本音も吐かせることも可能。 酒木 泥泥(さかき でいどろ) 声 - 高橋孝治 八斎衆の一人。常に泥酔している長髪の男。 素顔は丸っこいが鋭い目が特徴。敵前でも浴びるように酒を飲む極度のアルコール依存症。当人曰く「地面は足元がふらついてまっすぐ歩けないから」と天井に張り巡らされた配管に器用に張り付き、ぶら下がるようにして移動する。“個性”:泥酔 近くに居るものの平衡感覚を無差別に奪う。
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指定敵団体の極道。主に非合法薬物の売買を行っていたが、オールマイト引退と“オール・フォー・ワン”逮捕を受け、ヴィラン連合と接触するなど本格的に活動を開始した。主要構成員(オーバーホール直属)はペストマスクを着用している。
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